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<極大時刻は14日の午前10時前後>MS(流星散乱)通信体験のチャンス! 12月13日(日)夜から14日(月)は「ふたご座流星群」のピーク

2020年12月14日(月)の朝に、年間三大流星群のひとつ「ふたご座流星群」がピークを迎える。13日(日)の夕方から流星の出現数が増え始め、14日の午前10時前後に極大を迎え、活発な状態は14日夜まで続く見込みだ。ふたご座流星群は条件がよい年なら1時間に30個前後、一晩で500個近く観測できる。今年は13日が月齢28(新月は15日)なので月明かりの影響もなく、好天なら良好に目視観測もできそうだ。この機会にVHF帯での流星散乱による遠距離通信や、FM放送のDX受信にも挑戦してはいかがだろうか。

 

 

流星でVHF帯の遠距離通信ができる場合がある。 photo:(C)creative commons

流星でVHF帯の遠距離通信ができる場合がある。 photo:(C)creative commons

 

 

「流星散乱通信」は「流星バースト通信」とも呼ばれ、流星が大気圏に突入して発光した際、周辺の大気が一時的に「電離層」のような高密度の電子層を形成。これがVHF帯の電波を反射(散乱)させて通信ができることを利用したもの。ただし持続時間は数秒程度(長くても十数秒)と非常に短いので、お互いの運用周波数の事前確認や短い交信が基本となる。

 

 アマチュア無線の場合、流星散乱通信は、おもに50MHz帯で実験が行われている(最近はデジタル通信のMSK144モードも利用されている)。交信は難しくても、外部アンテナを接続した受信機を用意し、全国各地に設置された50MHz帯ビーコンの周波数や、遠距離に位置するFMラジオ局やFM補完放送局の周波数をモニターしてみると、流星に合わせて信号が一瞬聞こえてくることがある。このチャンスにぜひ試してみてはいかがだろうか。

 

 今回の2020年ふたご座流星群は、ピークが14日午前10時頃と予測されている。「流星電波観測国際プロジェクト」のWebサイトでは、「電波観測では2020年は好条件で観測できます。ただしピーク時刻頃の放射点高度は低いため、流星エコー数としては伸び悩む可能性があります」「10日頃からは活発になってきます」と解説している。

 

 ふたご座流星群の観測や、流星の電波観測に役立つサイトを下記関連リンクにまとめておこう。

 

 

●関連リンク:
・流星バースト通信(Wikipedia)
・流星電波観測国際プロジェクト
・2020年ふたご座流星群観測速報 電波観測(流星電波観測国際プロジェクト)
・特集 2020年ふたご座流星群(AstroArts)
・ふたご座流星群が極大 2020年12月(国立天文台)
・50MHzリアルタイム情報
・でんぱでーた on Web

 

 

 

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