HF~430MHz帯をオールモードでカバーするポータブル機、アイコムの「IC-705」。既報のとおり6月19日(金)の午後、和歌山アイコム有田工場から全国に向けて初出荷が行われ、早い地域では6月20日(土)の午前中に無線ショップに入荷したようだ。hamlife.jpスタッフも地元ショップで受け取ってきたので、恒例となった“開封リポート”を掲載する。
IC-705の本体サイズ(突起物を除く)は200W×83.5H×82Dmm、本体重量(付属バッテリー含む)は約1.1kg。そのせいか無線ショップで渡されたIC-705の箱は意外に小さく(実測で約270W×225H×175Dmm)また軽く(実測で約2.14kg)感じた。
上部の蓋を開けると薄いトレイがあり、保証書、取扱説明書、ユーザー登録用ハガキ、取扱説明書の正誤表、免許申請記入ガイド、JARL入会案内が入っていた。
トレイとその下の保護用ボール紙を外すと、IC-705本体、バッテリーパック(BP-272)、スピーカーマイク(HM-243)、DC電源ケーブル、予備ヒューズ(4A×2)、CW用キープラグ、マイク取付用プレートなどがポリ袋に小分けされて収まっていた。
付属のバッテリーパック(BP-272)の容量は1880mAh、出荷時には1/3程度の容量が入っていた。バッテリー自体は日本製だが「ASSEMBLED IN CHINA」と書かれている。また手にすっぽり収まるスピーカーマイクは中国製。背面のアイコムのロゴ入りクリップは角度が変えられる。PTTは意外にバネが強い印象だ。
本体背面のバッテリーパック取り付け部分には製造番号などが記されたステッカーが貼られている。工事設計認証番号(技適番号)は002-200001、アイコムが1.8MHz帯SSBに対応のため認証を取り直したものだ。バッテリーパックの爪がパチンと音がするようにしっかり取り付けないと電源が入らないので注意が必要だ。
バッテリーパックを取り付け、フロントパネルのPOWERボタンを押すと電源が入り、オープニング画面に続いて14.100MHzの表示が出る。すぐにGPSの測位が始まった。ちなみに導入されているファームウェアは「Version1.08」。6月19日にアイコムがWebサイトで公開したものと同一バージョンなので、現時点ではファームアップの必要はない。
一緒に受け取ったマルチバッグ「LC-192」はこちら。意外に軽く、コンパクトな印象だった。
ちなみにIC-705予約者特典の瓦煎餅(せんべい)は、まだ開封していない。「IC-705の発売延期で瓦煎餅の賞味期限は大丈夫か?」と心配する声も聞かれたが、記載された賞味期限は2020年9月15日と十分な日数があることを確認した。
Twitterでは20日の昼頃から「無線ショップでIC-705を買った」「さっそく電源を入れてみた」といったツイートが続々と書き込まれている。早くも内部を分解したり、電源電圧による送信出力の違いをリポートする人、アンテナを接続してフィールドテストをする人もいる。こうした情報は購入を検討中の人にも役立つだろう。Twitterのキーワード「IC-705」で検索してみてはいかがだろうか。
●関連リンク:
・IC-705 製品情報(アイコム)
・IC-705取扱説明書 PDF(アイコム)
・IC-705活用マニュアル PDF(アイコム)
・Twitter「IC-705」キーワード検索結果
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