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<10項目の議題を審議>JARL、第64回理事会報告を会員専用ページに掲載

一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)は、2023年2月25日(土)と26日(日)に連盟会議室で第64回理事会を開催、その報告をWebサイトの会員専用ページで公開した。今回の理事会では「令和5年度事業計画案について」「令和5年度収支予算案について」「第12回定時社員総会の開催について」「アワード規程の一部改正について」など全部で10の議題が審議されたほか、協議事項と業務報告が行われた。同理事会報告の閲覧はJARL会員のみで、コールサインと登録したパスワードが必要となる。

 

 

 

 JARLWebの会員専用ページに掲載された第64回理事会報告によると、今回は次の10議題が審議された。その概要と要点を同報告からいくつか抜粋で紹介する。

 

【お詫び】hamlife.jpの確認ミスにより、本記事の掲載が遅延したことをお詫びいたします。

 

 

<議題>
第1号議題 令和5年度事業計画案について
第2号議題 令和5年度収支予算案について
第3号議題 第12回定時社員総会の開催について
第4号議題 選挙管理会管理者の選任について
第5号議題 アワード規程の一部改正について
第6号議題 特別記念局の開設について
第7号議題 地方本部・支部の会員増強企画募集の審査結果報告と委員会からの提案について
第8号議題 規則の一部改正について
第9号議題 理事からの提案について(松田理事)
第10号議題 理事からの提案について(松田理事)

 

◆第1号議案「令和5年度事業計画案について」概要と要点
 令和5年度においては、新時代ともいえる新しい段階へ移行していくアマチュア無線を支え、守り、広げていくという大事な使命を担う団体として一層の組織基盤の強化を進め、また制度改正によるアマチュア無線の体験機会の拡大、アマチュア無線の教育・研究活動での活用・申請手続きの迅速化や簡素化・バンドプランの見直しなどこれまでにはない大幅な制度改正の周知に努め、アマチュア無線の啓発・育成活動に努めるほか、デジタル社会を支える人材育成におけるアマチュア無線への期待や、社会貢献活動での活用を支援し、アマチュア無線のより一層の社会的地位向上に向けての活動を推進していくことなどを説明。
 審議の中で、「東海ハムの祭典」と「北海道ハムフェア」の日程重複についての質問等があり、会場手配の関係で実施日が重複したが東海と北海道でコラボできるとよいとの意見があった。また、会員局名録の転売防止等についての意見があった。第1号議案の賛否を諮ったところ、全員異議なく原案どおり承認した。

 

◆第2号議案「令和5年度収支予算案について」概要と要点
 物価等の上昇により経費の増加が見込まれる中、経費削減を行い、収支改善の努力をし、新型コロナの感染状況が予測できない状態ではあるが、ハムフェアを筆頭に様々なJARLのイベントを開催し、より多くの会員に喜んでもらえる事業計画に基づいた活動予算とする。会員数は昨年度から継続して増加するよう尽力し、令和5年度についても会費収入が増加を見込んだ予算とした。
 経常収益の受取会費全体の予算は、3億3,310万円(前年予算比で約1,000万円増)。年会費ベースで会員数を令和4年実績比102%と見込んだ。
 予算全体では、経常収益計4億2,100万円(前年度予算比+1,636万円)、経常費用計4億2,517万円(前年度予算比▲300万円)で、当期経常増減額は▲417万円(前年度予算比の1,937万円)と年々収支改善を図っている。特定資産の取り崩しはガイダンス局の整備費用900万円を見込み令和5年度は1,800万円を見込んでいる。
 審議の中で、ガイダンス局等の整備費用900万円の減価償却費について、詳細部分にその金額を明記すべきであるとの意見があった。賛否を諮ったところ、賛成11名、反対5名となり、原案どおり承認した。

 

◆第3号議案「第12回定時社員総会の開催について」概要と要点
 第12回定時社員総会は令和5年6月25日(日)午後1時、東京都新宿区西新宿4-15-3 べルサール西新宿で開催で、議題は「令和4年度決算の件」、報告事項は「令和4年度事業報告」「令和5年度収支予算」「令和5年度事業計画」。
 審議の中で、ドイツHamRadio等海外イベントと開催日が重複している定時社員総会等の連盟行事について、今後の日程検討の際にずらすなど配慮してほしいとの要望があった。賛否を諮ったところ原案どおり全員異議なく承認した。

 

◆第4号議案「選挙管理会管理者の選任について」概要と要点
 現在の選挙管理会の管理者が令和5年3月末日をもって任期が満了するため令和5・6年度の選挙管理会管理者(新任2名、再任3名)の選出について審議。審議の中で、管理者のエリアを分散したほうが良いとの意見があった。第4号議案の賛否を諮ったところ、賛成11名、反対3名、保留2名となり原案通り承認した。

 

◆第5号議案「アワード規程の一部改正について」概要と要点
 会長からアワード委員会より、アワード規程の一部改正について提案があったことが説明され審議。改正案はこれまでWARCバンドを使用したアワードを発行してきたが、名称および申請要件の見直しを行い、WARC1000アワードの申請要件を達成するまでに申請可能なアワードを拡充することでWARCバンドの一層の活性化を図ることを目的とし、各アワードとともに100局以降1000局までアワードの発行をできるようにした改正案とした。賛否を諮ったところ、原案通り全員異議なく承認した。

 

◆第6号議案「特別記念局の開設について」概要と要点
 令和5年度に開設する速盟の特別記念局の開設について、各地方本部から要望・提出された10件の特別記念局の開設申し出について説明が行われ審議。原案通り全員異議なく承認した。

 

◆第7号議案「地方本部・支部の会員増強企画募集の審査結果報告と委員会からの提案について」概要と要点
 会員増強組織強化委員会から、地方本部・支部より応募があった会員増強企画についての審査結果について報告。応募総数23件(昨年34件)予算付加企画10件、付加予算総額390,000円との内容を審議。審議の中でそれぞれの企画への付加金額の公平性についての意見があった。続いて「JARLフレンドリーショツプ会員ありがとうキャンペーン」とキャンペーンの一部変更について説明がなされた。賛否を諮ったところ、賛成10名、反対5名、保留1名となり原案通り承認。

 

◆第8号議案「規則の一部改正について」概要と要点
 会長および松田理事から、民法の成年年齢が改正となったことから、連盟規則第22条(被選挙権)の一部を改正することについて、それぞれ議案の上程があり審議。本件規則の一部改正については定款の規定により社員総会の決議が必要である旨説明があった。
 審議の中で、規則の一部改正だけではなく、定款における関連規定についても改正を審議する必要があるとの意見が出され、定款、規則における民法の成年年齢改正に関連する規定の改正案を整理し、次回の理事会において再審議することとした。

 

◆第9号議案「理事からの提案について」概要と要点
 松田理事から、日本国が発給した無線従事者免許証を一切もたない者が、電波法に規定するアマチュア局の免許を有する場合を想定し、被選挙権の要件について判断を明確にしておく必要があるとして、連盟規則の被選挙権規定に日本の無線従事者免許証に関する規定を追加する提案があり審議。日本の無線従事者資格のみに限定する必要があるのか、立候補時の無線従事者資格の確認方法などについて意見があった。賛否を諮ったところ、賛成6名、反対9名、保留1名で原案は否決された。

 

◆第10号議案「理事からの提案について」概要と要点
 松田理事から、主要国首脳会議(G7広島サミット)開催に伴う中国地方本部内の特別記念局の開設申し出の件について経緯と懸念事項について報告があり審議。地方本部内で取りまとめるべき開設申し出書に不備があることなどから、まずは地方本部内において地方本部長、支部長間でよくコミュニケーションをとって解決すべきとの意見が多数を占めた。
 審議の結果、第10号議案については差し戻し、改めて当該特別記念局の開設申し出について地方本部長と支部長が協議し、不備のない開設申出書が提出された場合に追承認することとして賛否を諮ったところ、全員異議なく承認した。

 

続いて議事終了後の協議事項、業務報告から抜粋する。

 

◆「デイトン・ハムべンション」および「ドイツHamRadio」への出展について
 2023年5月19~21日に開催予定の「デイトン・ハムべンション」、および2023年6月23~25日開催予定ドイツ「HamRadio」へのJARLブースの出展について提案があり、出展することを全員異議なく了承。

 

◆JARLガイダンス局の無線設備の設備更新について
 協議において、更新スケジュール、無線機の寸法等を事前に明らかにしてほしい、今回の制度改正を視野に入れた仕様にしてほしいなどの意見があった。前回の理事会において、設備の導入についての説明がなされているが、仕様等について検討を行い次年度内の導入に向けて進めていくこととし全員異議なく了承。

 

◆理事からの提案について(田中理事)
(1)社員による会計帳簿等関覧・謄写請求について、同請求に応じない理由の説明と同請求に応じるとの判断の決議についての提案。会長より当該案件は、一般社団財団法人法や定款等により理事会決議を経る案件とはならない旨の説明があり、今までの経過についてを説明。協議の中で、今後の対応方針や各理事への影響などの意見、進行状況等の情報共有について代理人に一任すべきなどの意見があり、係争中であり代理人に委任している案件であることから代理人に相談の上、可能な範囲において情報共有など対応していくと回答。
(2)2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)へのJARLの参画とその対応について提案。協議において、JARLとして是非参画すべきである、国家プロジェクトであるのでJARL本部が主体として実務は関西地方本部主体で実施などの意見があり、次回理事会で詳細を審議することとした。
(3)「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用等に係る制度改正案」やそのパブリックコメントの結果を踏まえ、JARLとして具体的にどのように対応するか、会員増強組織強化委員会の尾形委員長および会長の考えを求めた。
 尾形委員長と会長より、制度改正が3月に施行されるのを受けて同委員会において対応の詳細を検討するとともに、新しい制度について周知広報に努めて参る旨の回答があった。

 

◆理事からの提案について(種村理事)
 種村理事から、JARL創立100周年記念事業設立実行委員会の設置について提案があり、これを協議。90周年の際の行事実施に混乱があったことから、100周年記念事業にはそのようなことがないように進めたい、会員増強組織強化委員会で進めていく予定との意見があり、協議の結果、会員増強組織強化委員会で担当し、100周年記念事業の進め方について検討し、必要に応じ分科会等の設置を行うこととし全員異議なく了承。

 

 

 同理事会報告の詳細は、下記関連リンクのJARL会員専用ページ(要ID、パスワード)からPDF形式で閲覧できる。

 

 

 

●関連リンク:第64回理事会報告(JARL Web 会員専用ページ)

 

 

 

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