先週のアクセスランキングで1位は、年末年始恒例のスペシャル企画ということで、hamlife.jp掲載記事で令和元年/平成31年を振り返る「2019年アマチュア無線界の話題」だった。その中で昨年最も反響が大きかったのは、ハムフェア2019の会場で、アイコム株式会社がHF/50/144/430MHz帯のオールモードポータブル機「IC-705」を発表したニュースだった。またランキング上位には入らなかったが、航空自衛隊中央通信隊市ヶ谷通信所において、航空システム通信隊による「指揮管理短波無線通信網(モールス符号を用いた短波無線により基地間を結ぶ通信)」の運用終了に伴う記念式典で、全通信所に対して「長年にわたる運用に深謝する」と最後の電文を送信したあと電鍵の返納式などを実施したことも話題を集めた(2019年5月20日記事)。
<中央通信隊市ヶ谷通信所で「電鍵の返納式」>航空自衛隊航空システム通信隊、モールス信号による運用を2019年3月31日をもって終了
2位は、“パタパタ音”で知られる「OTHレーダー(Over the horizon、超水平線レーダー)」が、アマチュア無線家を悩ませ続けていると、ARRLニュースが報じた記事。短波帯でアマチュア無線の割当区分に侵入してくるOTHレーダーの運用には以前から苦情があったが、軍事無線設備はアマチュアバンドを含む周波数を使用する権利を持っているとしている。国際アマチュア無線連合(IARU)モニタリングシステムのニュースレターによると、イラン北部のOTHレーダー(おそらく軍隊)が40mバンドの6978~7022kHzで動作しているほか、ロシアや中国のいくつかのOTHレーダーもアマチュアバンドを主力とした動作が行われているということだ。記事内で「<写真で見る>アマチュア無線家にとって悪名高き、旧ソ連時代の『ウッドペッカー』送信所跡」という以前の記事へのリンクも掲載している。
続く3位は「<JARL、JARD、電波新聞社、個人…が意見提出>資格を持たない青少年にアマチュア無線に触れる機会を! 総務省『令和元年度フォローアップ会合(案)』に対するパブコメ結果を公表」。総務省は「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合」における検討結果を踏まえ「電波有効利用成長戦略懇談会 令和元年度フォローアップ会合 追加提言(案)」を取りまとめ、2019年10月31日(木)から11月29日(金)まで意見募集を行っていたが、このほど(2019年12月17日)、追加提言とともに集まった意見と同会合の意見に対する考え方を公表した。提出された意見には、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)や一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ、株式会社 電波新聞社のほか、アマチュア無線家と思われる多くの個人が確認できた。
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1)<年間アクセスランキングも掲載!!>hamlife.jpの掲載記事で振り返る「2019年アマチュア無線界の話題あれこれ」
2)<パタパタ音の正体>40mバンドで広範囲な干渉を引き起こす「OTHレーダー」
3)<JARL、JARD、電波新聞社、個人…が意見提出>資格を持たない青少年にアマチュア無線に触れる機会を! 総務省「令和元年度フォローアップ会合(案)」に対するパブコメ結果を公表
4)<投稿採用分には掲載誌や粗品を贈呈>CQ ham radio編集部が「アマチュア無線を始めたきっかけ」「熱中しているジャンルと魅力」の投稿を募集中!!
5)<こだわりの20局達成!を楽しむ無線家も…>1月2日(木)9時から1月3日(金)21時までの36時間、JARL主催「第73回 QSOパーティ(NYP)」開催
6)<3アマ対象、平日の8日間で集中講義>JARD、2020年3月上旬に東京・巣鴨で「2アマ集合講習会」開講を計画
7)<20局交信で特製グッズ贈呈、メーカー各社のクラブ局も参加!! >JARD、1月4日(土)から19日(日)まで一般局も参加できる「HAMtte交信パーティー2020 冬」を開催
8)<日本時間12月28日(土)から2020年1月2日(木)まで>ISS(国際宇宙ステーション)「RS0ISS」、145.80MHzでSSTV画像を送信
9)<希望小売価格は124,800円(税別)、発売は2020年3月下旬を予定>アイコム、ポータブル機「IC-705」発売を正式告知
10)<2020年1月1日から2年間限定>じゃぱん ひなたぼっこの会、「友達(交流都市)を集めてみま賞(略称「フレンドアワード」)」を発行
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