ハムフェア会場からは毎回、記念局や体験局、社団局の運用が行われているが、今回の新会場「有明GYM-EX」は建物外にアンテナやタワーの設置ができないため、特別記念局の8J1HAMは都内に設置した無線設備(100W/200W)を遠隔操作して、HF帯(7/14/21/28MHz帯SSBのみ)の交信を行う“リモート運用”が初めての試みとして行われた。また50/144/430/1200MHz帯のアンテナは苦肉の策として会場内(記念局コーナー)にGPやバーチカルアンテナを建てて対応した。また、資格を持たない来場者がいつでもアマチュア無線の交信が楽しめるように「体験局運用コーナー」が設けられ、JARL中央局「JA1RL」のコールサインでの体験運用が行われた。ここでは、ハムフェア中にhamlife.jpが確認できた記念局や体験局、社団局の運用の様子を、2回に分けて取り上げる。まずは「8J1HAM」を含めた8局分から紹介しよう。
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※各局のコールサインに続く “ /1 ”の表記は原則として省略します。
●ハムフェア2024 JARL特別記念局「8J1HAM」
V・UHF帯は今までどおり無線機を操作しながらのスタイルで運用
●2024全日本ARDF競技大会特別記念局「8J1ARDF」
「ARDF(電波で遊ぶ 宝探し)」のブースで運用を行っていた。
●府中市制施行70周年記念局「8J1FC」
「府中アマチュア無線クラブ(JA1ZGO)」のブースで運用を行っていた。
●JARL中央局「JA1RL」
JARLコーナーに設けられた「体験運用コーナー」では、資格を持たない来場者にアマチュア無線を体験してもらおうと、「アマチュア無線の交信体験制度(体験運用)」を利用した運用が常時行われた。
アマチュア無線の資格を持つ無線従事者(JARLスタッフ)が、交信の始めと終わりの操作を行い、資格を持たない来場者にマイクを渡して無線でのおしゃべりを楽しんでもらおうというものだ。そのとき使われたのがJARL中央局「JA1RL」のコールサインだった。
アマチュア無線の資格を持つお父さんが交信相手を務めることも…
●Japan Ladies Radio Society(JLRS)「JA1YWM」
1957年に設立された、アマチュア無線技士の資格を有する女性ハムの集まり「Japan Ladies Radio Society(JLRS)」は、同会のブースから社団局のコールサインでメンバーが交互に運用するスタイルで積極的に交信を行っていた。
●アンリツ厚木アマチュア無線クラブ「JE1YEM」
ハムフェア常連のアンリツ厚木アマチュア無線クラブ。今回も430MHz帯/FMでパイルアップをオペレーターが捌いていた。ハムフェア会場で交信すると、限定QSLカードを即時発行してくれるサービスも好評だ。
●日本アマチュア無線連盟富山県支部「JH9YAA」
JARL高岡クラブ(JA9YNN)のブースで運用していた「日本アマチュア無線連盟富山県支部(JH9YAA)」。JARL富山県支部が発行している「富山100局賞」では「JH9YAAを含む富山県内局100局のQSLカードを得る」が必須で、「JH9YAAは富山県以外の運用も有効」とのことなのでアワードハンター向けの粋な計らいと言えるだろう。
●ラジオライフ無線クラブ「JJ1YQF」
月刊「ラジオライフ」誌で「連載 JJ1YQF女子部 早坂香澄の無線伝心」というコーナーを担当している“アキバで働くお姉さん”こと、早坂香澄(はやさかかすみ)が、時間を決めて読者とのアイボールQSOとJJ1YQFのコールサインで交信を行っていた。
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【ハムフェア2024】<会場リポート:記念局etc.運用その2>「8J1Z」「8J2TKI」「8N20NICT」「8N170HM」ほか社団局を含めて10局
●関連リンク:
・ハムフェア2024特別ページhamfair.jp
・ハムフェア2024インフォメーション(JARL Web)
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