現地時間の2020年4月7日、アフリカのカーボベルデ共和国(セネガルから500km西に位置する火山諸島の国家)のD4VHFと、カリブ海のグアドループ(フランスの海外県)のFG8OJの間(3,867km)で、70cmバンド(432MHz)のFT8デジタルモードによる初の大西洋横断QSOに成功したようだとARRLニュースが報じている。
微弱な信号の伝搬に有利なFT8モードを利用したことで、海面近くで発生した海洋ダクト(海上伝搬)を使った遠距離交信に成功した模様。今回の成功は衛星やEME(月面反射)を使わない、このバンドで初めての大西洋横断QSOだと記事で伝えている。
今回のQSO成功の1日前には、カリブ海にあるトリニダード・トバゴ共和国の9Y4Dが、カーボベルデ共和国のD4VHFの信号を確認したが、D4VHFからの応答はなかった。D4VHFはモンテベルデコンテストチーム(D4C)のVHF-UHFコンテスト用のコールサインで、もしQSOに成功していれば、その距離は4,006kmだった。。(ARRLニュース4月9日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)
なお、記事下の関連リンク「EI7GLブログ」には、70cmバンドで大西洋横断QSOに初めて成功した様子が克明にリポートされていて興味深い。
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<動画あり! SSBでも交信に成功>今度は144MHz帯のFT8における大西洋横断QSOの新記録(4,760km)樹立
●関連リンク:
・First Transatlantic Contact on 70 Centimeters Reported(ARRL NEWS)
・EI7GLブログ
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