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<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

国際宇宙ステーション(ISS)の次世代無線システムである、ARISS(Amateur Radio on the International Space Station)のアマチュア無線機 第1号機がこのほどISSの欧州実験棟「コロンバスモジュール」に設置された。9月2日からアップリンク145.99MHz(CTCSSトーン67Hz)、ダウンリンク437.80MHzというFMクロスバンドレピータの運用が始まっている。

 

 

JVCケンウッドのTM-D710GA(海外仕様)

 

 

 ISSのコロンバスモジュールでは、これまで2000年半ばに認証を取得したエリクソンの無線システムとパケット通信モジュールがアマチュア無線用として使われてきた。ARISSは5年がかりで特別に“宇宙改造”されたJVCケンウッドのTM-D710GA(音声中継機能、APRS機能を搭載)と同社のSSTVシステムのVC-H1、ARISSの開発による電源装置や接続ケーブルなどを準備。今年3月にSpaceX社のCRS-20補給ミッションでISSへ送り込まれていた。

 

 このほど同無線システムの設置が完了。「ついに! 週末から昨日にかけて宇宙飛行士クリス・キャシディさん(KF5KDR)との調整を行い、この数日は大忙しでした」と、ARRLのARISS-US代表ロザリー・ホワイト氏(K1STO)は述べた。「ARISSの新しい無線システムは無事セットアップされ、機能しています。この5年間、私たちはなんと長い道のりを歩んできたことでしょう!」。

 

 新しい無線システムは、地球側からのアップリンク145.99MHz(CTCSS 67Hz)と、ISSからのダウンリンク437.80MHzというFMクロスバンドレピーターモードで運用が始まった。システムの最初の動作は9月2日の01:02(UTC)に観測された。ARISSは今後の特別運用については随時発表すると述べている。

 

 ARISSでは今後、第2号機をISSのロシア実験棟に設置するための認証を受ける予定だ(設置予定は2020年末)。このシステムにより音声リピーターやAPRSパケットなどとの同時動作が可能になるという。(ARRLニュース9月2日 ※許可を受けて抄訳/(C)ARRL)

 

 

KENWOOD elec(JAPAN)の9月3日付けツイートより

 

【hamlife.jp追記】
 ISSの欧州実験棟に搭載されたTM-D710GAによるクロスバンドレピータ機能は、9月12日現在も動作中だ。ISSが日本上空を通過するタイミングでFMモードの145.99MHz(トーン67Hz)で電波を出すと、その音声信号がISSから437.80MHzのダウンリンク周波数で戻ってくる。つまり高度400kmにある「空飛ぶレピーター」というわけだ。この機能を使ってJA局同士の交信に成功した局もいる。下記関連リンクを参考に、ISSが貴局がお住まいの地域の上空を飛来するタイミングを調べ、まず437.80MHzのFMモードのダウンリンクをワッチしてはいかがだろうか。

 

 

<参考>東京におけるISSの良好な飛来時刻の例(時刻はJST、JAMSAT公表のデータによる)=9月23日データ更新

 

9月23日(水)
見え始め:16時55分47秒(方位角238度)
見え終わり:17時06分38秒(方位角44度)
ピーク時の仰角:51.2度

 

見え始め:23時27分18秒(方位角316度)
見え終わり:23時38分09秒(方位角121度)
ピーク時の仰角:47.7度

 

★9月24日(木)
見え始め:16時08分21秒(方位角226度)
見え終わり:16時19分16秒(方位角49度)
ピーク時の仰角:84.5度

 

★9月25日(金)
見え始め:15時21分06秒(方位角213度)
見え終わり:15時31分50秒(方位角54度)
ピーク時の仰角:43.2度

 

見え始め:23時29分18秒(方位角306度)
見え終わり:23時40分02秒(方位角146度)
ピーク時の仰角:46.0度

 

★9月26日(土)
見え始め:22時41分52秒(方位角311度)
見え終わり:22時52分47秒(方位角133度)
ピーク時の仰角:88.6度

 

★9月27日(日)
見え始め:15時22分59秒(方位角238度)
見え終わり:15時33分50秒(方位角44度)
ピーク時の仰角:50.5度

 

見え始め:21時54分30秒(方位角316度)
見え終わり:22時05分21秒(方位角121度)
ピーク時の仰角:48.4度

 

★9月28日(月)
見え始め:14時35分33秒(方位角226度)
見え終わり:14時46分28秒(方位角49度)
ピーク時の仰角:85.8度

 

★9月29日(火)
見え始め:13時48分19秒(方位角213度)
見え終わり:13時59分02秒(方位角54度)
ピーク時の仰角:44.0度

 

見え始め:21時56分30秒(方位角306度)
見え終わり:22時07分14秒(方位角146度)
ピーク時の仰角:45.2度

 

こちらの記事(3月13日付け)も参考に↓
<特別仕様「TM-D710GA」が欧州実験棟に>JVCケンウッド「当社製アマチュア無線機の国際宇宙ステーションへの搭載が決定」と発表

 

 

 

●関連リンク:
・First Element of ARISS Next-Generation Radio System Installed and Operating on ISS(ARRL NEWS)
・ARISS Webサイト
・ARISS(Facebookページ)
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT)
・国際宇宙ステーション「きぼう」を見よう(JAXA)
・Spot The Station(NASA)
・ISS Tracking MAP(ESA)

 

 

 

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