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<12月24日から12月31日まで>国際宇宙ステーションからのアマチュア無線運用「ARISS」の20周年を祝うイベントでSSTV画像(145.80MHz)を送信

1998年11月20日から軌道上での組立が開始され、2011年7月に完成し、米国、ロシア、日本、カナダ、欧州宇宙機関 (ESA) が協力して運用している国際宇宙ステーション(ISS)。滞在中の宇宙飛行士がアマチュア無線を使って地上と交信を行う「ARISS(Amateur Radio on the ISS=国際宇宙ステーション上のアマチュア無線)」が20周年を迎え、それを記念して世界標準時間の2020年12月24日16時40分から12月31日18時15分までの間(日本時間の12月25日1時40分から2021年1月1日3時15分まで。日程変更の場合がある)、アマチュア無線バンドを使ってSSTV(Slow Scan Television)画像を送信するイベントが実施される。ISSからのSSTV送信周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)のFMモードで、コールサインは「NA1SS」が使用される予定だ。

 

 

【追記:ISSからの「ARISS 20th Anniversary Celebration」画像受信に成功!】2020年12月27日(日)21時20分

 

 坂上氏(JH6HAZ)から長崎県長崎市内で受信に成功した画像がhamlife.jpに届いたので紹介しよう。

 

 坂上氏によると「本日(12月26日)10時56分にISSから送信されたSSTV画像の受信に成功しました。画像には宇宙飛行士の母国語で書かれたメッセージがいくつもあり、野口聡一宇宙飛行士(KD5TVP)から『ご多忙のおり、ますますのご繁栄の事とお喜び申し上げます』というメッセージが届きました。世界中のSSTV愛好者への最高の贈り物だと思います。国際宇宙ステーション内部での集合写真を受信したのは初めてです」と、受信に成功し様子を語っている。

 

 今回は関東地方上空を通過するパスで、九州では最高仰角23度、画面にノイズが見られたそうだ。

 

 すでに多くのJA局が「ARISS 20th Anniversary Celebration」画像の受信に成功している。記事下の「<参考>東京におけるISSの良好な飛来時刻の例」スケジュールを確認して、上空を通過するISSの信号のキャッチに挑戦してはいかがだろうか。

 

 

日本語で野口聡一宇宙飛行士(KD5TVP)からのメッセージも寄せられているISSから届いた画像(坂上氏(JH6HAZ)提供)

 

 

 

ARRL NEWSから

 

 

 

 ISSからのアマチュア無線運用の歴史は、2000年12月21日に米国・イリノイ州ルーサーバーバンク小学校の生徒との間で行われた交信で、これはアマチュア無線を利用した教育プログラムの一環だった。この20年間に、約1,400件に及ぶ学校、学生グループ、そのほか教育機関とアマチュア無線を利用した定期的な交信実験を行ってきた。

 

 ARISSでは、2021年11月までSSTVイベントを継続的に行うほか、ISS研究開発会議(ISSRDC)のパネルセッションにおいて「ISSでのSTEM実験の20年」に参加。会議のために作成したビデオで、プログラムについての説明を行い、過去20年間に学んだいくつかの重要な教訓とARISSチームの将来のビジョンについて説明するとしている。(ARRLニュース 2020年12月17日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )

 

 現在、ISSには日本の野口聡一宇宙飛行士(KD5TVP)を含む7人の宇宙飛行士人が搭乗している(2020年12月7日記事)。

 

 

左からシャノン・ウォーカー宇宙飛行士(KD5DXB)、ビクター・グローバー宇宙飛行士(KI5BKC)、マイケル・ホプキンス宇宙飛行士(KF5LJG)、野口聡一宇宙飛行士(KD5TVP)=ARRL NEWSより

 

 

 使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)で、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」など便利なスマホアプリもある。

 

 なお、ISSから送信されるSSTV信号は、ロシアのISSサービスモジュールに搭載されているJVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710E」から送られる。

 

 

アマチュア無線機「TM-D710E」がロシアのISSサービスモジュールに搭載されている

 

 

 受信方法などは、下記関連リンク「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが詳しい。また、最新のスケジュールは関連リンクの「ARISS-SSTV images」で確認できる。

 

 また、地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、TwitterやFacebookなどで受信画像がアップされている。

 

<参考>東京におけるISSの良好な飛来時刻の例(時刻はJST、JAMSATが12月26日時点で公開しているデータより、ピーク時仰角30度以上のものを抜粋)

 

12月27日(日)
見え始め:03時29分40秒(方位角236度)
見え終わり:03時40分30秒(方位角45度)
ピーク時の仰角:57.8度

 

見え始め:10時01分10秒(方位角317度)
見え終わり:10時11分53秒(方位角118度)
ピーク時の仰角:42.5度

 

★12月28日(月)
見え始め:02時41分59秒(方位角223度)
見え終わり:02時52分53秒(方位角50度)
ピーク時の仰角:74.3度

 

★12月29日(火)
見え始め:01時54分30秒(方位角210度)
見え終わり:02時05分09秒(方位角56度)
ピーク時の仰角:37.5度

 

見え始め:10時02分36秒(方位角307度)
見え終わり:10時13分23秒(方位角143度)
ピーク時の仰角:53.4度

 

★12月30日(水)
見え始め:02時43分36秒(方位角247度)
見え終わり:02時54分12秒(方位角41度)
ピーク時の仰角:33.1度

 

見え始め:09時14分55秒(方位角313度)
見え終わり:09時25分46秒(方位角130度)
ピーク時の仰角:78.5度

 

★12月31日(木)
見え始め:01時55分48秒(方位角235度)
見え終わり:02時06分39秒(方位角45度)
ピーク時の仰角:58.5度

 

見え始め:08時27分15秒(方位角317度)
見え終わり:08時38分02秒(方位角118度)
ピーク時の仰角:42.1度

 

★1月1日(金) ※JST 03:15で終了予定
見え始め:01時08分08秒(方位角223度)
見え終わり:01時18分58秒(方位角50度)
ピーク時の仰角:73.5度

 

 

↓この記事もチェック!

 

 

<来年には日本の2校とのARISSスクールコンタクトも予定>4人のアマチュア無線家が米SpaceX社の民間宇宙船「クルードラゴン」でISSへ搭乗

 

<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

 

 

 

 

●関連リンク:
・SSTV Event to Help ARISS Mark 20 Years of Continuous Ham Radio Operation in Space(ARRL NEWS)
・ARISS 20 years of operations on ISS(SSTV event)(ARISS-SSTV images)
・ARISS Japan
・ARISS SSTV Image Submission(画像アップロード)
・ISS SSTV October 4-8 on 145.800 MHz FM(QRZ NOW)
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト「MMSSTV」
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・「きぼう」を見よう(JAXA)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)
・国際宇宙ステーション(ウィキペディア)

 

 

 

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