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<「1ドル札」が必要なDXerは要注意>ゆうちょ銀行での外貨両替、2021年12月30日をもって完全終了

株式会社ゆうちょ銀行は、これまで同銀行直営店(各都道府県に数店舗、おもに郵便局内に設置)で行ってきた「外貨両替」の取り扱いを2021年12月30日(木)をもって終了する。1年前には全国の郵便局の窓口で行ってきた外貨両替が終了しており、これで郵便局での外貨入手は完全にできなくなってしまう。さらに最近は大手銀行や地方銀行の窓口での外貨両替も終了が相次いでいる。海外局とのQSLカード交換のために1ドル札(いわゆるグリーンスタンプ、GS)を使う機会が多いアマチュア無線家は注意が必要だ。

 

 

郵便局の窓口で1ドル札に両替。アマチュア無線家にとっては手軽な方法だった

 

 

 アマチュア無線家が海外局と交信した際、QSLカードを迅速に入手する方法の1つとして、“自局のQSLカードと一緒に、住所を記した返信用封筒と返信送料に相当する米ドル札を入れてエアメールで送る”という方法(いわゆる「SAE+GS」)が、昔からDXerの間でポピュラーに行われている(最近はGSに頼らないOQRS、IBRSといったQSL交換手段や、LoTWやeQSLなどの電子認証、電子QSLも多く利用されている)。

 

 その「1ドル札」の簡単な入手手段として、“地元の郵便局(集配局)の窓口で外貨両替を申し込む”という方法を使っているDXerは多かったが、昨年(2020年)12月30日をもって郵便局の窓口における外貨両替の取り扱いが終了した(2020年9月19日掲載の記事参照)。マネー・ローンダリングおよびテロ資金供与防止に向けた態勢強化の一環という。

 

 その後は、各都道府県に数局程度(合計で233店舗)ある「ゆうちょ銀行直営店が入っている郵便局」のみで外貨両替が継続していたが、2021年12月30日をもって、ゆうちょ銀行の外貨両替も終了となる。これによって“郵便局でドル札を手に入れる”手段は完全に絶たれてしまうことになった。

 

 

ゆうちょ銀行のWebサイトに掲載された「外貨両替の取り扱い終了」の告知

 

 

 このほか2020年以降は三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行といった大手銀行や一部の地方銀行、信用金庫でも窓口による外貨両替の終了が相次いでいる(一部店舗や外貨両替機で継続する銀行もある)。

 

 今後の1ドル札の入手手段としては、空港などにある両替所、一部の金券ショップ、Webサイトの外貨宅配サービス(クレジットカード決済)などが考えられる。しかし「1回の注文は1万円以上」「パックになっていて金種は選べない」といった場合もあるので、1ドル札が数十枚程度入手できるかは申し込み前に確認が欠かせない。

 

 

 

●関連リンク:
・外貨両替のお取り扱い終了について(ゆうちょ銀行)
・ゆうちょ銀行直営店一覧
・外貨両替の取り扱いを終了する銀行は?ゆうちょ銀・三井住友銀・みずほ銀も(ツギノジダイ/朝日新聞社)
・アメリカドル(USD)1ドル紙幣 バラ売り:1~50枚まで(Jマーケット)
・QSLカード(Wikipedia)

 

 

 

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