＜再割当ての関係で「JJ1」が1位に上昇＞貴局の希少価値は!? 国内個人局の「雑魚プリフィックスランキング 2019末」発表

日本におけるコールサイン研究の第一人者、JJ1WTL・本林良太氏が、2020年1月8日時点の「総務省無線局等情報検索」のデータを用いて、国内におけるアマチュア個人局のコールサインの数でみたプリフィックスごとの免許局数の多さを調査した。その結果を「雑魚プリフィクスランキング 2019年末」のタイトルを付けて同氏のブログで1月18日に公表した。昨年まで3年連続でランキング1位だった「JI1」が2位となり、1位は「JJ1」となった。3位以降は「JP3」「JP7」「JE6」…。一方、「7J5」「7J7」「7J9」プリフィックスが消滅している。「7K1」～「7N3」などが少数派で、なかでも最小なのは「7L3」の770局（生存率4.7％）と伝えている。

　JJ1WTL・本林氏は2020年1月18日付けのブログで、総務省が提供する「無線局等情報検索」の2019年末（2020年1月8日時点）データを用いて、プリフィックス別で免許されている局数を調査し「雑魚プリフィクスランキング 2019年末」のタイトルで発表した。なお、1つのコールサインの下に複数の局を持っている場合でも、「1」と数えて集計している。同氏の調査はこれで10年目となる。

　個人局コールサインのプリフィックス順位で最も有効な免許数が多いのは「JJ1」だった。これは1エリアにおいて、再発給のコールサインによる影響が大きいと考えられる。ちなみにその前までは「JJ1」が3年連続で1位だった。

　まもなく「JJ1」が再発給も終了し「JK1」へ移行するので、いずれは「JK1」が1位になると思われる。なお、最近の1エリアでは概ね3年で1プリフィックスの発給（再割り当て）が終わっている。

　2位以降は、「JI1」「JP3」「JP7」「JE6」「JH1」…（1年前は「JP7」「JP3」「JJ1」「JR2」「JE6」、2年前は「JR2」「JP3」「JP7」「JE6」「JG1」、3年前は「JR2」「JP3」「JP7」「JE6」「JG1」…、4年前は「JR2」「JP3」「JP7」「JG1」「JE6」…、5年前は「JR2」「JI1」「JG1」「JP3」「JE6」…、6年前年は「JG1」「JR2」「JL8」「JF1」「JE6」…）の順位となっている。

　一方、希少価値が高いプリフィックスは「7J*」シリーズである。7Jプリフィックスは1985年に外国籍の個人局に割り当てられるようになり、1993年からは外国籍の代表者による社団局にも発給されたが、1999年に新たな発給が停止した経緯がある（失効した場合も、本人が希望すれば再取得は可能）。

　2013年末のデータ集計では「7J9」は1局、「7J7」「7J0」は2局、「7J8」は3局だったものが、2014年末のデータで集計で「7J9」と「7J0」の1局ずつ、「7J7」が2局、「7J8」が3局。ただ1局だけ残っていた「7J5」のプリフィックスを持つ7J5AAFが更新しなかったことで失効、消滅してしまった経緯がある。

　2017年末のデータ集計では、流暢な日本語でオンエアーしていた青森県三沢市在住の「7J7ACT/KJ4VJK・Simon Belnald氏」が2016年11月に亡くなりコールサインが失効。唯一発給されていた「7J7」プリフィックスが消滅。すでに「7J5」と「7J9」プリフィックスも消滅してしまった。

　この結果、「7J5」「7J7」「7J9」が0局（1年前、2年前も同じ）、「7J3」が32局（1年前は36局、2年前は36局）、「7J1」が28局（1年前は29局、2年前は36局）、「7J2」が14局（1年前は15局、2年前は7局）、「7J6」が7局（1年前は10局、2年前は11局）、「7J4」は6局（1年前は6局、2年前は7局）、「7J0」が3局（1年前は3局、2年前は4局）、「7J8」が1局（1年前は3局、2年前は4局）ととなっている。

　さて、貴局のプリフィックスの希少価値はいかがなものだろうか？詳しくは本林氏のブログでチェックしてほしい。