一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、2020年7月16日にアマチュア無線フェスティバル実行委員会を開催し、今年10月31日(土)と11月1日(日)に東京ビッグサイトでの開催を予定していた「ハムフェア2020(アマチュア無線フェスティバル)」の“中止”を決定。7月20日午後にJARL Webで発表した。
ハムフェア(アマチュア無線フェスティバル)は、1977年から毎年夏に開催されている日本のアマチュア無線界最大のイベント。昨年の「ハムフェア2019」は8月31日~9月1日に行われ222ブースが出展。土日の2日間開催になってからでは過去最高となる、のべ42,000名の入場者で賑わった。
2020年は、会場となる東京ビッグサイト(東京都江東区)が「東京オリンピック・パラリンピック」のメディアセンターとして使われることから日程を変更し、10月31日(土)と11月1日(日)の2日間、西3・4ホールでの開催が計画され、6月30日まで出展者募集が行われていた(昨年よりも1割少ない、約200ブースの申し込みがあったと伝えられている)。
しかし「新型コロナウイルス」の感染拡大が政府の緊急事態宣言の解除後も続き、収束を見通すことができない状況にあることや、政府や東京都などが定めた感染防止と安全確保の対策を講じたとしても、来場者や出展者への安全確保が困難であることから、7月16日のアマチュア無線フェスティバル実行委員会で検討の結果、中止が決定した。
JARLの発表は次のとおり。
「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2020の開催中止について」
2020年10月31日(土)・11月1日(日)の開催に向けて準備を進めておりました 「アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2020」につきましては、7月16日にアマチュア無線フェスティバル実行委員会を開催し、開催の可否について検討しました結果、現在も新型コロナウイルス感染症の収束を見通すことが出来ず、政府や東京都の感染防止対策並びに東京ビッグサイトから発表された「展示会等における新型コロナウイルス感染防止のための対応指針」に従い安全確保について対策を講じても、来場者及び出展者の皆様への新型コロナウイルス感染症の感染防止並びに安全確保が困難であり、ハムフェアの開催は中止すべきとの結論に至りました。
ついては、大変残念ではありますが、ハムフェア2020の開催は中止することといたしましたので、お知らせいたします 。
なお、来年度の開催につきましては、オリンピック・パラリンピック延期により開催時期等が未定でございますが、日程・会場が決まり次第、案内させていただきます。
今後とも何卒ご協力をいただきたくよろしくお願い申し上げます。
「ハムフェア」中止は43年間の同イベントの歴史で初めて。なお来年の「ハムフェア2021」の開催や日程は今後検討され、決定次第案内があるという。
新型コロナウイルスの感染拡大で、今年はさまざまなアマチュア無線イベントが中止または延期となっている。
<中止または来年への延期が決まった主要イベント>
・第19回 西日本ハムフェア(3月18日予定)
→中止、来年は5月16日に開催予定
・第2回 ハムらde無線フェア(4月19日予定)
→1年延期、来年4月18日に開催予定
・第25回 関西アマチュア無線フェスティバル(7月18~19日予定)
→1年延期、来年7月の開催を予定
・アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2020(10月31日~11月1日予定)
→中止、来年の開催時期と場所は未定
・北海道アマチュア無線セミナー2020(11月8日予定)
→中止
・米国/デイトン・ハムベンション2020(5月15~17日予定)
→中止、来年は5月21~23日の開催を予定
・ドイツ/HAM Radio Friedrichshafen2020(6月26~28日予定)
→中止、来年は6月25~27日の開催を予定
<開催が予定されている主要イベント>
・第52回 東海ハムの祭典(8月23日)※オンライン開催に変更が決定した(7/25)
●関連リンク:
・JARL Web
・アマチュア無線フェスティバル ハムフェア2020の開催中止について(JARL Web)
・ハムフェア2020開催要項(JARL Web)
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