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<アマチュア衛星「ふじ3号」最新情報>JARL、7月21日に「全日照の期間(約半年間)に入りアナログ中継器の連続運用が可能」と発表

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)が打ち上げた3機目のアマチュア衛星「ふじ3号(JAS-2、FO-29)」。1996年8月17日の打ち上げから24年が経過し、一時、CWテレメトリとトランスポンダの動作が確認できなくなったことから、日本を通過するパスにコマンドの起動を試すので受信レポートを送ってほしいと呼びかけたところ、国内外から多くの情報提供が寄せられた(2019年9月13日記事)。JARLでは、「ふじ3号(FO-29)につきましては、全日照の期間に入りましたのでアナログ中継器の連続運用が可能になりました。今回の全日照は約半年間です」との運用スケジュールを2022年7月21日に発表した。条件さえよければ、SSB/CWに対応した受信機・ポータブル機と簡単な八木アンテナで受信できるだろう。なお衛星通信を愛好しているJO2ASQ局は全日照の期間について「FO-29は2023年4月上旬まで全日照です。その次は2026年まで全日照になりません」とツイートしている。

 

 

 

 

 

 JARLが開発・運用を行うアマチュア衛星「ふじ3号(JAS-2、FO-29)」(コールサイン:8J1JCS)は、1996年8月17日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。いあゆる低軌道衛星で、近地点高度が799km、遠地点高度が1,320km、傾斜角99度、周期約106分の円軌道で周回している。

 

 アップリンク145.900~146.000MHz(LSBまたはCW)、ダウンリンク435.900~435.800MHz(USBまたはCW)のトランスポンダー(出力1W)を搭載しているほか、ビーコンが435.795MHzで送信されている(ドップラーシフトにより±6kHz程度の変動がある)。打ち上げから24年が経過した2019年まで一部機能が動作を続けているが、デジトーカーやパケット通信BBS機能はすでに停止している。

 

 

JARLが「ふじ3号(FO-29)運用予定について(2022年7月21日掲載)」を発表(JARL Webサイトから)

 

 

 条件さえよければ、ハンディ機と簡単な八木アンテナで「ふじ3号」からの信号を受信することができる。詳しくは、記事下の「関連リンク」から「魅力たっぷりの宇宙通信に挑戦!アマチュア衛星『ふじ3号』を楽しもう!」にある「テレメトリーを受信してみよう!」を参考にするといいだろう。

 

 

 

●ふじ3号(FO-29)電源系の現状に関する考察(JARL資料から)

 

 

 

 

●関連リンク:
・ふじ3号(FO-29)運用予定について(2022年7月21日掲載)(JARL Web)
・ふじ3号(FO-29)電源系の現状に関する考察(JARL Web/PDF形式)
・魅力たっぷりの宇宙通信に挑戦!アマチュア衛星「ふじ3号」を楽しもう!(JARL Web)

 

 

 

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