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<日本付近を通過するパスは1回>モスクワ航空大学のSSTV活動、日本時間の2月7日(月)と8日(火)、国際宇宙ステーションから145.80MHzでSSTV画像送信

モスクワ地域を対象に期間限定でISS(国際宇宙ステーション)からアマチュア無線バンドを使ってSSTV(Slow Scan Television)画像を送信する実験が、日本時間の2022年2月7月(月)17時35分から翌8日(火)0時5分までと、2月8日(火)19時40分から23時30分までの2回行われる(日時など変更される場合もある)。期間中、ISSが日本の近くを通過するパスはたったの1回。良好に受信できそうなのは西日本を中心に沖縄周辺で、それ以外の地域では、設備とロケーション次第で可能かもしれない。なお、SSTV画像は約2分間の間隔をおいて繰り返し送信されるとしている。はたして今回はどんな画像が送られてくるのだろう。

 

 

※2月8日(火)のスケジュールが「日本時間19時14分から23時00分まで」に変更されました。

 

 

イメージ(NASA「2021年の最高の宇宙ステーション科学写真」から)

 

 

 今回の実験は「Moscow Aviation Institute(モスクワ航空研究所/国立研究大学)」、通称「MVI」のSSTV活動の一環として実施されるもので、ISSからのSSTV送信周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)のFMモードで、コールサインは「RS0ISS」が使用されると思われる。

 

 日本各地の衛星通過時刻の予報は記事下の関連リンクから「JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会)」の公表データから、21地点のパスが確認できるので参考にするといいだろう。

 

 

イベント期間中に日本周辺を通過するISSの軌道予測。九州と沖縄の間を通過していく(「#きぼうを見よう」から)

 

 

<参考>運用期間中、日本各地のISS飛来時刻
(時刻はJST、JAMSAT公表のデータから)
※ロケーションやアンテナにもよるが「仰角30度以上」がSSTV画像の良好な受信の目安

 

★2月7日(月)

 

◆北海道札幌市
見え始め:18時37分28秒(方位角273度)
見え終わり:18時44分21秒(方位角194度)
ピーク時の仰角:5.2度

 

◆東京都
見え始め:18時37分38秒(方位角292度)
見え終わり:18時46分36秒(方位角172度)
ピーク時の仰角:14.2度

 

◆愛知県名古屋市
見え始め:18時37分05秒(方位角297度)
見え終わり:18時46分56秒(方位角164度)
ピーク時の仰角:19.8度

 

◆大阪府大阪市
見え始め:18時36分49秒(方位角300度)
見え終わり:18時46分59秒(方位角160度)
ピーク時の仰角:23.9度

 

◆福岡県福岡市
見え始め:18時36分05秒(方位角308度)
見え終わり:18時46分44秒(方位角146度)
ピーク時の仰角:47.7度

 

◆沖縄県那覇市
見え始め:18時37分02秒(方位角325度)
見え終わり:18時47分41秒(方位角127度)
ピーク時の仰角:42.7度

 

 

 

 

「Moscow Aviation Institute(モスクワ航空研究所/国立研究大学)」は、航空、宇宙、ロケットなどの技術教育・育成を行うるロシアの高等教育機関で、モスクワ工科大学の航空力学学部の一部として、旧ソビエト社会主義共和国連邦当時の1930年に創設された。

 

 今回、同機関が行うSSTV活動の一環として、主にモスクワ地域を対象に期間限定で、国際宇宙ステーション(ISS)からアマチュア無線バンドの145.80MHzを使ってSSTV画像を送信する実験が行われる。

 

 使用される周波数は145.80MHz(ドップラーシフトによる5kHz程度の偏差あり)で、FMモードにSSTV信号(PD120)を載せて送信される。ISSの軌道はインターネット上で公開されているほか、「ISSディテクター」など便利なスマホアプリもある。

 

 なお、ISSから送信されるSSTV信号は、ロシアのISSサービスモジュールに搭載されているJVCケンウッド製のセパレート型V・UHF帯トランシーバー「TM-D710E」から送られる。

 

 

アマチュア無線機「TM-D710E」がロシアのISSサービスモジュールに搭載されている

 

 

 受信方法などは、下記関連リンク「ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)」などが詳しい。また、最新のスケジュールは関連リンクの「ARISS-SSTV images」で確認できる。

 

 また、地上で受信できた画像は、オンラインで投稿(画像アップロード)でき、「ARISS SSTVギャラリー」で閲覧ができる。過去に実施されたISSから送信されたSSTV画像は多くの局が受信に成功し、TwitterやFacebookなどで受信画像がアップされている。

 

 

 

 

↓この記事もチェック!

 

<437.80MHzを受信してみよう>国際宇宙ステーション(ISS)に次世代のアマチュア無線システム設置、144/430MHz帯のクロスバンドレピータが運用開始

 

 

 

●関連リンク:
・Moscow Aviation Institute SSTV activation Feb. 2022(ARISS-SSTV images)
・Moscow Aviation Institute(モスクワ航空研究所/国立研究大学)
・モスクワ航空研究所/国立研究大学(教育と開発に関するポータル)
・ISS/国際宇宙ステーションのSSTVをSDR#+RX-SSTVで受信してみましょう。(Plus RTL-SDR)
・SSTV通信ソフト MMSSTV
・日本各地の衛星通過時刻の予報(JAMSAT/日本アマチュア衛星通信協会)
・#きぼうを見よう(KIBO宇宙放送局)
・ISSディテクター(Google Play)
・TM-D710E Caracteristiques(KENWOOD France)

 

 

 

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