hamlife.jp(ハムライフ・ドット・ジェーピー)

注目キーワード:

hamlife.jp > ニュース > 海外ニュース > <日本周辺を通過するパス多数、受信に挑戦してみよう>日本時間の12月27日から2022年1月1日まで、国際宇宙ステーションからSSTV画像(145.80MHz)繰り返し送信


<日本周辺を通過するパス多数、受信に挑戦してみよう>日本時間の12月27日から2022年1月1日まで、国際宇宙ステーションからSSTV画像(145.80MHz)繰り返し送信

国際宇宙ステーション(ISS)が行うアマチュア無線活動「ARISS“Amateur radio on Shuttle, Mir and ISS”SSTV event」の一環として、日本時間の2021年12月27日(月)3時25分から2022年1月1日(土・祝)2時5分までの予定で、SSTV(Slow Scan Television)画像をISSから繰り返し送信するイベントが開催される(画像は「月探査に関連したもの」と案内、日程変更の場合がある)。ISSからのSSTV送信周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)のFMモードで、コールサインは「RS0ISS」が使用されると思われる。期間中は日本周辺を通過するパスも多くあるため、簡単なシステムで沖縄から北海道まで地域を選ばすにISSから届くSSTV画像を受信できるだろう。受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、閲覧も可能だ。

 

※記事初出時に「日本時間の2021年12月26日(日)3時25分から2022年1月1日(土・祝)2時5分までの予定」としましたが、「日本時間の2021年12月27日(月)3時25分から2022年1月1日(土・祝)2時5分までの予定」の間違いです。お詫びして訂正いたします。

 

 

 

【追記:12種類のコンプリート画像】2021年12月31日(金)11時20分

 

 JS2GGD局が2021年12月31日(金)11時過ぎに自身のTwitterで公開した12種類のコンプリート画像(JS2GGD局提供)。「現時点までのベスト画像を並べてみました。No.9 のみ、目立つノイズを一部マスクしています」とTwitterでつぶやいている。

 

今回、「月探査に関連したもの」として12種類の画像がISSから送られてきた(画像提供:JS2GGD局)

 

 

 

【追記:終了時間が変更】2021年12月28日(火)9時25分

 

 日本付近を通過するパスに直接関係ありませんが、イベントの終了時間が50分早まって、「日本時間の2022年1月1日(土・祝)1時15分」に変更されました。

 

 

 

国際宇宙ステーション(ISS)が行うアマチュア無線活動「ARISS“Amateur radio on Shuttle, Mir and ISS”SSTV event(ARISS“シャトル、ミール、ISSでのアマチュア無線”SSTVイベント)」として、ISSからのSSTV画像送信を実施(ARRL NEWSから)

 

 

 ISSから送信されるSSTV信号は、ロシアのISSサービスモジュールに搭載されているJVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710E」から送られるため、コールサインは「RS0ISS」と思われる。

 

 

アマチュア無線機「TM-D710E」がロシアのISSサービスモジュールに搭載されている

スペースX CRS-20での打ち上げられたJVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710E」(AMSAT/Radio Amateur Satellite CorporationのWebサイトから)

 

 使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)で、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」など便利なスマホアプリもある。

 

 また、パソコンやスマホでSSTVの信号を録音(無線機や受信機のスピーカーから流れる音声で問題ない)し、その音声を専用ソフトを使って画像表示させる方法もあるので試してみるといいだろう。

 

 

<参考>運用期間中、札幌、東京、大阪、福岡、那覇におけるISSの飛来時刻
(時刻はJST、JAMSAT公表のデータから抜粋)
※ロケーションやアンテナにもよるが「仰角30度以上」がSSTV画像の良好な受信の目安
(表中の「※」印の仰角はハンディ機でも良好に受信できるレベル)

 

 

 

 日本各地の衛星通過時刻の予報は記事下の関連リンク「JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)」の公表データから、21地点のパスが確認できるので参考にしてほしい。

 

 そのほか、同じく記事下の関連リンク「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが、SSTV画像の受信方法を詳しく解説している。また、最新のスケジュールは「ARISS-SSTV images」で確認できる。

 

 地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)して「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、ほぼリアルタイムでTwitterやFacebookなどで受信画像がアップされるのでチェックしてみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

 

↓この記事もチェック!

 

<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

 

 

 

●関連リンク:
・ISS SSTV in late December(AMSAT-UK)
・ARISS end of year SSTV(ARISS-SSTV images)
・ARISSSSTVアワード
・ARISS SSTV Image Submission(画像アップロード)
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト MMSSTV
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・「きぼう」を見よう(JAXA)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)

 

 

 

●いったん広告です:

レビュー評価高い Amazonベーシック アルカリ乾電池 単3形20個パック

充電式ニッケル水素電池 単3形8個セット (最小容量1900mAh、約1000回使用可能)