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<JARL、JARD、電波新聞社、個人…が意見提出>資格を持たない青少年にアマチュア無線に触れる機会を! 総務省「令和元年度フォローアップ会合(案)」に対するパブコメ結果を公表

総務省は「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合」における検討結果を踏まえ「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」を取りまとめ、2019年10月31日(木)から11月29日(金)まで意見募集を行っていた(2019年11月1日記事)。このほど(2019年12月17日)、追加提言とともに集まった意見と同会合の意見に対する考え方を公表した。提出された意見には、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)や一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ、株式会社 電波新聞社のほか、アマチュア無線家と思われる多くの個人が確認できた。

 

 

 

 

 

 総務省が公表した内容は以下のとおり(一部抜粋)。

 


 

 総務省は、電波有効利用成長戦略懇談会報告書(平成30年8月取りまとめ)において提言された内容をフォローアップし、さらなる電波の有効利用の具体的方策を検討することを目的として、令和元年9月から「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合」(以下「フォローアップ会合」といいます。)を開催しています。

 

 令和元年10月31日(木)から同年11月29日(金)までの間、「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対する意見募集を行ったところ、96件の意見の提出がありました。

 

 その結果を踏まえ、「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言」が取りまとめられましたので、これを公表するとともに、意見募集の結果についても公表します。

 

 

1.経緯

 

 総務省は、令和元年9月からフォローアップ会合を開催し、電波有効利用成長戦略懇談会報告書(平成30年8月取りまとめ)において提言された内容をフォローアップし、更なる電波の有効利用の具体的方策について検討を行ってきました。

 

「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対し、令和元年10月31日(木)から同年11月29日(金)までの間、意見募集を行ったところ、96件の意見の提出がありました。その結果を踏まえ、「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言」が取りまとめられました。

 

2.公表資料

 

(1)電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言

 

(2)「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対して提出された意見と考え方概要

 

(3)「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対して提出された意見と考え方

 

 


 

 

 なお、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)社員の1人、JJ1WTL・本林良太氏は同氏のブログで、JARL、JARD、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ、電波新聞社、個人からの提出された意見を整理し、以下のように紹介している(一部抜粋)。

 

 


 

●JARLの意見(67番)

 

 ワイヤレスIoT人材育成の観点からアマチュア無線の資格を持たない青少年等が有資格者の下でアマチュア無線を一時的に体験できるような機会を設けることにより、アマチュア無線に多くの青少年等が興味を持ち従事者資格取得し、成長した人たちがプロとして業務用の無線従事者免許取得に繋がり、それによりICT システムの導入に必要な知識・技術を有する人材育成への一助になることを期待します。

 

 当連盟としても青少年等の育成を積極的に推進しており、かねてから要望しておりました青少年等が有資格者の下でアマチュア無線を一時的に体験できる運用について、今回の追加提言案に賛成いたします。

 

 追加提言をふまえより多くの青少年等にアマチュア無線に触れていただく機会を提供することができるように、本提言の実現を切に希望いたします。

 

 

●JARDの意見(54番)

 

【意見】

 

1.提言の例示の方策については、大いに賛成します。体験する対象としては、青少年に限らず広く一般の方々も含めるべきであり、また、その場として、イベント等の臨時の局に限らず、学校等のクラブ局も含めるべきと考えます。早期の制度化を期待します。

 

2. 関連して、無線利用への幅広い関心の成就のための一方策として、アマチュア無線の本来業務の一つに、ボランティアとして実施する災害時の通信やその訓練も兼ねた公的イベント等の運営に係る通信などの「社会貢献」を含めるべきと考えます。国民共有の財産である電波の利用は広く国民に還元されるべきものであり、その考えに沿うものです。

 

【理由】

 

・ものごとに興味をもってもらうには、体験することが最大の効果となります。アマチュア無線においては、現在、国際宇宙ステーションとの交信に限り、いわゆる「無資格運用」が認められていますが、有資格者の監督等の一定の条件下で、その範囲を拡大し、広くアマチュア無線を志す機会を設けるべきです。

 

・アマチュア無線は、子供でも取得できる国家資格・免許であります。また第4級から第1級までのステップアップの資格構成となっており、ICT分野に限らず科学技術全般の人材育成の場として最適なものであると言えます。また、多くの国民が無線利用の基本を学びその意義を認識する手段として最も効果的であり、広く国民の無線利用に関するリテラシーの向上に資するものと考えます。

 

・この前段として、アマチュア無線への関心を惹起することが不可欠であり、その方策の一つとして、単なる趣味の範囲を超え、災害時の通信等の「社会貢献」をアマチュア無線の本来業務の一つとし、その社会的役割や意義をより明確にすることにより、国民から見てよりクールなものとしてアマチュア無線が存在し、裾野の広がりが大いに期待できるところです。

 

【要望】

 

1.長期的な人材育成策の一つとして、青少年のアマチュア無線資格取得に対する養成課程受講料や国家試験受験料への助成金等の支援制度の創設を要望します。

 

2.アマチュア無線をより利用しやすいものとするため、無線局免許制度及び手続きの一層の簡素化を要望します。

 

 

●日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブの意見(61番)

 

 賛成です。

 

 ボーイスカウト活動の中で世界で最も参加人数の多い活動であるJOTA(Jamboree On The Air)は、世界スカウト機構(WOSM)が主催する公式国際行事で、スカウトが無線行事に参加し、電波を通して国内各地や外国スカウト仲間と交信し、お互いを理解し知識と友情を深めることを目的とすると定義されています。

 

 しかし、他の多くの外国スカウトたちが指導者のもと、このプログラムに参加し活動をしているのに対し、日本では残念ながら受信のみの活動しか出来ません。

 

 今回の提言は、我々が以前からずっと待ち続けていた内容であり、スカウト活動の基本理念にも合致するものです。

 

【その他】

 

 今年米国で開催された第24回世界ジャンボリー無線局NA1WJには日本を含む多くの国のスカウトが参加し、実際にアマチュア無線交信
行い感動体験をしました。

 

 しかし残念ながら日本のスカウトはただ見守ることしかできませんでした。

 

 

●電波新聞社の意見(73・79番)

 

・無線技術への興味や関心を小中学生時代に持たせることが人材育成の原点になると考えます。

 

 小中高校でのプログラミング必修化と同時に、技適を取った安価なマイコンや無線モジュールを利用して、通信機器を自作させて、音声通信や、データ通信を体験させるカリキュラムをつくり、全教科のプログラミング学習と連動させてはいかがでしょう。

 

 アマチュア無線とは別の資格を設けて、免許を与えるのも励みになると思います。

 

・今回のワイアレスIoTのユーザ教育には大いに賛成です。

 

 別に、プログラミング教育との連動の意見も提出させていただきましたが、アマチュア無線制度の活用や、講習会、試験などによる理解の確認も指摘されており、制度の運用が可能な組織にイニシアティブをとっていただき、幅広い層の知識や技術向上に役立てていただきたいと希望します。

 

 

 

 

詳細は下記の関連リンクから確認してほしい。

 

 

 

↓この記事もチェック!

 

<子供たちへ「アマチュア無線の啓蒙」を後押しする提言も…>総務省が「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対する意見募集

 

 

 

●関連リンク:
・総務省 「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言」及び意見募集の結果の公表
・総務省 「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」に対して提出された意見と考え方(PDF形式)
・パブコメ募集結果(第三者通信)(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)

 

 

 

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