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【ハムフェア2022】<初日は前回より5千人減の2.5万人が来場!!>主要セレモニーと各社の新製品をリポート

日本のアマチュア無線界最大の祭典「ハムフェア2022」が東京都江東区有明の東京ビッグサイト南展示棟3・4ホールで始まった。初日の8月20日は前回(ハムフェア2019)よりも5,000名少ない25,000名が来場したとの発表があった(追記:2日目の8月21日は10,000名が来場、合計来場者数は35,000名で前回よりも7,000名の減少)。ここでは初日の主要セレモニーと会場内の模様、初お披露目の新製品・参考出品を現地から速報リポートする。なお会場内の各クラブブースの模様は今後別記事で詳しく紹介する予定だ。

 

 

開幕セレモニーの模様。髙尾JARL会長をはじめ、泉田裕彦衆議院議員(7K1KJK)、三木JARD会長、小路山JAIA会長、タイのアマ無線連盟関係者も出席

会場内の俯瞰撮影(10時30分撮影)

会場内の俯瞰撮影(14時15分撮影)

 

 

 今年で44回目を迎えるアマチュア無線フェスティバル「ハムフェア2022」が、3年ぶりに東京ビッグサイト(東京国際展示場)南展示場4階 3・4ホールで開幕した。初日の8月20日は10時の開場に先立ち、9時45分から正面ゲートで開幕セレモニーが行われ、髙尾義則JARL会長(JG1KTC)の挨拶と来賓の紹介、テープカットが行われた。

 

 主催者発表による初日の入場者数は25,000人。前回(ハムフェア2019)の30,000人からは5,000人の減少となった。以下、会場内で撮影した主要セレモニーと各コーナー、メーカーブースの模様などを紹介していく。各クラブブースの模様は今後別記事で詳しく紹介する。

 

ハムフェア特別記念局「8J1HAM」の会場内運用開始セレモニー。以前のハムフェアのセレモニーは事前に打ち合わせた局とのスケジュールQSOだったが、最近は髙尾会長が「ガチ」でCQを出しているという。この写真のときは21MHz帯で九州と北海道の2局と交信

8J1HAMをバックに記念撮影

混雑するアイコムブース。144~5600MHz(+10GHz)のオールモード機「IC-905」やHF/50MHz帯のリニアアンプ「IC-PW2」などが注目を集めた(IC-905製品詳細は別記事参照

HF/50MHz帯の1kWリニアアンプ「IC-PW2」。3年前のハムフェア2019で初めて参考出品された製品だが、開発がかなり進行したようだ。発売を心待ちにするDXファン、コンテストファンも多い

IC-PW2のコントローラー画面。アナログメーターを選択することもできる

6系統のアンテナ切り替えが可能。自分が使用しているアンテナ形式に合ったアイコンを設定可能

フィールド運用の楽しさをイメージしたJVCケンウッドのブース

JVCケンウッドはHF/50MHz帯のフラッグシップ機「TS-990」を実動展示。同機種は今年2月に、価格改定予告のニュースが流れると、全国のアマチュア無線家からショップを通じて3桁の駆け込み注文が殺到したため、いったん受注を停止。受注分の出荷以降も生産を継続するため、部品の追加調達などを行って受注再開の見通しとなった。再開時期や価格は今後アナウンスされる。なお同社は「今後もアマチュア無線機の開発を続けていく」方針で、現在も新商品開発が進行中。順次ハンディ機、モービル機、固定機を発売していくという説明があった

国際宇宙ステーションに搭載されているのと同型のJVCケンウッド製アマチュア無線機(ARISS特別仕様)も展示。写真は2003~2013年に稼働していたTM-D700Eの特別仕様モデル。当時ロシアへ納品したうちの1台

JVCケンウッドのブース案内は、同社バーチャル部所属の2年目社員でVTuber(バーチャル・ユーチューバー)の「波澄(はすみ)りお」が担当。TwitterアカウントYouTubeチャンネルもあるので、ぜひ見て、仲良くなって!とPR

八重洲無線のブースは密を徹底的に避けるオープン構造。製品説明は大型ディスプレイで行われていた

八重洲無線がハムフェア直前に発表したHF/50MHz帯トランシーバー「FT-710 AESS」は、かなりコンパクトな印象だ。実際にAESS機能を体験することも可能で確かに音場が変化する。同社スタッフは「中級モデルを凌駕する近接周波数特性に注目して欲しい」「SDR機だがオーバーフローは起きにくい設計」と案内

FT-710 AESSの背面。端子類も豊富で2種類のUSB端子や外部ディスプレイ端子もある。SP-40は下部に「脚」がなく、FT-710本体側面に固定する形状のようだ

FT-710の設定画面。AESSもここで調整・設定が可能

AESSを設定中

エーオーアールのエアーバンド受信機「AR7400」。117~137MHz、137~158.4MHz、225~425MHzの最大4波を同時受信できる。ハムフェア2019で参考出品された機種だが、ハード面の開発はほぼ終え、ソフトウェアの開発が進行中という

AR7400の背面

最大4波のエアーバンドが同時受信できるAR7400。信号受信中のチャンネルは赤色で表示される

エーオーアールの広帯域受信用ホイップアンテナ「RA810」。90~1000MHzをカバーする6段式のロッドアンテナタイプ(2段折り曲げ機能つき)。端子はBNCで2022年内発売予定(価格未定)

第一電波工業は7/50MHz帯のV型ダイポール(オプションコイルで3.5/14/18/21/24/28MHz帯対応)の「HFP8」を参考出品。エレメント長は片側約2.5m、耐入力はSSBが150W、FM/CWは50W

右:第一電波工業の参考出品。左は2.4GHz帯12段固定局用コリニアアンテナの「F2409」、左:3.5~50MHz帯の屋外型チューナ用アンテナ「CPATU」。各社の屋外型アンテナチューナーに対応予定で開発中

アツデンの参考出品「Antenna Disconnector」。アンテナへの誘導雷や静電気から無線機を保護する装置。DC12Vを印加したときだけアンテナと無線機の端子が接続される。印加しない状態ではアンテナと無線機側の端子は切り離し。グランドも切り離されてそれぞれショートする。アレスターによる保護機能も内蔵。予価は4系統タイプが44,000円、2系統タイプが25,000円

CQ出版社のブースには、JR3JJE/MM 堀江謙一さんのヨットに搭載されていたIC-7300Mの実物を展示。今年5~6月の太平洋横断航海ではこのリグで270局と交信に成功

電波新聞社のブースでは「令和版 新・BCLマニュアル」を先行販売。「初日は100冊持ってきたが、もうこれだけしかない。予想を超える売れ行きにびっくり」と担当者

岡山県の「ラジオプラザ青江」はWIRES-Xノード局オーナーに向けた便利グッズ「WIRES-Xディスプレイ」を販売。ノード局(ROOM)にログインしている局のコールサインを表示する装置で価格は9,800円(税込み)

ラジオプラザ青江のWIRES-Xノード局向けグッズの第2弾。自動車のドライブレコーダー付きルームミラーに、ノード局(ROOM)にログインしている局のコールサインやプロフィール写真などを表示できる。もちろんミラーとしても使用可能(フロント・バックカメラ付き 税込34,800円)

岐阜県の無線ショップ「CQオーム」のブース。今年はブース出展している無線ショップがやや少なめだった

モチゴメクラブ無線部(JS1YJC)として活動する、シンガーソングライターの渡辺あゆ香&花澤里都夢の2人が会場を闊歩

アルミ製のおか持ちにバッテリーを搭載、アルミ材を使って目の前にIC-705を配置、HF~430MHz帯の各種アンテナを装備して全部背負った「歩くシャック」。電波教育協会ハムクラブ(ブース番号:C-24)秋山さんの力作。運搬時はコンパクトに収納可能。実際にこれで移動運用も行っているという。「次回はIC-905を取り付けて144~10GHzのV/U/SHFウオーキングモービルをやってみたい!」と語っていた

Radio JARL.comの放送ブースから、FMぱるるんが公開生放送

ハムフェア自作品コンテストの表彰式

JARL全日本/全世界10000局アワードの表彰式。総務省総合通信基盤局電波部の中村移動通信課長(後列右)が「総務大臣賞」のプレゼンターを務めた

特別記念局8J1HAMの運用風景

公益財団法人 世界こども財団は、今年3月にサイレントキーとなったJH1AJT 宮澤氏のメモリアルブースを設けた

 

 

 

 

 

 

●関連リンク:ハムフェア2022(JARL Web)

 

 

 

 

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