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<スマホで受験申し込み完結、コンピュータ利用試験(CBT)の実施>日本無線協会、「国家試験のデジタル化」推進を表明

無線従事者国家試験を実施している公益財団法人 日本無線協会は2021年4月21日、公式サイトに「国家試験申請手続き等の新たな取組みについて」と題した告知を掲載した。同協会は今後“国家試験のデジタル化”を推進し、受験申し込みから手数料の支払い、試験結果通知の受信までをスマートフォンで完結できるシステムを導入するほか、一部の資格ではコンピュータの画面上で国家試験が受験できる「CBT方式」を導入し、受験機会を大幅に拡大する計画だ。

 

 

東京都中央区晴海の江間忠ビルにある、日本無線協会の本部。3階に試験場がある

 

 

 現在、無線従事者国家試験を受験する場合は、日本無線協会が公表した試験日程を確認し、決められた申し込み期間に申請書を郵送(郵便振替で受験手数料を納付)、さらに郵便で送られてくる受験票に指定サイズの証明写真を用意して貼るなど、かなりの手間と時間が掛かるのが実状だ(公式サイトからオンラインでの受験申し込みも可能だが、受験料は郵便振替で支払う必要があり、受験票は郵送されてくる)。

 

 また受験自体も、指定された試験場(アマチュア無線技士の場合、3・4アマは全国23か所、1・2アマは全国11か所)まで出向く必要があり、住んでいる地域と開始時刻によっては試験会場の近くに前泊しなくては間に合わないケースもある。

 

 日本無線協会はこうした現状を踏まえ、受験者の利便性向上を図る目的で「国家試験のデジタル化」推進を表明した。同協会の告知は次のとおり。

 


 

国家試験申請手続き等の新たな取組みについて

 

 当協会では、デジタル化の進展等を踏まえ、現在、無線従事者国家試験を受験される皆様の利便性の向上等を目的とした次の取組みを進めています。

 

(1)インターネット及びスマートフォンを活用した国家試験の申請等の手続き
 現在のホームページからの電子申請(受験資格の事前登録)に加え、顔写真等を電子ファイル(デジタル写真)で提出していただくとともに、試験手数料をインターネット経由で精算していただくなど、国家試験の申請から結果通知までの一連の手続きをインターネットで完了していただけるよう準備中です。
 なお、新方式への移行は、本年11月の申請受付分(令和4年1月に実施する国家試験) から予定しています。

 

(2)コンピュータの画面上で国家試験を受験できるCBT方式の導入
 一部の資格の国家試験について、コンピュータの画面上で出題・解答を行う「CBT方式 (コンピュータ利用試験)」の導入を検討中です。この方式の試験を通じ、試験場所や日程など受験機会を従来に比べて大幅に拡大する予定です。
 なお、CBT方式による国家試験は、来年度(令和4年度)から実施する予定としておりますが、これに先立ち、本年度中に限定的に実施することも計画しております。

 

 詳細につきましては、それぞれ準備が整い次第、ホームページ等でご案内申し上げます。また、身体に障害をお持ちである等により、 インターネットが利用できない方の申請手続方法等も合わせて準備する予定としております。

 

 


 

 

「CBT方式」の試験は、一般財団法人 日本アマチュア無線振興協会(JARD)が行っている2アマ・3アマeラーニング養成課程の修了試験、株式会社QCQ企画の4アマeラーニング養成課程の修了試験にも導入されている。JARDの場合、修了試験の受験資格を経た受講者は全国280か所にある「CBTテストセンター」(CBTソリューションズが運営)のうち、都合のよい会場・時間帯に予約を入れてから出向き、センターに設置されたパソコンで出題される試験に臨むという形式になっている。

 

 もしアマチュア無線技士の国家試験にも同様のCBT方式が導入されれば、受験機会は大幅に拡大されることになる。今後の具体的な発表が待たれるところだ。

 

 

 

●関連リンク:
・国家試験申請手続き等の新たな取り組みについて PDF(日本無線協会)
・公益財団法人 日本無線協会

 

 

 

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