沖縄県国頭郡恩納村にあるNICT(国立研究開発法人 情報通信研究機構)沖縄電磁波技術センターは、2019年11月23日(土・祝)に「NICTオープンハウス2019 in 沖縄」と銘打った施設一般公開イベントを実施する。イベントにはJARL沖縄県支部も協力し、JARL局であるJR6RLの公開運用をはじめ、衛星通信デモンストレーション、特定小電力トランシーバーを使った無線体験や、ハム各局による交流会(アイボールQSO)なども計画されている。入場は無料で事前の参加申し込みも不要だ。
NICT沖縄電磁波技術センターは、大気と海洋の動きを観測し、気象の変化を予測するための研究開発を推進する施設で、短波(9.2MHz帯)を使った「遠距離海洋レーダ」、5340MHz帯の「沖縄偏波降雨レーダ(COBRA)」、上空の風向風速や気温を測定する「400MHz帯ウィンドプロファイラ」などの設置と観測を行っている。また近年は「フェーズドアレイレーダ・ライダー融合システム」や「宇宙光通信施設」も設置されている。なお電離層観測は大宜味村の別施設で行っている。
同センターは2019年11月23日(土・祝)に「NICTオープンハウス2019 in 沖縄」と銘打った施設一般公開イベントを実施する。おもな内容は次のとおりだ。
<開催日時>
2019年11月23日(土・祝)10:00~16:00
<開催場所>
NICT沖縄電磁波技術センター
(沖縄県国頭郡恩納村字恩納4484 TEL098-982-3705)
※駐車場あり
<電波学習コーナー>
●おもしろ電波教室
・ラジオ作り 14:00~16:00(小学校4~6年生および中学生)先着25名
・総務省沖縄総合通信事務所による「不法無線局探索車」&「電波発射源可視化装置」の展示
<実験・体験コーナー>
●レーダ鉄塔見学ツアー
小学生以上(子供は保護者同伴、ハイヒールや草履は不可)
●ラジオゾンデ放球実験(琉球大学理学部)10:30~、13:00~、15:30~
●紙コップスピーカー製作(小学生以上先着10名)11:00~
●オルゴール製作(小学生以上先着10名)15:00~
●宇宙天気予報と地球磁場イメージ観察工作
●ひまわり衛星のデータをゲームで体験
●実はレーダだった?スピードガン
●レーダで観測された雨のパラパラまんが作成
このイベントにはJARL沖縄県支部も協力し、以下の展示などを行う予定だ。
<JARL沖縄県支部関係のイベント>
●JARL局「JR6RL」の公開運用
●衛星通信デモンストレーション
当日、通過する衛星をキャッチして無線交信をします
●「無線交信をやってみよう!」
特定小電力トランシーバーを使って無線交信を楽しみます
●モールス信号送信模擬体験
●交流会(アイボールQSO)
各局との情報交換・懇親の場としてご活用ください
●JARL入会、継続会費受付
なおNICT沖縄電磁波技術センターには広い展示室があり、一般公開されている。4つのゾーンに分かれたコーナーはどれも見どころ満載だ。広帯域受信機(AR5001D)とディスコーンアンテナを使った電波受信実験コーナーや、「CQ ham radio」「トランジスタ技術」などのバックナンバーが読めるコーナーは他にはない特色といえるだろう。
この機会にNICT沖縄電磁波技術センターを訪れてみてはいかがだろうか。同センターとイベントの詳細は下記関連リンク参照。
●関連リンク:
・国立研究開発法人 情報通信研究機構 沖縄電磁波技術センター
・NICTオープンハウス2019 in 沖縄のお知らせ
・令和元年度 ハム教室&公開運用 ご案内(JARL沖縄県支部)
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