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【芸能人のQSLカード紹介 第3弾】「およげ!たいやきくん」の歌手、子門真人(JI1KLK)と交信して届いた直筆QSLカード

1975年に突如大ブームとなり、現在も日本におけるシングル盤レコード・CDの売り上げ記録第1位(457万枚)の座をキープしている曲「およげ!たいやきくん」。同曲の歌手として知られる子門真人(しもん まさと)氏は、当時「JI1KLK」のコールサインでアマチュア無線も楽しんでいた。1977年11月、その子門真人氏と2mSSBで交信し、直筆のQSLカードをダイレクトで受け取ったハムがいる。このほどhamlife.jpに貴重なQSLカードを披露してくれたので、タモリ(JA6CSH)、沖田浩之(JI1TQE)に次ぐ“芸能人のQSLカード第3弾”として紹介しよう。

 

 

子門真人氏(JI1KLK)と大橋照子さん(JL1GPK)が表紙となった「アマチュア無線運用マニュアル」(電波新聞社/刊)。この写真は子門真人氏の自宅で撮影されたという。スタンドマイクを持つ腕の奥に見える黒いボディのリグはFT-221だろうか?

 

 

 子門真人(本名:藤川正治)氏は1944年生まれ。歌手や音楽プロデューサーとして活躍し、童謡「およげ!たいやきくん」のほか、「科学忍者隊ガッチャマン」「勇者ライディーン」「仮面ライダー」シリーズなど、さまざまなテレビアニメや特撮物の主題歌やエンディング曲、挿入歌などを歌唱したことで知られている。

 

 アマチュア無線は1975年にJI1KLKのコールサインで開局。電波新聞社発行の「アマチュア無線運用マニュアル」の表紙を日本短波放送の人気アナウンサーだった大橋照子さん(JL1GPK)と共に飾ったほか、1977年4月から1979年3月は同局のアマチュア無線入門番組(八重洲無線提供)「子門と照子のQSOジョッキー」のパーソナリティを担当した。

 

 人気絶頂だった子門真人氏と1977年に交信し、ダイレクトで受け取ったという直筆のQSLカードを大切に保存していたのは東京都のJO1DNR(ex.JG1HWX)石塚一史さん。そのQSLカードがこれだ。

 

 

 

 

子門真人氏からダイレクトで送られてきたQSLカード。直筆でコールサインのほか、似顔絵やサインなどが描かれている。発行No.は111番

JI1KLK局のQSLカードは官製ハガキに描かれていた。住所面の左下には石塚さんとの交信時のデータが記載されている。この当時、子門真人氏は八重洲無線提供のラジオ番組に出演していた。そんな事情からか使用リグは2mオールモード機のFT-221。アンテナは7mHの1/4波長GPだった

 

 

 石塚さんはhamlife.jpの取材に対し、JI1KLK局と交信したときの模様を次のように語ってくれた。

 

「1977年当時、私は都内に住む中学生でした。11月のある夜、2mSSBを何気なくワッチしていたら“オペレーター名は藤川こと、子門真人でございます。”と紹介しているJI1KLK局を発見。すかさず交信が終わったタイミングでコールしたところ、私にコールバックがありました。前の方との交信が終わるまでの間や、自分が呼び掛けてからコールバックがあるまでの間のワクワク感は、40数年経った今でも昨日のことのように覚えています」

 

 そして「交信中、ご自身で“およげ!たいやきくんの子門真人でございます”と紹介された記憶があります。とても丁寧で物腰の柔らかいお人柄の印象でした。私も興奮気味に“応援しています”とお伝えしました」と当時を振り返る。

 

 交信終了後、石塚さんがダイレクトでQSLカードを送ったところ、わずか数日で官製ハガキに直筆で書かれたJI1KLK局のQSLカードが届いたという。「興奮して家族に見せ、翌日には学校に持って行って“子門真人さんと話した!”と自慢したものでした。また当時は中学にもハムクラブがあり、文化祭の公開運用時には一番目立つ所に展示しました」ということからも、JI1KLK局との交信がいかに貴重で嬉しいものだったかが伝わってくる。

 

 最後に石塚さんは「声変わりの前の中学生ハムである私にも、本当に丁寧にQSOしていただき、また手書きで丁寧なQSLを送っていただけたのは、やはり老若男女を問わず日本中で愛された曲を歌う子門真人さんのお人柄と重なるもので、QSOもQSLも私の中でも一生のお宝です」と感想を述べている。

 

 

芸能人のQSLカードに関する記事はこちらにも掲載!!
<直筆サイン&似顔絵入り>JA6CSH・タモリ(森田一義氏)と6mで交信したハムがいた!! 家宝になった「QSLカード」を公開

 

<コールブックの住所に出したSASEに返信が!!>1980年代のアイドル的な存在、沖田浩之さん「JI1TQE」の直筆サイン入りQSLカード

 

 

「大橋照子さん、懐かしい!」という方はこちらの記事(2013年12月掲載)を参照
<元・JL1GPK>フリーアナウンサーの大橋照子さん、Webサイトで「アマチュア無線再開」を宣言!

 

 

【募集! 有名人&著名人ハムのQSLカードを見せてください】

 

 アマチュア無線技士の資格を持つ芸能人、有名人は多い。親がハムだったり、兄弟がハムだったり、単純に趣味で…と、理由はさまざまだが、テレビでよく見る人物が実はアマチュア無線技士の有資格者だったりするのは楽しい。

 

 歌手の今井美樹(JE6FCM)は、実家が電気店を営んでいたことからハムの免許を取得したらしい。えなりかずき(7L4UPM)は両親共々アクティブなハムで小学生のころに資格を取得。さらに大村 崑(JH3AHQ)、サンプラザ中野くん(JI1SYF)、辻 仁成(JA8PGZ)、優木まおみ(JM6CRT)、藤岡 弘、(JQ1QFC)、柳家小ゑん(JR1MZM)などもハムだ。また芸能界以外ではマンガ家のさくらももこ氏(元JI2EIT=サイレントキー)、ジャーナリストの柳澤秀夫氏(JA7JJN)、SF作家の野尻抱介氏(JQ2OYC)などもいる。また国会議員や県知事などにも多数のアマチュア無線家が存在するようだ。

 

 芸能人、著名人のアマチュア無線家のQSLカードをお持ちのハムはぜひhamlife.jpへご連絡を。もちろん、芸能人ご本人やそのご家族、所属事務所からの連絡も歓迎だ。連絡は電子メールで「joho@hamlife.jp」宛て。

 

 

 

●関連リンク:
・子門真人(Wikipedia)
・およげ!たいやきくん(Wikipedia)

 

 

 

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