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<ARRLニュース>新型コロナウイルスの世界的大流行でARISSが活動内容を変更

国際宇宙ステーションからアマチュア無線活動を行う「ARISS(Amateur Radio on the ISS)」のインターナショナルプレジデントであるフランク・バウアー氏(KA3HDO)は、COVID-19(新型コロナウイルス)の世界的大流行の結果、ARISSの活動をどう変更するかを関係者向けに説明した。

 

 

 

 バウアー氏は「これらの困難な時代における私たちの主な目的は、すべての学生、教職員、宇宙飛行士、そして私たちのボランティアチームを保護することだ」と語り、ARISSと宇宙ステーションの国際的な視点に言及した。「全世界で一人一人が、何らかの方法でCOVID-19と対峙している。ウイルス蔓延と国民を保護するため、各国が行っている政策と同様、例を見ないものだ。そして各地域における状況は急速に変化している」

 

 ARISSは米国のジョージア州、テネシー州、カリフォルニア州、および南アフリカとルーマニアでの学校・グループとのスクールコンタクトを延期した。英国では少なくとも1つの交信スケジュールが完全にキャンセルされた。

 

「ARISSはCOVID-19の長期的な影響に備えて、さらに数か月間の準備を行う必要がある」とバウアー氏は言った。「その結果、我々は即時に対応し、より戦略的に、より長い期間にわたりすべてを保護するためのイニシアティブを続ける努力を開始した。リーダーシップチームの医師と、協力しているARISSのリーダーシップは、変化するCOVID-19の状況に照らして、すべての手順を注意深く検討している。私たちは、ローカルおよびグローバルな状況を引き続き監視し、状況の変化に応じて計画を変更していくつもりだ」

 

 バウアー氏は、短期的にはARISSスクールコンタクトの順番を待っている各学校やグループと協力して“進むべき道”を決定するという。交信をキャンセルするか、延期するべきであるか、予定を修正するべきかを決める際に、各自治体のCOVID-19対策ガイダンスに依存する。「いずれの場合も、私たちはすべての人に健康と安全を最優先するよう奨励している。また交信の決定については、ARISSインターナショナルの上級幹部チームが慎重に精査している」と語った。

 

 また今後は、ISSの飛来スケジュールにない学校とのスクールコンタクトを行う場合に地上局として機能する「テレブリッジステーション」を使用し、自宅にいる個々の生徒とISSをオーディオやストリーミングビデオでリンクする「バーチャルスクール」の交信も考えるという。

 

 さらに、ISSからの画像が学生の自宅に送信されるSSTVセッションを計画。学生が無線機を持っている場合は直接受信できるほか、学生がインターネット経由でリモートステーションに接続したり、ダウンロードした画像の投稿を閲覧できるARISS SSTVギャラリーにアクセスしたりするなど、間接的な受信もできるようにする計画がある。(ARRLニュース4月14日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)

 

 

 

●関連リンク:ARISS Altering its Approach in Light of COVID-19 Pandemic(ARRL NEWS)

 

 

 

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