固定用の大型アンテナやタワーの有力メーカーであるクリエート・デザイン株式会社は、2023年4月21日注文分からHF帯のダイポールやビームアンテナ、V/UHF帯の各種アンテナや分配器、ルーフタワーなど、合計179品目の価格改定を行うことを決定し、販売店等に告知した。
【2023年5月1日追記】
クリエート・デザインは、異例とも言える「価格改定のやり直し」を販売店等に告知した。やり直し後の新価格リストなどは5月1日に掲載した別記事を参照のこと。
<製造工程や調達コスト等を全面見直し、値上げ幅を圧縮した製品も>クリエート・デザイン、異例の「価格改定のやり直し」を発表
https://www.hamlife.jp/2023/05/01/cd-ant-kakaku-kaitei-202304-retake/
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クリエート・デザインは近年、2023年1月にアンテナタワー、2022年7月にルーフタワー、2021年10月にアマチュア無線用アンテナの一部価格改定を行っている。
今回の価格改定について同社は「お取引様各位のご期待に添うべく、原材料、外注加工費、物流コスト等の抑制に努め、製品価格を据え置いてまいりましたが、価格体系を維持するのが困難な状況となりました。誠に不本意ながら、2023年4月21日ご注文分よりアンテナ等の販売価格を別紙の通り改訂させていただくことになりました」と案内。なお改定後の価格を掲載したカタログは完成次第、取扱店へ配布する予定という。
今回価格が改定されるアンテナは、HF帯のV型ダイポールやビームアンテナの各シリーズ、V/UHF帯の各種アンテナ、分配器、各種オプション、ルーフタワーなどが含まれ、合計179品目にのぼる。
対象製品と改定後の価格(※税別価格で表記)は次のとおり。
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ちなみに同社が8年前の2015(平成27)年4月に行った価格改定の“前”と、今回(2023年4月)の価格改定後の「税別価格」をいくつか比較してみよう(8年間で数回の価格改定が行われた商品も含んでいる)。金属材料を中心とした原材料費の高騰や物流費などコスト増が深刻な影響を及ぼしていることが垣間見られる。
・HF帯(7/21/28MHz)ビームアンテナ「218H」
92,400円 → 122,000円
・HF帯(7/14/21/28MHz)V型ダイポール「730-V1」
34,600円 → 45,800円
・50MHz帯8エレロングジョン「CL6DXZ」
51,800円 → 74,800円
・ルーフタワー「CR30」
40,000円 → 59,500円
・ルーフタワー「CR45」
57,000円 → 90,000円
価格改定は、同社へ2023年4月21日に届いた注文分から適用される。無線ショップによっては旧価格での注文を若干早く締め切るところもあるので注意が必要だ。
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