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【ハムフェア2024】追記あり<8月24日(土)10:30に世界初公開>アイコムが60周年記念コンセプトモデル「X60」の予告動画を更新、その正体を大胆推理してみた

アイコム株式会社は2024年8月24日(土)と25日(日)に有明GYM-EXで開催される「ハムフェア2024」の会場で、同社60周年を記念したアマチュア無線機のコンセプトモデル「X60(仮称)」の全貌を世界初公開する計画だ。初日である8月24日の10:30に同社ブースに設けた展示コーナーのベールを外し、公式サイトでもビデオ配信を行うという。はたしてX60の正体は? hamlife.jpスタッフが新たに公開された予告動画から大胆な推理を行ってみた。

 

 

アイコムのFacebookページでX60の予告動画が更新された

 

 近年、アイコムはハムフェアの直前になると、会場で発表する新製品(参考出品)をシルエット画像などで少しだけ公開し、ユーザーの注目を集める「ティザー(じらし)」という手法の告知を行っている。ちょっと振り返ってみただけでティザーはこれだけ確認できた。

 

・ハムフェア2016:IC-7610、IC-R30
・ハムフェア2017:IC-9700
・ハムフェア2019:IC-705
・ハムフェア2022:IC-905

 

 そしてハムフェア2024を目前にした今回も、60周年記念のコンセプトモデル「X60(仮称)」の実機をいよいよ公開するということで、大々的とも言えるティザーを行っている。

 

 アイコムの60周年記念コンセプトモデル「X60(仮称)」は、5月に米国で行われた「ハムベンション」、6月にドイツで行われた「HAMRADIO」、7月の「関西アマチュア無線フェスティバル」の会場で基板のみを公開した。同社は製品の概要について詳しく説明していないが、無線家の間では展示された基板から“200W出力のHF/50MHz帯モデルで、2波同時受信ができる機種ではないか?”と想像されている。

 

5月の米国ハムベンションではX60の基板のみ公開。すべてアクリルケースに収められていた。これも一種のティザーか?

 

 このほどアイコムの公式Facebookページで「X60」の予告動画が更新され、これまで真っ黒のシルエットだったフロントパネルの一部に一瞬だけ光が当たり、パネルの右側から中央部にかけて一部が見えるようになった。

 

更新された予告動画より

 

 hamlife.jpスタッフがこの動画を拡大し、光が当たった部分を合成したのが下の画像だ。予告動画で公開されたフロントパネルはこの範囲に限られている。

 

hamlife.jpスタッフが画像を合成し、補正を行ってみた

 

 この画像からは、現行のフラッグシップモデル「IC-7850/7851」よりもコンパクトな印象を受ける。サイズ的にはIC-7610とほぼ同等で、液晶ディスプレイや下部のスイッチの配置もIC-7610と似ているように感じる。機種名はアイコムの従来機同様「IC-」で始まるようだ。

 

 大きな違いは、メインダイヤルの上部にバンドキーではなくサブディスプレイを装備し、フィルタや混信除去機能の動作状態が直感的に分かるようになっていることだ。もしかするとサブディスプレイはタッチ式で、バンド切り替えや周波数のダイレクト入力もここで行えるのかもしれない。またメーターのPo(パワー)は250Wまで目盛りが刻まれているように見える。出力200Wモデルであることはほぼ間違いないだろう。

 

 

 

予告動画(hamlife.jpスタッフが画像合成)とIC-7610を比較。フロントパネルのサイズ感(天地左右)は似ているようにも見える

 

 

 本記事初出後、ある読者から「ちょっと気になる事が有りましたので投稿します」というメールをいただいた。その読者は今回公開された予告動画で、フロントパネル左右の上端に「IC-7610には見られない、不思議な段差?が有ります」と指摘。その上で「普通ならパネルと天板はフラットに近くなるように設計すると思います。後ろの天板の方が高いように見えるこの段差は、もしかするとフロントパネルが脱着出来る構造では無いでしょうか」と推理している。

 

読者がフロントパネル左右上部に不思議な段差(?)があると指摘。しかもフロントパネルよりも天板のほうが高く見える

IC-7610の同じ部分。フロントパネルのほうがやや高い

 

 アイコムはIC-905で、操作部と本体(RFユニット)を分離し、両者が50m離れていてもコントローラーケーブル(LANケーブル)1本で制御と電源供給が可能という技術を採用し注目を集めた。もしかすると「X60(仮称)」も、同じ技術を使ってパネルセパレート運用ができる構造になっているのかもしれない。

 

 

 この記事を読んだ皆さんも、更新された予告動画(アイコムのFacebookページで閲覧可能)を見て、推理してはいかがだろうか。ハムフェア2024の開幕まであとわずか。この製品は間違いなく会場内で大きな注目を集めることだろう。

 

 

こちらの記事も参考に(2024年5月18日掲載)
【米国ハムベンション2024】<速報>アイコム、創業60周年コンセプトモデル「X60」を発表

 

 

 なお、「アイコム株式会社」のブース番号「D-01」は、「【ハムフェア2024】<企業、クラブなど185団体が参加>事前にチェック! JARLが『ハムフェア2024』のブース出展内容&会場配置図(小間割り)を公式発表」の既存記事(2024年7月17日記事)で場所の確認ができる。

 

 

 

 

 

●「ハムフェア2024」情報提供のお願い(このバナーをクリック!)

 

 

 

<hamlife.jpスタッフ追記 8月25日>
 もう皆さんご存じのように、アイコムは8月24日「ハムフェア2024」会場で、“X60”こと、IC-7760を正式発表した。その発表内容(完全セパレートモデルのHF/50MHz帯200W機)を見てから、この大胆推理の記事を読み直して自己採点すると、“付けられる点は「65点」ぐらいかな?”と思う。
 フロントパネルのデザインやサイズがIC-7610に似ていることは、ホタンやディスプレイから想像がついたが、“完全セパレート”という構成は読み切れなかった。いま見返すとティザー画像にパネル天板の見え方などのヒントは出ていたのだ。かろうじて「フロントパネルの着脱ができるのでは?」という推理は掲載したが、これは読者からの指摘なので自己採点も辛くせざるを得ない(ハムフェア会場で、アイコムの関係者に「あの推理は良いところまで来ていた」と労って?いただけたのが救いだ)。

 

 アイコムは今後も、ハムフェアで初お披露目する新機種のティザー告知を企画すると思われる。そのときはまた、少ないヒントを手掛かりに推理を行ってみたいと思う。

 

 

【ハムフェア2024】<これが「X60」の正体だ!>アイコム、創業60周年記念のHF/50MHz帯トランシーバー「IC-7760」を公開

 

 

 

●関連リンク:
・ハムフェア2024に出展いたします(アイコム ニュースリリース)
・アイコム60周年記念コンセプトモデル X60のプロモーションビデオ配信
・X60 : The unveiling on 24th August 2024(アイコム/YouTubeチャンネル)
・X60の予告動画(アイコム公式Facebookページ)
・ハムフェア2024特別ページhamfair.jp
・ハムフェア2024インフォメーション(JARL Web)

 

 

 

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