一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は2019年12月5日(木)、東京・麹町のホテルで歳末恒例の「2019 JARLアイボールミーティング」を開催、総務省や関連団体、メーカーなどの業界関係者、アマチュア無線関係者など約150名の参加者で賑わった。アマチュア無線局の個人コールサインを持つ伊東良孝 衆議院議員(JK8MHB)、小渕優子 衆議院議員(JA1LXG)、原田憲治 衆議院議員(JP3GJV)、泉田裕彦 衆議院議員(7K1KJK)の4名など昨年を上回る6名の国会議員が出席(他に秘書による代理出席2名)したほか、総務省総合通信基盤局 電波部長 田原康生氏をはじめ電波行政に関わる関係者が多数来賓として出席し注目された。
東京・麹町のホテルルポール麹町で12月5日(木)18時に始まった「2019 JARLアイボールミーティング」では、最初に髙尾義則JARL会長(JG1KTC)が開会の挨拶を述べた。
「本日は、師走のお忙しい中、令和元年JARLアイボールミーティングにご出席くださいましてありがとうございます。また、国会会期中のお忙しいところ、国会議員の先生方にご臨席を賜り厚く御礼申し上げます。
・農林水産副大臣 JK8MHB 伊東良孝 先生
・総務副大臣 長谷川 岳 先生
・衆議院議員 JA1LXG 小渕優子 先生
・衆議院議員 左藤 章 先生
・衆議院議員 JP3GJV 原田憲治 先生
・衆議院議員 7K1KJK 泉田裕彦 先生
総務省より総合通信基盤局の田原康生電波部長はじめ、日本の電波行政の中枢でご活躍されている皆様にもご臨席いただいております。
さらに、平素より当連盟に多大なご支援をいただいております関係団体の皆様並びにメーカーの皆様にもご出席をいただいております。皆様ありがとうございます。多くの皆様をお迎えして、令和元年の締めくくりとして盛大に開催できますこと、心より厚く御礼申し上げます。
さて、今年1年を振り返りますと、台風や豪雨などの自然災害が多い年でありました。アマチュア無線は、ご存じのとおりライフラインが寸断された非常災害時には有用な通信手段でもございます。
この有用な通信手段であるアマチュア無線の社会貢献、次世代への継承、電波無線界の人材育成は、日本アマチュア無線連盟の重要な社会的使命と考えております。
今年から開始いたしました日本アマチュア無線連盟のラジオ情報番組“Radio JARL.com”もお蔭様にて好評でございます。
若い方々や女性の方々など、現在のアマチュア無線界に人口が少ない層やご存じない方に向けて、アマチュア無線を紹介し、啓発を積極的に推し進めておりますところです。今後も引き続き積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
来年は待ちに待った「東京オリンピック・パラリンピック」が開催されます。特別記念局を開設して電波で世界に向けて発信・PRを行い、盛り上げたいと考えます。
引き続きアマチュア無線の活性化のため、ご出席の皆様のお力をお借りして邁進いたす所存です。倍旧のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます」
続いて来賓の挨拶を行った5名の国会議員の挨拶要旨を紹介する(登壇順)。
★伊東良孝 衆議院議員(JK8MHB) 自民/北海道7区
<挨拶要旨>
今年もこのアイボールミーティングに参加できた。小渕先生がメンバーで、昨年当選された泉田先生が新たにメンバーに加わり、幅が広がってきたのを実感している。今日は私の盟友である総務副大臣で参議院議員の長谷川 岳さんも来ている。原副会長(JA8ATG)から、“ぜひ副大臣をご紹介いただけないか”という話があった。総務副大臣は電波の管轄であるし、長谷川さんは政務官時代から情報通信の申し子のような方だった。皆さんからの陳情要望を含め、ゆっくりお話を聞いていただけると思う。
アマチュア無線を離れてしばらく経つが、また皆さんとお会いできて大変嬉しい。来年が良い年となることを祈念します。
★総務副大臣 長谷川 岳 参議院議員 自民/北海道選挙区
<挨拶要旨>
今日は伊東先生や小渕先生のような先輩がいらっしゃる中、昨日伊東先生から“出席せよ”という命をいただき、急遽お邪魔させていただいた。今日は原副会長のご紹介をいただいたことに感謝申し上げたい。
私は北海道出身だが、30年前の学生時代に「よさこいソーラン」を始めたときにJARLの皆さんに「8J8YOSA」「8J8KOI」といったコールサインの記念局で世界中に広報をいただいた。改めてお礼を申し上げたい。
今日は総務省の田原電波局長、関東総合通信局長をはじめ、総務省のほぼオールメンバーが来場しており、皆さんのご要望を聞かせていただくことになっている。私は消防担当だが、災害時の役割として国土強靱化だけでなく情報通信の強靱化も大切である。皆さんのお力を借りてやっていきたいので、ぜひ総務省も皆さんの仲間に入れていただきたい。
★小渕優子 衆議院議員(JA1LXG) 自民/群馬5区
<挨拶要旨>
毎年恒例のアイボールミーティングが盛大に開催されることを心からお慶び申し上げたい。今年は夏のハムフェアが大変盛大だったと聞いているが、残念ながら出席できなかった。何年か前から女性と若者の入場料が無料になったと聞いている。私も息子が2人いるが、子供を連れたお母さんがハムフェアに行ってくれるとより一層ファンが増えるのではないかと思っている。
昔は「国会アマチュア無線クラブ」というものがあった。私の父である小渕恵三(JI1KIT、第84代 内閣総理大臣)もそのメンバーで、数多くの先生方が入っていたが、今はなくなってしまったようで大変残念だ。長谷川先生の力をお借りし、総務省の皆様にもご相談してぜひ再結成できたらいいなと思っている。
来年は東京オリンピック・パラリンピックもあり、日本を発信できる良い機会だと思う。私も皆さんと一緒にアマチュア無線をもっともっと広げていきたいと思う。
★左藤 章 衆議院議員 自民/大阪2区
<挨拶要旨>
実は私の父が郵政省の官僚で通信関係を担当していたのでアマチュア無線にも関係していた。また弟は資格を取得し大きなアンテナを建てて熱心に交信しており“電波がブラジルまで届いた”と喜んでいたことも記憶している。
アマチュア無線はやっているといろいろな情報が入ってくる素晴らしいシステムだ。しかし電波の監理は大変で、適正な無線の使い方を図っていく必要があるだろう。
ぜひアマチュア無線の素晴らしさを世界に広めていただきたい。私の地元にもいくつかアマチュア無線クラブがあって、通りがかったときに“活動しているな”と思うときがある。私の地元にはアイコムという上場企業もある。これからも髙尾会長のもとで全国の皆さんがこれまで以上に活躍されることを願っている。
★泉田裕彦 衆議院議員(7K1KJK ex JH0CPA)自民/新潟5区
<挨拶要旨>
今、7K1KJKということでご紹介いただいたが、スタートはJH0CPAという0エリアのコールサインで始めた。今年は災害が多く、緊急時にアマチュア無線も活躍したことに心からお礼申し上げたい。また教育のためにも電波とどう付き合っていくかや、次世代の通信方式の新たな探究が課題だが、皆さんの活躍が次の世代への大きな資産となっている。
来年は東京オリンピック・パラリンピックもあり、JARLから特別局で日本を世界に発信し、また復興を世界にアピールしていく絶好の機会になると思う。私もチャンスがあれば記念局のオペレートに参加させていただきたい。皆様のご健勝とJARLのますますの発展を祈念します。
このほか会場にはJP3GJV 原田憲治 衆議院議員(自民/大阪9区)が来場した(公務都合のため途中退席)。
さらに片山虎之助 参議院議員(元総務大臣、日本維新の会/岡山県選挙区)と山本幸三 衆議院議員(自民/福岡10区)も秘書の代理出席があった。
JARL広報大使のお二人、シンガーソングライター Masaco(JH1CBX)と演歌歌手 水田かおり(JI1BTL)のミニステージ
さらに、JARL広報大使のシンガーソングライター Masaco(JH1CBX)と演歌歌手 水田かおり(JI1BTL)のミニステージや、恒例のお楽しみ抽選会などが行われ、2時間の和やかな集いを終了した。
●関連リンク:
・2019 JARLアイボールミーティング開催される(JARL Web)
・Rept on 2019 JARLアイボールミーティング(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
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