アマチュア無線機の生産終了が相次いでいる。全国通販を手がける岐阜県岐阜市の無線ショップ「CQオーム」によると、2020年5月1日以降で八重洲無線のモービル機「FT-7900」「FT-8900」とオールモード機の「FT-450シリーズ」「FT-857シリーズ」、アルインコの受信機「DX-R8」、アイコムのD-STARハンディ機「ID-51 PLUS2」の6モデルが相次いで生産終了(またはまもなく生産終了)になったという。
一般的にアマチュア無線機が生産終了となるケースとしては「①主要な電子部品が調達不能になり、今後の継続生産ができなくなった」「②代替となる新機種を発売する(した)ため」「③売れ行き減退で継続生産のメリットが薄くなったため」などが考えられる。最近は特に①のケースが多いようだ。今回生産終了となった機種の一部は新型コロナウイルスの影響で主要パーツが調達困難になったことを理由としている。
生産完了情報をメーカーが公式Webサイト等で告知することはまずない。営業担当者が販売店へ個別に案内するのが通例だ。今回CQオームがFacebookページで2020年5月1日以降に告知した、各社の生産終了機種は次のとおり。
★アイコム:
・ID-51 PLUS2(144/430MHz帯 FM/D-STARハンディ機)
※2020年5月21日告知
★アルインコ:
・DX-R8(0.15~35MHz オールモード受信機)
※2020年5月10日告知、最終6月に生産あり
★八重洲無線:
・FT-7900(144/430MHz帯FMモービル機)
・FT-8900(29/50/144/430MHz帯FMモービル機)
・FT-450シリーズ(HF/50MHz帯オールモード機)
・FT-857シリーズ(HF/50/144/430MHz帯オールモード機)
※2020年5月7日告知
詳細は下記関連リンクのCQオーム Facebookページを参照のこと。
<追記 2020年5月23日>
CQオームによると、八重洲無線のバイクにも使えるモービル機「FTM10S」「FTM10SJMK」の2モデルも生産終了が決定。5月末日で受注が締め切られ、8月末に最後の納品が行われるという。
●関連リンク:
・ID-51plus2生産終了・完売!(CQオーム Facebookページ)
・DX-R8生産終了・在庫無し! 最終6月に生産があります!(CQオーム Facebookページ)
・FT-7900、FT-8900、FT-450シリーズ、FT-857シリーズが生産終了となりました(CQオーム Facebookページ)
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