株式会社エーオーアールは2019年12月16日、ハンディタイプの広帯域受信機「AR-DV10」の新ファームウェア「v1912Aベータ版」を同社サイト上に公開した。電源OFF時の待機電流を最大1/4まで低減、アナログオートモード(A-AUTO)の追加など操作性向上に関連するものを中心に合計13項目の追加・変更、改善が図られている。
以下、エーオーアールの発表から抜粋で紹介する。
●AR-DV10の新ファーム(v1912Aベータ版)
今回のアップデートでは電源OFF時の待機電流削減の他、主に操作性を向上しました。「ショートカット機能」では、よく使用する機能を登録することで操作回数を減らすことができる便利な機能です。このことにより、DCR秘話機能の操作が[鍵マーク]から[POWERキー]に変更になりましたのでご注意ください。
<機能追加>
★電源OFF時の待機電流を低減
これにより待機電流による電池の消耗を減らしました。最大1/4まで向上。
★アナログオートモード(A-AUTO)を追加
受信周波数に応じて復調モード、IF帯域幅、ステップ周波数等が自動設定されます。コンフィグメニューのAuto RegionにてJAPANを指定してからご使用ください。
★ショートカット機能を追加
キー操作を9個まで登録することができます。VFO、MEM、SCAN、SRCH、IFBWなどを登録すると便利です。
※ベータ版のため電池残量が0またはバッテリーパックを外すとショートカットの登録内容は失われます。バックアップデータにも登録内容は記録されません。
※この機能追加により[鍵マーク]の秘話機能は[POWER]キーに移動しました。
★SDカード内のファイル削除機能を追加
録音ファイル、ファームウェアデータ、バックアップファイルを1個単位で削除することができます。
★周波数パスの登録操作を簡略化
メモリチャンネル読み出しモードおよびスキャンモードではPASSでON/OFF。サーチモードではPASSでONします。
★メモリチャンネル読み出しモードとスキャン(MEM⇔SCAN)操作を追加
★スキャングループおよびサーチグループ番号の選択を、GRP EDIT画面でも選択できるように変更
その際はダイヤルでも操作が可能。これにより、グループ登録状況の確認や選択操作が向上しました。
★オプション COSPASモードに受信ログ機能を追加しました。
<事象改善>
・デジタルオートモードでCTCSSやDCSが設定されている状態でモニターキーを押してもスケルチ無効にされなかった問題を修正。
・バックアップファイルにTETRA SLOTが記録されていなかった問題を修正。
・VOL ATT機能が最大11までに制限されました。
・プライオリティ受信時の動作安定度を向上。
・その他軽微な修正。
なお同社は、「このファームウェア1912Aは、機能を追加したβ版(機能評価試験のための試用版)ファームウェアです。そのため、その他の機能を含め意図しない動作が起こる可能性があります。アップデート前には必ずメモリデータのバックアップを行ってください。ご理解のうえご使用をお願い致します」と呼び掛けている。
各機能の操作方法など詳細は下記関連リンクを参照のこと。
●関連リンク:AR-DV10ファームウェア・リリースノート(エーオーアール)
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