「ハムフェア2024」の会場で、各メーカーブースでの新モデルの展示以外に、ひときわ目を引いたのは陸上自衛隊通信部隊の車両展示だ。2018年の「ハムフェア2018」以来、6年ぶりの参加となる自衛隊。今回、非常災害関連ブースがイベントコーナー横に設けられ、陸上自衛隊練馬駐屯地から第一師団第一通信大隊所属の野外通信システム「アクセスノード」の車両や、広帯域多目的無線機などが展示され説明が行われた。来場者である無線家からの専門的な質問の数々に、説明を行う自衛隊員のみなさんは大忙しだった。
※パソコンでご覧の場合、小さい画像はクリックすると拡大します。
GPアンテナが車両前面に2本、そして後部に1本。同軸ケーブルは意外に細かった
陸上自衛隊がハムフェアで装備展示を行うのは、今回で2回目だ。前回(2018年)のときは、三菱自動車のパジェロをベース車両にした「73式小型トラック」が「非常災害車両」として展示されたが、今回はさらに大型の車両が登場。陸上自衛隊の通信システムの1つで、野外通信システム「アクセスノード」の車両だった。HFからV・UHF帯を使い、独自の通信ネットワークを構築できる装備である。
ハムフェア初日には見られなかった伸縮ポールも、2日目には伸ばした状態でUHF帯のアンテナ類も確認できた。伸縮ポールも見慣れたものではなく、明らかに太く頑丈なものだった。エンジンをかけないと伸縮ポールが伸ばせないため、開場前に準備したということだった。
通信機器は携帯型(ショルダータイプ)の広帯域多目的無線機「携帯用II型」と、野外ルーター「C-8」、さらに、ケーブルを用いて通信が行われる野外ルーターと野外電話機の展示も行われた。
●関連リンク:
・野外通信システム(ウィキペディア)
・ハムフェア2024特別ページhamfair.jp
・ハムフェア2024インフォメーション(JARL Web)
●いったん広告です: