米国のアマチュア無線連盟であるARRL(American Radio Relay League)は、2024年5月13日頃(日本時間)に国際的なサイバー集団による高度なネットワーク攻撃を受け、同連盟のネットワークや基幹システムが停止するなど重大な影響があった。その後、徐々に復旧が進んでいるが、DXハンティングに欠かせない世界的な交信認証システム「LoTW(Logbook of The World)」のサーバーも、日本時間で6月26日の朝から不安定ながら接続できるようになった。この件に関するARRLからの公式発表は26日19時現在で行われていない。
こちらの最新情報も参考に↓(7月2日午前7時掲載)
【速報】<日本時間で7月2日(火)午前1時から稼働>ARRLが「LoTW」のサービス再開を正式発表

約1か月半ぶりにLoTWのサイトにアクセスできた。しかしかなり不安定で表示されるまでに時間を要した
ネットワーク攻撃の影響でARRLのLoTWサーバーは日本時間の5月15日頃から停止し、LoTWのサイトにアクセスできないほか、専用アプリのTQSLを使った交信データのアップロードも行えない状況が続いていた。
この間、ARRLは数回にわたって声明を発表し「LoTWサーバーと関連するユーザーデータはネットワーク攻撃の影響を受けていない」「ネットワークのセキュリティと整合性を確保できるまでサービスをオフラインにする予防措置を講じている」「個々のアワードデータは安全に保たれている」と状況を説明していた。
6月26日の朝(日本時間)、複数国のアマチュア無線家がLoTWのサイトが復活していることに気付き、情報がSNSで拡散された。
hamlife.jpスタッフもLoTWにアクセスしてみたところ、アクセスが集中しているためかサーバーが不安定で、自分の交信/QSLデータを確認するまでに相当の時間を要したものの、表示されるデータ(直近のQSOデータ、バンド別クレジット状況、CFM数など)には異常がないことが確認できた。またTQSLを使った交信データのアップロード(テストで3件のみ)も、待ち時間は長かったがエラーが出ずに完了できた。

久しぶりにこの画面も登場。もちろん直近(5月上旬にアップロードしたもの)の交信データにも異常は見られなかった

バンド別のDXCCクレジット状況にも異常なし(モザイクご容赦…)
6月26日19時(ARRL本部のあるコネチカット州は26日午前6時)の時点で、ARRLからLoTWサーバーの復活やLoTWサービスの再開に関する正式発表はないが、遠からず完全復活するものと考えられる。なお完全復活した場合も、しばらくはアクセスやデータのアップロードにおいて混雑が予想される。
【追記】6月27日朝7時現在、PCからLoTWのサイトにアクセスを試みると「接続がタイムアウトしました」というエラーメッセージが出てサイトは表示されなかった。一方でTQSLを使用した交信データのアップロードは可能のようだ(時間は相当かかる)。またARRLのサイトではサービス再開に関する告知は行われていない。
ARRLの「重大なインシデント」に関する掲載記事はこちら↓(時系列で古い順)
(2024年5月17日掲載)
<LoTWにアクセス不能>ARRLのシステムに「重大なインシデント」が発生中
(2024年5月23日掲載)
<LoTWデータは無事>ARRLが発生中の「重大なインシデント」について追加情報を掲載
(2024年6月5日掲載)
【追記あり】<FBI(連邦捜査局)も調査>ARRLの「重大なインシデント」は “国際的なサイバー集団による高度なネットワーク攻撃” と判明
(2024年7月2日掲載)
【速報】<日本時間で7月2日(火)午前1時から稼働>ARRLが「LoTW」のサービス再開を正式発表
●関連リンク:
・ARRL LoTWサイト
・ARRL Systems Service Disruption(ARRL NEWS)
・ARRL
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