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<新たなプロジェクトの取り組みをスタート>アイコム、「2.4GHz、5.6GHz帯に対応するアマチュア無線機」の開発着手を表明

アイコム株式会社は2021年12月10日、同社公式サイトにおいて、2.4GHz帯および5.6GHz帯に対応するアマチュア無線機の開発に着手したことを表明し、「ICOM SHF Project~SHF帯への挑戦~ Vol.1」と題したPDFを特集ページで公開した。同社は『これまでは機材、技術的にハードルが高かったSHF帯を、誰もが気軽に運用できるバンドにするために、そしてアマチュア無線の新しい楽しみと可能性を示すために、アイコムは、誰も想像しなかったSHF帯への対応という画期的なアマチュア無線機の開発を進めています。どのようなアイディア、技術が投入されるのか、どのような機能、デザインになるのか、アイコムの新たなる挑戦にご期待ください』と述べている。

 

 

アイコムの発表資料より

 

 

 アイコムの発表内容は次のとおり。

 


 

ICOM SHF Project ~SHF帯への挑戦~

 

 アイコム株式会社(本社:大阪市平野区、代表取締役社長:中岡 洋詞)は、半世紀以上に渡り培ってきた無線通信技術とゼロからモノを産み出す創造力を活かし、新たなプロジェクトへの取り組みをスタートさせました。

 

「ICOM SHF Project~SHF帯への挑戦~」をテーマに掲げ、2.4GHz、5.6GHz帯に対応するアマチュア無線機の開発に着手しました。

 

 多大なケーブル損失、求められる高次元の周波数安定度など、SHF帯ゆえの数々の難題に、アイコムの技術者が一致団結し、研究、開発に取り組んでいます。そして、最終的には製品として市場への投入を目指しています。

 

 これまでは機材、技術的にハードルが高かったSHF帯を、誰もが気軽に運用できるバンドにするために、そしてアマチュア無線の新しい楽しみと可能性を示すために、アイコムは、誰も想像しなかったSHF帯への対応という画期的なアマチュア無線機の開発を進めています。

 

 どのようなアイディア、技術が投入されるのか、どのような機能、デザインになるのか、アイコムの新たなる挑戦にご期待ください。

 


 

 今回アイコムが特集ページで公開したPDF「ICOM SHF Project~SHF帯への挑戦~」は、“Vol.1”とあることから、今後はプロジェクトが進捗した段階で、Vol.2、Vol.3…の公開もあると見られている。

 

アイコムが公開したPDF「ICOM SHF Project~SHF帯への挑戦~ Vol.1」

 

 アイコムは現在、業務用無線の分野でSHF帯に対応したさまざまな無線機器を発売中だ(ケーブルでの減衰を最小限にするため、RFユニットはアンテナ直下に取り付け、屋内に設置したコントロール部との間はLANケーブルで結んでいる機種もある)。また10.1GHz帯アマチュアバンドを使ったD-STARアシスト局用のレピータ装置も発売している。

 

 今から30年前には2.4GHz帯が運用可能な同社製のアマチュア機も存在した。1990年に発売されたV/UHF帯のオールモード固定機「IC-970/D」と、同機種に内蔵可能な2.4GHz帯ユニット「UX-98」(発表:1991年春)の組み合わせがそれだ。しかしIC-970は税別298,000円(144/430MHz帯実装、AC電源タイプ)、UX-98は税別118,000円と高価だったこともあり、このリグ+ユニットは注目されたものの、一挙に2.4GHz帯が普及するまでには至らなかった。

 

アイコムが1990年に発売したV/UHF帯オールモード固定機「IC-970/D」。同機種専用の2.4GHz帯ユニット「UX-98」は1991年春に登場した。他にも「1200MHz帯バンドユニット(UX-97、89,800円)」「ATVアダプター(TV-970、27,800円)」「レシーバーユニット(UX-R96、39,800円)」などが搭載可能だった

 

 現在、市販されている2.4GHz帯のアマチュア無線機は、一部メーカーのトランスバーターのみとなっている。また5.6GHz帯はドローンの画像伝送では利用が拡大しているが、純粋な音声通信が手軽に楽しめる状況には至っていない。アイコムがプロで培った無線技術と、SHF帯の最新デバイスの融合により、どのような製品が登場するか注目されるところだ。

 

 

JARLの2400MHz帯/5600MHz帯バンドプラン。両バンドとも許可される最大空中線電力は2W

 

 

 

●関連リンク:
・ICOM SHF Project~SHF帯への挑戦~(アイコム)
・PDF版「ICOM SHF Project~SHF帯への挑戦~ Vol.1」(アイコム)
・アイコム株式会社 Twitterアカウント
・アイコム Facebookページ
・アイコムホームページ

 

 

 

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