新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が10万人を超え、死者も9千人となった外出禁止令下のスペイン王国(EA)では、同国のアマチュア無線連盟「URE(Union Radioaficionados Espanoles)」が、この状況を克服するための支援の一環として、無資格者でもアマチュア無線局を運用できるように通信規制当局に対して働きかけた。その結果、ロックダウン(都市閉鎖)中に限り、ルールに従って運用を認める特別許可を下したと、ARRLニュースが伝えている。
今回の要請の主な目的は、ロックダウン(都市閉鎖)により自宅に閉じこもらなければならない青少年の間でアマチュア無線を普及・促進する効果を担当省庁が発表したことを受け、「この活動は、青少年に電気通信技術の実践的な経験を積む機会を提供し、技術教科の教育を促進し、社会的にも充実した家庭活動である」との理念から、UREが通信規制当局に許可申請を行ったものだ。
今回の特別許可は、「免許を持っていない者がアマチュア無線を運用するためには、現在のアマチュア無線の規則や規則の下で、免許を持っている者が監督してオンエアーすることができる」としている。(ARRLニュース4月2日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)
一方、スペイン(EA)アマチュア無線連盟「URE」のWebサイトには、細かなルールとして、「アマチュア無線資格者の責任と監督の下、既存のアマチュア無線局が許可されている条件で、送信出力は使用周波数ごと定められた最大40%を超えはならない。100Wを上限とする」と説明している。もちろん、ほかの無線設備などへ干渉してはいけないとも記していた。
詳しくは、下記の関連リンクから確認してほしい。
●関連リンク:
・Spain Grants Unlicensed Individuals Permission to Use Amateur Stations During Lockdown(ARRL NEWS)
・Autorizacion especial mientras dure la vigencia del estado de alarma(URE)
・Union Radioaficionados Espanoles(URE)
●いったん広告です: