70cmバンド(430MHz帯)のFT8モードで初の大西洋横断(3,867km)QSOに成功か…というニュースを伝えたばかりだが(2020年4月13日記事)、今度は2020年4月8日(現地時間)に2mバンド(144MHz帯)でFT8モードにおける新記録となる大西洋横断QSO(4,760km)に成功したという情報が届いた。当日は大西洋横断パスの状態が良好で、SSBモードでも交信ができるほどコンディションが良かったようだ。その模様を撮影した動画も公開されている。
ARRLニュースによると、ジョン・デズモンド氏(EI7GL)はブログに「アフリカのカーボベルデ共和国(セネガルから500km西に位置する火山諸島の国家)とカリブ海との間で、素晴らしい条件に恵まれ、144MHz帯と430MHz帯で大西洋を横断した驚異的なQSOが生まれました」と投稿したという。
カーボベルデ共和国のD4VHFとキュラソー島のPJ2BRの距離は4,760km。これは昨年夏にD41CVとNP4BMによって樹立された記録より約300km長かったが、同氏によるとIARU第1地域における144MHz帯の対流圏伝搬の最長記録には約10km及ばなかったという。(ARRLニュース4月13日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)
ジョン・デズモンド氏のブログには「大西洋横断のパス状態のコンディションが非常に良く、SSBモードで連絡が可能になるまで上昇した」と動画とともに紹介している。
【動画】PJ2BRとD4VHFとのSSBモードでのQSOの様子(EI7GLブログから)
↓この記事もチェック!
<海面近くで海洋ダクトが発生>70cmバンド(432MHz)、FT8モードで初の大西洋横断(3,867km)QSOに成功か
●関連リンク:
・New 144 MHz Transatlantic Record Reported(ARRL NEWS)
・144 MHz Trans-Atlantic record extended to almost 4,760kms!(EI7GLブログ)
●いったん広告です: