今般公布されたアマチュア無線の制度改正(2023年3月22日記事)に伴い、無資格者によるアマチュア無線の体験運用の機会が拡大されたが、このほど総務省はアマチュア無線の資格を持たない人でも体験しやすくする「アマチュア無線の交信体験制度(体験運用)」について簡単にまとめたリーフレットを作成し、総務省電波利用ホームページでリーフレット(PDF版)を公開、自由にダウンロードできるようにした。「アマチュア無線交信体験制度(体験運用)を簡単にまとめたリーフレットです。交信体験のご紹介や交信体験の場で、ご活用ください。なお、そのまま少量コピーして配布するのであれば、許可等は不要です。他の印刷物の一部とする、加工・編集等については、ご遠慮ください」と案内している。
交信体験(体験運用)は、2022年1月から7月まで計7回実施した「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線アドバイザリーボード」において取りまとめられた「ワイヤレス人材育成のためのアマチュア無線の活用に関する提言」などを踏まえて、2023年3月22日に電波法施行規則等の一部を改正する省令や関係告示など公布・施行された(一部は2023年9月25日から施行)、いわゆる「アマチュア無線の制度改革」により、アマチュア無線有資格者が自ら開設または構成員となっているアマチュア局を使用して、いつでも・どこでも・だれでも、アマチュア無線有資格者の監督(指揮・立会い)の下で体験者(無資格者)がアマチュア無線の交信を行えるようになった。
総務省は「交信体験の例」として、以下の説明を行っている。
①これまでの学校に加えて、学童、放課後等デイサービスの教職員・指導者が、自らが開設するアマチュア局を児童や生徒等に交信体験(体験運用)していただく。
②大学や高校等のクラブ局が新入生のクラブ勧誘の際に交信体験(体験運用)で楽しさを味わっていただき入部につなげていただく。
③クラブ局がアマチュア局を運用しているところに、たまたま通りかかった方がアマチュア無線に関心をもたれた場合などに、交信体験(体験運用)していただく。
交信体験(体験運用)は、教育や研究の場、学校・クラブ、ボーイスカウト、防災ボランティアなどの地域活動など、様々な活動と連携した取組にも期待が集っているところです。
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●関連リンク:
・総務省 交信体験制度(体験運用)リーフレット
・総務省 アマチュア無線交信体験制度(リーフレット)PDFファイル
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