アイコム株式会社は2021年9月17日、人気のHF~430MHz帯オールモードポータブル機「IC-705」の外観3Dデータを同社公式サイトで公開した。データは一般的な3Dモデリングソフトや3Dプリンターで取り扱えるSTL形式で約1.45MB。同社はこのデータ公開について「IC-705のコンセプト、“Be Active!”にはお客様に自由な発想でお楽しみいただきたい、という想いも込められています。そこで、個人のお客様に3Dプリンターでパーツを作成、カスタマイズしていただくなど、自由な発想でお楽しみいただくことを目的として外観3Dデータを公開いたしました」と説明している。
アイコムのIC-705は同社が27年ぶりに発売するポータブル機として「ハムフェア2019」会場で初お披露目され、2020年6月19日に出荷が始まった。コンパクトサイズにデスクトップ機並みの機能を搭載し、HF~430MHz帯のオールモード(D-STARを含む)を最大10W(付属バッテリー使用時5W)でカバーするといった特徴が話題を呼び、すでに国内外で数万人のユーザーがいる人気機種だ。
アイコム自身はバッテリーやキャリングバッグ、小型オートアンテナチューナー、専用スタンドなどのオプションを発売しているが、それ以外にも国内外のサードパーティーがIC-705での使用を前提にしたアンテナ基台やキャリーケース、キャリングハンドル、アンテナチューナーなど、さまざまな周辺機器(アクセサリー)を発売している。
そうしたIC-705の人気を背景に、このほど同社はIC-705本体外観の3Dデータ(STL形式)を無償で公開した。このデータを使えば3DプリンターでIC-705の外観(原寸大モデル)が作成できるほか、データを活用することでさまざまなカスタムパーツの作成も可能になる。
アイコムは次のように説明している。
『IC-705のコンセプト、「Be Active!」にはお客様に自由な発想でお楽しみいただきたい、という想いも込められています。そこで、個人のお客様に3Dプリンターでパーツを作成、カスタマイズしていただくなど、自由な発想でお楽しみいただく事を目的として外観3Dデータを公開いたしました。 カスタムパーツ自作等の目的に支障のない範囲で、一部の形状を簡略化しております。
公開3DデータはSTLデータ形式となっており、フリーソフトを含む多くの一般的な3Dモデリングソフトや、3Dプリンターで取り扱うことができます。3Dモデリングソフトウェアや3Dプリンターの操作方法、ご利用方法のサポートについては弊社ではできかねます』
なお、公開された3Dデータの利用には、同社が定めた規約を守る必要がある。細かい制限事項もあるので、事前に必ず目を通しておこう。
9月17日、この3Dデータが公開されると、さっそくデータのダウンロードを行ったり、手持ちの3Dプリンタで印刷した場合の所要時間をチェックするファンも見られた(SNSには「28時間半かかるのか」という書き込みもあった)。今後、思い思いに工夫を凝らしたカスタムパーツ作りが流行するかもしれない。
こちらの記事を参考に↓
<英国の無線ショップが動画で紹介>HF~430MHz帯ポータブル機「IC-705」の必須アクセサリーTop10
●関連リンク:
・IC-705 3Dデータ(STLデータ)ダウンロード(アイコム)
・IC-705 製品情報(アイコム)
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