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その1:KDDI八俣送信所の「管制室」
見学ツアーの最初は局舎(送信機棟)にある「管制室」だ。ここには常時2名の局員が24時間体制で送信機、アンテナ、回線設備などの監視を行っている。
東京・渋谷のNHK放送センターで作られた各言語の番組は、KDDI八俣送信所まで高品質かつ高信頼性を確保するため、帯域保証型のイーサネット専用回線(現用系、予備系の2系統)で送られてくる。
この番組をあらかじめ決められた放送スケジュールに沿って、番組回線の切り替え、使用する周波数と送信機、周波数と放送対象エリアに応じたアンテナの選択を行って、定時に送信を始める。もちろん事前にコンピュータにプログラミングされ、自動で切り替えが行われるが、異常なく送信されているかを監視、確認する管制業務は重要だ。
ちなみにKDDI八俣送信所には現在28名の職員が勤務し、管制室での監視業務のほか、アンテナや送信機、電力系統などの保守点検に従事しているが、女性職員を含む全員が「第一級陸上無線技術士」の有資格者だ。学生時代にこの資格を取得しKDDIに入社した職員も多く、「資格がなければ、ここでの仕事にならない」という。
「送信機」の写真は次ページ参照!
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