WSJT開発グループは日本時間で2021年9月28日早朝、FT8をはじめとするデジタルモードの通信用ソフトウェア「WSJT-X」のバージョン2.5.0正式版(GA版=General Availability)の一般公開を開始した。
「WSJT-X 2.5.0正式版」の公開に至るまでにリリース候補として「WSJT-X 2.5.0-rc1」から「WSJT-X 2.5.0-rc6」までを順次公開し、機能の細かい追加・修正を重ねてきた。開発チームは『WSJT-X 2.5は、Q65モードやリグコントロールの改善など、バージョン2.3以降の新機能を搭載しています。新機能についてはWSJT-Xユーザーガイドとリリースノートに記載されています。新しいQ65モードを使用する場合は、Quick-Start Guide to Q65をお読みください。Windowsプラットフォームでは、WSJT-X 2.5にEME用の広帯域偏波マッチングツールであるMAP65 3.0.0が含まれています。MAP65をお使いになる場合は、Quick-Start Guide to WSJT-X 2.5.0 and MAP65 3.0をお読みください』と案内している。
また「WSJT-X 2.5.0正式版」の特徴と「WSJT-X 2.5.0-rc6」からの変更・修正点は下記のようにリリースノートに掲載されている。
<WSJT-X 2.5.0における主な変更・修正点(リリースノートより)>
<参考:上記内容の日本語機械翻訳>
本リリースのWSJT-Xは、WSJT-X 2.4.0のものとほぼ同じです。Q65デコーダは、Q65信号の直線的な周波数ドリフトの測定と補正が強化されました。加えてWindows版のインストールパッケージには、Q65をサポートするアプリケーション「MAP65」のバージョン3.0が含まれています。サポートが追加され、既存のJT65の機能と同様に改善されました。
今回のリリースに含まれるその他の変更点については、以下の2.5.0リリース候補(rc版)のお知らせをご覧ください。WSJT-X 2.5.0にバンドルされているHamlibは、4.3からの重要なリグレッション・リペアを含む 4.3.1が同梱されています。
WSJT-X 2.5.0-rc6からの変更点は以下の通りです。
★MAP65:
・CALL3.TXTがファイルの更新中に削除されないようにしました(シンボリックリンクを使用した共有が機能するようになりました)。
・MAP65でSNRの絶対値が10未満のときにTx3メッセージが正確に生成されるよう修正しました。
★WSJTX:
・一部のアイコム製リグで WSPR バンドホッピングとオートチューンナップを使用した場合にCATエラーが発生する不具合を修正しました。
・CALL3.TXTがファイルの更新中に削除されないようにしました(これにより シンボリックリンクを使用した共有が機能するようになります)。
なお、もうひとつの著名なデジタル通信用ソフトウェア「JTDX」の最新版は、2021年5月18日に「JTDX 2.2.156-corrected」が公開されている。
●関連リンク:
・WSJT-X
・WSJT-X リリースノート
・WSJT-X 2.5.0-rc5 ユーザーガイド日本語訳(JA7UDE 大庭OMのブログ)
・JTDX
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