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<日本周辺を通過するパス多数>日本時間6月21日(月)から6月27日(日)まで、国際宇宙ステーション(ISS)が12種類のSSTV画像を145.80MHzで繰り返し送信

国際宇宙ステーション(ISS)が行うアマチュア無線活動「ARISS“Amateur radio on Shuttle, Mir and ISS”SSTV event」の一環として、日本時間の2021年6月21日(月)18時40分(セットアップの時刻。画像送信は少し遅れる)から6月27日(日)3時30分まで(予定)、145.80MHzのFMモードで、12枚のSSTV(Slow Scan Television)画像をISSから繰り返し送信する。イベント期間中、日本周辺を通過するパスも多くあるため、簡単なシステムで沖縄から北海道まで地域を選ばすにISSから届くSSTV画像を受信できるだろう。受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、閲覧も可能だ。

 

 

【追記:イベント終了期間が1日延長】2021年6月24日(木)11時40分

 

 米国のEVA(船外活動)をサポートするために、日本時間の6月25日(金)15時35分から6月26日(土)4時35分まで、SSTV画像の送信は停止されることになった、なお、この停止時間を補うため、今回のSSTVイベントは「6月28日(月)3時30分まで」の終了となり、当初の予定期間より1日延長される。

 

 

国際宇宙ステーション(ISS)が行うアマチュア無線活動「ARISS“Amateur radio on Shuttle, Mir and ISS”SSTV event(ARISS“シャトル、ミール、ISSでのアマチュア無線”SSTVイベント)」として、ISSからのSSTV画像送信を実施(ARRL NEWSから)

 

 ISSから送信されるSSTV信号は、ロシアのISSサービスモジュールに搭載されているJVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710E」から送られるため、コールサインは「RS0ISS」と思われる。

 

 

アマチュア無線機「TM-D710E」がロシアのISSサービスモジュールに搭載されている

スペースX CRS-20での打ち上げられたJVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710E」(AMSAT/Radio Amateur Satellite CorporationのWebサイトから)

 

 使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)で、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」など便利なスマホアプリもある。また、パソコンやスマホでSSTVの信号を録音(無線機や受信機のスピーカーから流れる音声で問題ない)し、その音声を専用ソフトを使って画像表示させる方法もあるので試してみるといいだろう。

 

 日本各地の衛星通過時刻の予報は記事下の関連リンクから「JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)」の公表データから、21地点のパスが確認できるので参考にするといいだろう。

 

 

<参考>運用期間中、東京におけるISSの飛来時刻
(時刻はJST、JAMSAT公表のデータから)

・6月21日の送信開始時刻以降で日本上空を通過するパスはない。
・ロケーションやアンテナにもよるが「仰角30度以上」がSSTV画像の良好な受信の目安
(表中の「※」印の仰角はハンディ機でも良好に受信できるレベル)

 

 

 

 

 また、Indonesian Space Explorerでは、イベント期間中に「Gold-1:1枚(50%以上)のSSTV画像の受信成功」「Gold-2:2枚(70%以上)のSSTV画像の受信成功」「Gold-3:3枚(95%以上)のSSTV画像の受信成功」の3種類の証書を贈ると案内している。

 

 詳しくは下記のリンク先から確認してほしい。

 

・Amateur Radio on Shuttle, Mir and ISS SSTV event – June 21st – 26th, 2021(Indonesian Space Explorer)

 

SSTV画像の受信に成功すると贈られる証書。左から「Gold-1」「Gold-2」「Gold-3」。受信レベルによって3種類を用意

 

 

 記事下の関連リンク「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが、SSTV画像の受信方法を詳しく解説している。また、最新のスケジュールは関連リンクの「ARISS-SSTV images」で確認できる。

 

 地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、TwitterやFacebookなどで受信画像がアップされている。

 

 

 

 

 

↓この記事もチェック!

 

<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

 

 

 

●関連リンク:
・ARISS “Amateur radio on Shuttle, Mir and ISS” SSTV event – June 21-26(ARISS-SSTV images)
・ARISS “Amateur radio on Shuttle, Mir and ISS” SSTV event ? June 21-26(ISS FAN CLUB)
・ISS SSTV 145.800 MHz FM June 21-26(AMSAT-UK)
・Slow-Scan TV Event from International Space Station Set(ARRL NEWS)
・ARISS SSTV Image Submission(画像アップロード)
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト MMSSTV
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・「きぼう」を見よう(JAXA)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)

 

 

 

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