八重洲無線株式会社は2020年3月16日、HF/50MHz帯トランシーバーの新製品「FTDX101シリーズ」の新ファームウェアをリリースした。主な変更点は「送信中のスクリーンショット(画面キャプチャ)が可能に」「CWのキーイングスピードが45wpm以上の時、QSK DELAY TIMEの設定にかかわらず15msecになるように変更」「リアのUSB端子を入力に設定した“DATA-U”または“DATA-L”モードの状態で電源を切り、再度電源を投入した場合に変調レベルと送信出力が低下する不具合を改善」など16項目に及んでいる。
「FTDX101シリーズ」の新ファームウェアが公開されるのは2019年6月27日以来となる。今回の変更点は下記の通り。
★ファームウエアバージョン(2020/3)
・MAIN:V01-13
・DISPLAY:V01-05
・IF DSP(MAIN DSP/SUB DSP):V01-05
・SDR(MAIN SDR /SUB SDR):V02-03
★ファームウェアアップデート対象モデル
・FTDX101MP
・FTDX101D
・FTDX101DM
・FTDX101DS
★主な変更点
1. 送信中のスクリーンショット(画面キャプチャ)が可能になりました。
2. CS(カスタムセレクト)の設定に “LEVEL” (スコープレベル)を追加し、動作の割り当てをできるようにしました。
3. “CW AUTO MODE”有効時のMIC/SPEED、PROC/PITCHツマミの動作を以下のようにしました。
*MIC送信時:MIC/PROC動作
*CW信号送出時:SPEED/PITCH動作
4. CWのキーイングスピードが45wpm以上の時、QSK DELAY TIME(送信操作から実際の電波が送信されるまでの時間設定)の設定にかかわらず15msecになるように変更しました。
5. DATAモード運用時のシフト周波数“DATA SHIFT(SSB)”(“FUNC”→”RADIO SETTING”→”MOD PSK/DATA”→“DATA SHIFT(SSB)”)設定値に対応して中心周波数からオフセットされたキャリア位置でスコープ表示するようにしました。
6. ウォーターフォール(センターモード)表示の時のセンターを示す白線の表示、同様にTX/RXマーカー表示動作を変更しスコープ表示の視認性を高めました。
7. LCD画面の各種設定を行う場合にポップアップする選択ボタンの背景色を変更し視認性を高めました。
8. 3DSSおよびウォーターフォール表示の一部の選択色を変更しました。
9. “FIX”および”CURSOR”モードのスコープ表示において周波数指標を追加しました。
10. DNR LEVEL(可変レベル1~15)の設定において、低い(数字の小さい)位置の設定における音質(ノイズリダクション効果)を最適化しました。
11. MOXによる送信時、各モードの“MOD SOURCE”(“FUNC”→”RADIO SETTING”→”xx MOD SOURCE”)で設定した入力(”MIC”または”REAR”)から変調がかかるようにしました。
12. イコライザー動作において、”PROC”OFF時にMICイコライザーが動作しない不具合を改善しました。
13. VOXまたはMOX送信時のMICイコライザー動作が有効になるように改善しました。
14. リアのUSB端子を入力に設定した“DATA-U”または“DATA-L”モードの状態で電源を切り、再度電源を投入した場合に変調レベルと送信出力が低下する不具合を改善しました。
15. 外部モニターの解像度が選択した設定値に切り替わらない不具合を改善しました。
16. その他の機能改善、最適化を行いました。
なお同社は「機能の追加や変更点については“機能変更について(PDF)”をご確認ください」としている。
●関連リンク:
・FTDX101Dファームウエアアップデート(八重洲無線 FTDX101シリーズ商品情報)
・FTDX101シリーズ アップデートマニュアル PDF(八重洲無線)
・FTDX101シリーズ 機能変更について PDF(八重洲無線)
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