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<送信開始80周年、海外向け短波放送の発信源>写真で見る「KDDI八俣送信所」の送信機、アンテナ

 

前ページからの続き

 

 

その1:KDDI八俣送信所の「管制室」

 

 見学ツアーの最初は局舎(送信機棟)にある「管制室」だ。ここには常時2名の局員が24時間体制で送信機、アンテナ、回線設備などの監視を行っている。

 

管制室の全景。送信機やアンテナなどに万一障害や異常が発生すると、すぐアラートが表示され、バックアップ措置を行う

 

 東京・渋谷のNHK放送センターで作られた各言語の番組は、KDDI八俣送信所まで高品質かつ高信頼性を確保するため、帯域保証型のイーサネット専用回線(現用系、予備系の2系統)で送られてくる。

 

 この番組をあらかじめ決められた放送スケジュールに沿って、番組回線の切り替え、使用する周波数と送信機、周波数と放送対象エリアに応じたアンテナの選択を行って、定時に送信を始める。もちろん事前にコンピュータにプログラミングされ、自動で切り替えが行われるが、異常なく送信されているかを監視、確認する管制業務は重要だ。

 

2名の職員が24時間365日体制で監視。勤務は交代制で4チーム(合計8名)で構成されている

どの送信機にどのアンテナを接続しているかが一目で分かるディスプレイは最近導入された

 

 ちなみにKDDI八俣送信所には現在28名の職員が勤務し、管制室での監視業務のほか、アンテナや送信機、電力系統などの保守点検に従事しているが、女性職員を含む全員が「第一級陸上無線技術士」の有資格者だ。学生時代にこの資格を取得しKDDIに入社した職員も多く、「資格がなければ、ここでの仕事にならない」という。

 

送信機別の操作ラックは国際電気(現:日立国際電気)製

JRCの受信機、NRD-95FAとスキャンユニットNDH-93もラックに組み込まれ、放送波のモニターも可能

壁面に並ぶ無線局免許状(写し)は、KDDI八俣送信所の業務(電気通信事業)で使用する携帯局のもの。識別信号は「KDDIやまた+数字」

八俣送信所マネージャーの木村雅晴さんが説明

ただいま11.790MHzで300kW送信中。進行波と反射波はこんな感じだ

 

 

「送信機」の写真は次ページ参照!

 

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