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<「ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)」でスカウトたちが体験運用>ボーイスカウト日本連盟に設置された“体験局+記念局”の「8J1JOTA」運用リポート

アマチュア無線を通じてスカウトが知識と友情を深め合う公式国際行事「ジャンボリー・オン・ジ・エア 2020(JOTA 2020)」が、2020年10月16日から18日まで全世界で開催された。この行事に合わせて日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ(JA1YSS)は、公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟のスカウト会館(東京都杉並区)に“臨時体験局+記念局”のダブル免許を受けた「8J1JOTA」を開設し、多数のスカウトらが体験運用を行った。その詳しい運用リポートが関係者から届いたので紹介しよう。

 

 

こちらの記事も参考に(2020年10月6日掲載)↓
<日本初 “体験局+記念局” のダブル免許>日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブが「ジャンボリー・オン・ジ・エアー 2020」に合わせて「8J1JOTA」を運用

 

 

「ジャンボリー・オン・ジ・エア 2020(JOTA 2020)」の公式ロゴ

8J1JOTAのQSLカード

 

 

★体験局+記念局として免許された「8J1JOTA」を設置、スカウトと指導者に体験運用を実施

 

 10月17日から18日まで ボーイスカウトのアマチュア無線プログラムの一つである「ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)」に参加する目的のイベントとして、ボーイスカウト日本連盟に設置された「JOTA-JOTI Plaza 2020」に 体験局と記念局として免許された8J1JOTAを設置し、スカウト及び指導者に体験運用を実施しました。

 

 ジャンボリー・オン・ジ・エア(JOTA)は世界スカウト機構が主催する公式国際行事で、スカウトがアマチュア無線行事に参加し、電波を通じて国内各地や外国のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的としています。1957年にイギリスで行われた「第9回世界ジャンボリー(スカウティング50周年記念ジュビリージャンボリー)」で、アマチュア無線のプログラムが提供されたのが始まりで、毎年10月の第3金曜日~日曜日の72時間にわたって運用されます。

 

 体験局は、ワイヤレスIoT人材育成を目的に、2020年4月に省令改正、告示等が行われ、有資格者の指揮下で、資格を持たない人がアマチュア無線の体験交信を行うことができる無線局を開設できるとした制度です。すでに、8J1YAA、8J1YAB、8J2YAA、8J3YAAなどが免許されて体験運用を各地域で行っていますが、8J1JOTAは“特別局および記念局と同一のコールサインの体験局”として免許されております。この体系と同じ局にはJARL関東地方本部の8J1JARLがあります。

 

 今回の参加者は感染症防止として、事前申し込みで人数を調整し7グループに分け、スカウト会館内で“密”にならないように、入り口での検温、マスク着用、手洗いの徹底を行い実施しました。参加者はスカウト38名、指導者27名が参加し、2日間で延べ体験交信数は83交信でした。残念ながら、運動会やほかの学校行事で参加を取りやめたスカウトの団もありました。

 

会場となった公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟の「スカウト会館」(東京都杉並区)

参加者は新型コロナウイルスの感染防止対策を取ってから入場

 

 このイベントのプログラムは120分で構成されており、受付を済ませた後 モールス符号の体験、アマチュア無線の紹介(身近に使われている電波や通信方法)そして体験局の運用を行いました。アマチュア無線の紹介の前に覚えたてのモールス符号を打鍵して、「○○くん、△△さんですね」と返事をしてあげると、自分のモールス符号が通じたことにスカウトの子供たちは大喜びでした。

 

モールス符号も体験

 

 その後、アマチュア無線や電波について紹介し、ビデオをみてアマチュア無線について勉強し、これから行う体験局の際の注意することを説明しました。シンプルなことですが まず運用席に座ったら深呼吸をし、今回はマスクをしているので、大きな声ではっきりと話すことなどを伝え、体験局の担当者へ引き継ぎました。子供たちは参加する前に、アルファベットと和文通話表で自分の名前は言えるよう勉強してきていました。

 

「アマチュア無線と体験局」について説明を受ける参加者たち

 

 緊張の面持ちで体験局の前に進み、体験局の担当から体験局の注意事項の説明を行い、無線機の前に一人ずつ座ります。今回の体験者の運用では受信がしやすいようにFM波かデジタルモード(D-STAR、WIRES-X)で交信を行いました。緊張の面持ちで皆さんスタートしますが、交信が進んで少し緊張が解けてくると、だんだんと声が弾んで交信していました。

 

体験局の注意事項の説明を聞いて、無線機の前に一人ずつ座る

少し緊張しながらアマチュア無線交信を体験

 

 18日にはXV9OK(ベトナム 岡田さん)との交信や、南極昭和基地の8J1RL(オペレーターは第61次南極地域観測隊のJA1AGS 山本隊員)との交信もありました。ベトナムから応答のあった時にはスカウトの座る無線機の前には世界地図がなかったので慌てて持ってきて、地図で「ここですよ!」と指して説明を補足しました。

 

 また“資格は取得したけど、まだアマチュア無線の運用は実際にやったことはない”あるいは“まだ慣れていない”という有資格者のスカウトは、脇でサポートを受けながら、記念局として通常の無線運用を行いました。また、毎年JOTAに参加しているスカウトは、今回初めてSSB運用にも挑戦しました。今まで聞いていたFMでの信号との違いに戸惑いながらも、交信に慣れたスカウトに補助をしてもらいながら、頑張って交信を行っていました。

 

 ところでボーイスカウトには、専門的な技能を身に着けた証として「技能章」と呼ばれる章が授与されます。アマチュア無線を使った技能章(無線通信章)もあり、取得条件として次の項目があります。

 

59.無線通信章-技能章
・アマチュア無線技士の資格があること。
・和文通話表により、電文を送話できるとともに、欧文通話表を用いてアルファベットを言えること。
・国内10局以上の交信記録と交信証(QSLカード)5枚以上を提示すること。
 ※社団局発行のカードには、従事者名(オペレーター)が明記されていること。
https://www.scout.or.jp/member/skill-musen-tsushin/

 

 有資格者のスカウトは、この技能章取得を目指しました。なお、今回の運用で取得要件に達したスカウトもいます。今後もアマチュア無線運用をして、さらなる技能向上に期待したいと思います。

 

技能章(無線通信章)の布製ワッペンの見本

 

 

★お礼とご案内
 今回の体験局運用では、第61次南極地域観測隊の山本隊員(JA1AGS)のご厚意により、南極昭和基地8J1RLと交信することもできました。また、海外(XV9KO 岡田さん)との交信もサプライズとなりました。今回のイベントに際しまして、応答していただきました国内外のアマチュア無線家の皆様並びにこの運用を見守っていただきました多くのアマチュア無線家の皆様に厚くお礼申し上げます。

 

 なお、開催期間中に全国各地のスカウト局と交信をいただきました皆様には、「一般向け参加証」がダウンロードできます。Webダウンロードは下記のアンケート回答後にURLが表示されますので、アクセスを宜しくお願いします。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSe1eRnP2DK2orCB1gha83ZeXFvBfbwdm0ccxNCT84UFNyWY2A/viewform

 

 

スカウト局と交信した一般局にWebで発行する参加証(見本)

 

 

 

●関連リンク:
・ジャンボリー・オン・ジ・エア 2020実施要領 PDF(公益社団法人 ボーイスカウト日本連盟)
・JOTA-JOTI2020(公益社団法人 ボーイスカウト日本連盟)
・Jamboree on the Air – Jamboree on the Internet(世界スカウト機構)

 

 

 

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