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<複数の無線ショップが公表>アルインコの144/430/1200MHz帯ハンディ機「DJ-G7」が生産終了に

アルインコ株式会社の144/430/1200MHz帯FMハンディ機「DJ-G7」の生産終了が2022年4月28日に正式決定したと、複数の無線ショップがSNSで告知を行った。昨今の部品入手難に直面し、設計変更が可能な代替品の検討も含めて調達ができなくなる見通しになったことが理由とされている。

 

 

生産終了が決まったアルインコのDJ-G7

 

 アルインコのDJ-G7は2009(平成21)年春に発売が始まった144/430/1200MHz帯の3バンドをカバーするFMハンディ機(標準価格62,700円)。「ギガヘルツのG、アルインコのG」「オンリーワン、1.2GHz帯内蔵のトライバンド・ハンディです」という同社広告のとおり、現行のハンディ機で唯一1200MHz帯が運用できる機種で、任意の2バンド同時受信や0.5~1300MHzのワイドバンドレシーバーといった機能と相まって人気を集めてきた。

 

 しかし昨今の部品入手難に直面、設計変更が可能な代替品の検討も含めて調達ができなくなる見通しとされている(同社は「技適に関連しない範囲で機構部品や定数を変更した履歴はございますが、技適に関する半導体や電気部品の変更は一切行っておりません」と説明)。5月末から6月に“ごく少数”の最終生産が行われると案内している無線ショップもある。

 


 

廃番製品のご案内 DJ-G7

 

拝啓  貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

 

さてこの度、かねてよりご愛顧頂いております弊社の1200/430/144MHz帯FMトランシーバー「DJ-G7」を、誠に遺憾ながら生産終了せざるを得なくなりましたのでご案内申し上げます。

 

DJ-G7は近年の半導体部品の入手難を何とか凌いで生産を継続して参りましたが、いよいよ設計変更が可能な代替品の検討も含めて調達ができなくなる見通しとなりました。2009年の発売から13年間の長きに渡り、1200MHz帯唯一のハンディリグとしてお取引先様各位にもご好評をいただいており、多大なご迷惑をお掛けすることとなり誠に申し分けございません。何卒諸事情ご賢察の上、今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

 

敬具

 

アルインコ株式会社
電子事業部

 

 


 

2014年秋には「こんな楽しい1200MHz帯の一部、もしかしたら全部が使えなくなるとしたら、あなたはハムとしてどう思いますか?」という、1200MHz帯へのQRVを呼び掛ける雑誌広告も掲載された

 

 一般的にアマチュア無線機が生産終了となるケースとしては「①主要な電子部品が調達不能になり、今後の継続生産ができなくなった」「②代替となる新機種を発売する(した)ため」「③売れ行き減退で継続生産のメリットが薄くなったため」などが挙げられる。生産終了情報をメーカーが公式Webサイト等で告知することはあまりなく、営業担当者が販売店へ個別に案内するのが通例となっている。

 

 コロナ禍による部品調達困難などの影響などで、アマチュア無線業界でも生産完了や長期間の在庫切れとなる機種が出ている。今後の動向にも注意が必要だ。

 

 

<hamlife.jp追記 2022年5月11日 11時20分>
アルインコ株式会社からの依頼により、案内文面を差し替えました。

 

 

こちらの記事も参考に
「こんな楽しい1200MHz帯の一部、もしかしたら全部が使えなくなるとしたら、あなたはハムとしてどう思いますか?」--アルインコの異色な広告が話題!!(2014年12月20日掲載)

 

<無線ショップが公表>JVCケンウッドの最高級モデル「TS-990S/D」、八重洲無線の広帯域ハンディ受信機「VR-160」が生産終了に(2022年3月21日掲載)

 

 

 

●関連リンク:
・DJ-G7シリーズ生産終了!(CQオーム Facebookページ)
・製品情報 DJ-G7(アルインコ)

 

 

 

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