一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)は2019年12月5日、ドローンパイロット育成などを行っている一般社団法人 日本UAS産業振興協議会(JUIDA)と連携し、JUIDAが監修する「ドローン専用飛行支援地図サービスサイト(SORAPASS)」の会員を対象に、アマチュア無線技士養成課程(eラーニング)の受講支援とドローンFPVを利用するアマチュア無線局の開設支援をスタートしたことを発表した。
無線操縦の無人航空機であるドローンはホビーから産業用までさまざまな分野で使用されている。最近はドローンに小型カメラと映像送信装置を搭載し、上空で撮影した画像をリアルタイムで地上の操縦者のゴーグルなどに送るFPV(First Person View:一人称視点)がよく使われているが、マイクロドローンなどのFPVでは、5.6GHz帯のアマチュア無線バンドの利用が一般的だ。その使用には操縦者にアマチュア無線技士の資格が必要になるほか、FPV装置は電波法適合設備であることの保証(保証認定)を受けた上でアマチュア局の免許を得なくてはならない。
このためJARDは以前から、ドローン愛好家に向けてアマチュア無線資格の取得とFPV装置はアマチュア局としての免許が必要になることを啓発し、ドローンパイロット育成などを行っている一般社団法人 日本UAS産業振興協議会(JUIDA)との連携を行っている。
その連携の一環として、JUIDAが監修しブルーイノベーション株式会社が運営するドローン専用飛行支援地図サービスサイト「SORAPASS」の会員向けに、JARDのeラーニング養成課程の受講割引券(1,000円引き)を配布するとともに、アマチュア局の開局支援を行う準備を進めていたが、このほどSORAPASS側のシステムがスタートしたという。これに合わせJARDもSORAPASS会員向けのポータルページを設置した。
以下、JARDの発表を掲載する。
一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)
ドローンのアマチュア無線利用でJUIDAとの連携スタート
JARDでは、ドローンのFPVでのアマチュア無線利用における利便性の向上を図るため、一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)※との連携を進めています。その一環として、本日から、JUIDAが監修する「ドローン専用飛行支援地図サービスサイト・SORAPASS」の会員を対象として、アマチュア無線技士養成課程(eラーニング)の受講支援と、ドローンのFPVを利用するアマチュア無線局の開設支援をスタートしました。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.jard.or.jp/sorapass/sorapass.html
SORAPASSの運営会社・ブルーイノベーション(株)のプレスリリースはこちら
https://www.blue-i.co.jp/news/2574/
JARDでは、今後もドローン関連イベントへの参加や普及啓発においてJUIDAとの連携を図っていく考えです。
※一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は、日本のUAS(無人航空機システム)産業の振興と健全な発展を目指し、2014年7月に設立された団体です。JUIDAでは、傘下220余りの認定スクールを通じて、これまでに約1万名のドローンパイロット等を育成しています。
FPV(First Person View/一人称視点):カメラと映像送信装置を搭載したドローンで、 撮影した映像をゴーグルなどでリアルタイムに見る機能です。マイクロドローンなどのFPVでは、アマチュア無線バンドの利用が一般的であり、利用にあたっては、電波法により、アマチュア無線局の免許と無線従事者資格が必要です。
JARD、JUIDA、ブルーイノベーション株式会社の共同プレスリリースは以下の通り。
●関連リンク:
・ドローンのアマチュア無線利用でJUIDAとの連携スタート(JARD)
・SORAPASS会員の皆さまへ アマチュア無線の無線従事者資格と無線局免許の取得のご案内(JARD)
・一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)
・SORAPASS登録者に対し、アマチュア無線技士養成受講料を割引(JUIDA)
・アマチュア無線資格でFPVドローンを操縦可能に(SORAPASS)
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