アイコム株式会社は2023年3月3日、同社公式サイトのGlobalページで、144~5600MHz帯(+10GHz帯オプション)のオールモード機「IC-905」を、米国・オーストラリア向けには2023年4月末頃から、欧州向けには2023年夏頃からそれぞれ発売開始することを告知した。合わせて同社公式サイトの日本向けページには「V/U/SHFオールモードトランシーバーIC-905 国内販売に関するお知らせ」と題し、「日本国内におきましては、現在、国内の電波利用環境への対応を進めている状況です。(中略)日本国内での発売日が決まり次第、あらためてご案内させていただきます」という案内を掲載した。
アイコムは昨年の「ハムフェア2022」会場で、SHF帯プロジェクトとして開発を進めてきた144~5600MHz帯(+10GHz帯オプション)のオールモード機「IC-905」を発表、本格的なSHF帯運用ができるモデルとして注目を集めた。さらに昨年12月の自社イベント「アイコムフェア in ならやま2号館」の会場では同機種の実動展示と講演を行い、「IC-905本体(144~5600MHz帯)の価格は40万円程度、オプションのCX-10G(10GHz帯ユニット)は15万円程度。どちらも発売開始は2023年春を予定」と説明、アマチュア無線家の間で発売への期待が高まっていた。
そして3月3日、アイコムは公式サイトのGlobalページで、IC-905を米国・オーストラリア向けには2023年4月末頃から、欧州向けには2023年夏頃からそれぞれ発売開始することを発表した。
合わせて同社は、公式サイトの日本向けページに「V/U/SHFオールモードトランシーバーIC-905 国内販売に関するお知らせ」と題し、次のような案内を掲載している。
V/U/SHFオールモードトランシーバーIC-905 国内販売に関するお知らせ
本日、海外での販売をリリースさせていただきましたV/U/SHFオールモードトランシーバーIC-905ですが、日本国内におきましては、現在、国内の電波利用環境への対応を進めている状況です。
楽しみにお待ちいただいております皆様にはご迷惑をおけしますが、今しばらくお待ちいただきますようお願いいたします。
日本国内での発売日が決まり次第、あらためてご案内させていただきます。
日本国内向けのIC-905の発売開始は、公表されていた “2023年春” よりも大幅に遅れる見通しとなった。
なお「国内の電波利用環境への対応を進めている状況」が、具体的にどのような対応なのか現時点では不明だが、同社は昨年12月のIC-905技術講演において「1200/2400/5600MHz帯と10.1GHz帯で行われている“一次業務”に影響を及ぼさないための機能の搭載を検討中」と表明しており、これに関連したものとも考えられる。
こちらの記事も参考に↓(2022年12月22日掲載)
【写真リポート】<新製品「IC-905」の予定価格帯が判明>約500名が参加した「アイコムフェア in ならやま2号館」の模様
IC-905講演動画はこちら↓(2023年1月2日掲載)
<今春発売! 新製品の詳細がわかる>アイコムの講演「IC-905の魅力」を動画で公開
●関連リンク:
・New SHF Transceiver IC-905(アイコム公式サイト Globalページ)
・V/U/SHFオールモードトランシーバーIC-905 国内販売に関するお知らせ(アイコム公式サイト 日本向けページ)
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