2022年9月1日(木)の「防災の日」に合わせて、首都直下地震や南海トラフ地震といった大地震による甚大な被害の発生を想定し、九都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)による合同防災訓練「第43回九都県市合同防災訓練」が、千葉市蘇我スポーツ公園をメイン会場に実施される。同会場において9時30分から11時30分までの予定で、関東総合通信局が「臨時災害放送局(FMラジオ放送局)」を開設し試験放送(デモ運用)を行う。周波数は77.10MHz、聴取エリアは会場内とその周辺に限られる。また、展示コーナーを設けて臨時災害放送局用設備のほか、非常用発電機や電源運搬車、災害対策用移動通信機器(衛星携帯電話、MCA無線機、簡易無線機等)などを紹介。当日の訓練の様子は、YouTube千葉市公式チャンネルでライブ配信を予定している。
受信しました!総務省所属の実験試験局「かんとうりんさいエフエムじっけん1」
関東総合通信局の発表内容は以下のとおり(一部抜粋)。
九都県市合同防災訓練・中央会場で臨時災害放送局用設備(FM)を活用した放送試験を実施
総務省関東総合通信局は、千葉市内で開催される第43回九都県市合同防災訓練の中央会場において、臨時災害放送局用設備を用いて放送試験を行うとともに、災害支援のための情報通信機器の展示を行います。
1.展示日時
令和4年9月1日(木曜日)9時から12時まで
2.会場
千葉市蘇我スポーツ公園(千葉市中央区川崎町3-3)
展示コーナーは、同公園内フクダ電子アリーナ南側広場
3,実施内容
会場において、次の内容でブース出展します。
・臨時災害放送局用設備のデモ(実験試験局の運用)
・臨時災害放送局用設備を用いて、実際に電波の発射を実施します。
周波数等は以下のとおりです。
・周波数:77.10MHz
・運用時間:同日9時30分から11時30分まで(予定)
・聴取エリアの目安:上記会場内及びその周辺
(※)臨時災害放送局とは、災害時に地方公共団体等が被災住民への情報伝達のため、臨時に開設することができる超短波(FM)放送局です。
災害支援のための情報通信機器の展示
・臨時災害放送局用設備
・災害対策用移動通信機器(衛星携帯電話、MCA無線機、簡易無線機等)
・非常用発電機および電源運搬車
・(Local)アラート(情報共有システム)の紹介など

2013年、今回と同じ会場で「九都県市合同防災訓練」が行われた際に運用された臨時災害用FM送信機と可搬型送信アンテナ。日立国際八木ソリューションズ(現・HYSエンジニアリングサービス)製で最大出力は100W、価格は1セット750万円だという。(hamlife.jp撮影)

2013年、今回と同じ会場で「九都県市合同防災訓練」が開催された際に運用されたFM送信機(hamlife.jp撮影)

2013年、今回と同じ会場で「九都県市合同防災訓練」が開催された際に運用されたFM送信機の背面。出力低減にアッテネーターを入れていた(hamlife.jp撮影)

パイプ状の「可搬型送信アンテナ」は水平・垂直いずれの偏波にも設定可能

2013年、今回と同じ会場で「九都県市合同防災訓練」が開催された際の、総務省 関東総合通信局ブース(hamlife.jp撮影)
●第43回九都県市合同防災訓練(千葉市会場)ライブ配信(YouTube千葉市公式チャンネル)
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<「Inter BEE 2015(国際放送機器展)」リポート1>特定小電力無線を使った「フレキシブル通信システム」、可搬型の「臨時災害放送用FM装置」…etc.
防災訓練に関東総合通信局が出展、デンパ君おすすめの「可搬型FM送信機」とは!?(2013年9月3日掲載)
●関連リンク:
・総務省 九都県市合同防災訓練・中央会場で臨時災害放送局用設備(FM)を活用した放送試験を実施
・九都県市首脳会議 防災・危機管理対策委員会
・第43回九都県市合同防災訓練(千葉市会場)を実施します(千葉市)
・臨時災害放送局(ウィキペディア)
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