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真珠湾攻撃を命じる暗号電文を送った「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)」、完成から100年を迎えた…と読売新聞が伝える

2022年8月13日付の読売新聞ニュースサイト「読売新聞オンライン」は、「真珠湾攻撃を命じる暗号『送信』…無線塔・針尾送信所、完成100年後の今も『健在』」というタイトル記事を掲載した。日本時間1941(昭和16)年12月8日未明、旧日本海軍に対して、アメリカ海軍太平洋艦隊基地のある米ハワイ・オアフ島真珠湾への攻撃を命じる暗号電文を送ったとされる、長崎県佐世保市の「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)」が、1922(大正11年)年の完成から100年を迎えたことを伝えている。

 

 

針尾送信所の象徴であるコンクリート製の電波塔。左から2号塔、3号塔、1号塔

 

※パソコンでご覧の場合、小さい画像はクリックすると拡大します。

 

 


高さ135mを誇る1号電波塔。コンクリートには、塩分の少ない川砂や砂利を布で拭いて使うなど時間をかけた、高品質で丁寧な施工が行われた

 

 

 記事によると、戦争末期、沖縄戦に対する海上特攻を行った戦艦大和が、1945(昭和20)年4月7日に撃沈したときなど、重要な局面に関わった施設だとしている。また「当時の最高水準の技術で建てられた無線塔は大地震でも倒壊しないとされ、地元では“歴史の生き証人”の存在を広く伝えようという動きが進んでいる」とのことだ。

 

 


施設内の一部は一般に開放され無料で見学もできる。各施設には案内板が設置されている


電波塔の内部。大型クレーンなどない時代、まわりを積み上げる形で建設していった

 

 

 針尾送信所の象徴である電波塔(実際はワイヤーアンテナのマスト部分)の高さは、1号塔と2号塔が135m、3号塔が137mで、基部の直径は約12m、コンクリート製で厚さは76cm。3本の配置は約300m間隔の正三角形となっている。以前は電波塔の上に台座(1975年に撤去)が備えられ、長波通信のためのワイヤーアンテナが塔と塔を繋いでいた。

 

 現存する第二次世界大戦以前から建つ塔としては日本一の高さを誇り、2013(平成25)年には、「旧佐世保無線電信所(針尾送信所)」の無線塔(3基)のほか、電信室、油庫(ゆこ)の2棟と附属の土地が国の重要文化財に指定された。現在、施設内の一部は一般に開放され、ボランティアも常駐するなど無料で見学もできる。

 

 

 

●旧佐世保無線電信所(針尾送信所)(Googleマップ)

 

 

●旧佐世保無線電信所(針尾送信所)(Googleストリートビュー)

 

 

大正時代に日本の最高水準で作られた電波塔。土木技術史上においても意義を持つ


国現存唯一の長波無線通信施設の1つ、現存する電信室

 

 

 

 

 読売新聞オンラインの記事は、下記「関連リンク」から閲覧できるが、公開期間が短いので早めの確認をお勧めする。

 

 

 

●関連リンク:
・真珠湾攻撃を命じる暗号「送信」…無線塔・針尾送信所、完成100後の今も「健在」(読売新聞オンライン)
・旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設の見学について(佐世保市役所)
・針尾送信所(ウィキペディア)
・針尾送信所 針尾無線塔(ながさき旅ネット)
・大和 (戦艦)(ウィキペディア)

 

 

 

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