今回、2024年8月24日(土)と25日(日)に東京・有明の「有明GYM-EX」で開催された「ハムフェア2024」の会場では、海外から訪れたと思われるみなさんをいつものハムフェア以上に確認することができた。各メーカーが展示する新製品や参考出品を見て回る様子はもちろん、日本人には見向きもされないジャンク品!?も、自国では入手困難なお宝というケースもあって、タダ同然で手に入れたと満足気に話してくれた方もいた。会場でhamlife.jpでは会場内で“JA以外の方たち”に声をかけてプチインタビューを行ったので、2回に分けて紹介しよう。
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●Ronさん(DU3T)
フィリピンから初めて日本のハムフェアに参加したというRonさん。「私は1.2GHz帯で月面反射(EME)を楽しんでいます。日本ともEMEで交信したこともありますよ。今日は日本の無線仲間に会えるのを楽しみしています。日本のEMEの技術もぜひ聞きたいです」と話してくれた。
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●Junさん(KH2MG)
グアムからハムフェアに初めてきたJunさん。会場が大きくて綺麗だったと驚いていた。グアムからは、主にHF帯とUHF帯にオンエアーしているそうだ。「日本には友達がたくさんいるので、今回会いえるのを楽しみにしているよ」とのことだった。
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●Rhineさん(DU1RB)
フィリピンはマニラ在住のRhineさん。普段はHF帯で楽しんでいるという。「無線でつながった友達が日本にたくさんいるので、今回会えるのを楽しみにしているよ」。会場のには特色のあるブースがたくさんあって、見て回るだけでも楽しいということだった。
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●Hornさん(JL1AYH)
ドイツ生まれのHornさんは、2016年から東京に住んでいるそうだ。ドイツでは資格のいらない無線を楽しんでいたため自国のコールサインは持っておらず、日本のコールサインを手に入れたので、V型ポールアンテナを上げてFT8やSDRを楽しんでいると話してくれた。
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●Anthonyさん(VK3BNR)
オーストラリアから初参加したAnthonyさん。ハムフェアの主な目的は、無線機メーカーのブースで新製品をじっくり見たいということで、意気込んでいた。想像以上に人や出展ブースが多く、会場が盛り上がっている様子に「エンジョイしているよ」と楽しそうだった。
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●Philipさん(VK3MB/JJ1SYY)
日本に住んで今年のハムフェアで7回目の参加となる、オーストラリアのPhilipさん。「昨年に比べて会場が少し小さくなったけど、コンパクトに収まって見やすくなったね。良い感じ…だよ。各ブースのジャンクが気になっているので、これからじっくり見て回ろうと思う」と話してくれた。
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●Sirenさん(KF0NMR)
カンボジアの「National Polytechnic Institute of Cambodia(NPIC/カンボジア国立工科大学)」の教師だという、Sirenさん。一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)が主催した「ハムフェア2024自作品コンテスト」で、生徒が「国際交流賞」を受賞したので、彼と一緒に初来日したそうだ。
「ハムフェアで日本の最先端の技術に触れられるし、ジャンク品が多くあるのでとても楽しくて面白い」「会場に設けられた工作教室ブースのプログラムが非常に面白くて参考になることがいっぱい」と話してくれた。
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●Visalさん(AF0AI/XU7AMO)
Sirenさん(KF0NMR)と同じくカンボジアのNIPCの教師で、自作品コンテストで入賞した生徒と共に来日。「自作コンテストでは国際交流賞を受賞できて嬉しい」「たくさんの技術とアイデアを持ち帰って、生徒たちに教えたい」ということだった。
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●Bobさん(G3VCA)
ハムフェア参加は12回目というBobさん。タワーメーカーのルソー社のスタッフで、「60mHのタワーまで造っています」「ぜひ、私たちのブースに立ち寄ってゆっくり見て行ってくださいね」と紹介してくれた。
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●Laurentさん(F4AAR)
Laurentさんは、韓国在住のフランス人。ハムフェアには5回目の参加で、ハムフェアの魅力は何と言ってもジャンク品が豊富なことだと話してくれた。「今回もお宝はないか、ジャンク品探しを楽しみにきました」と張り切っていた。
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●Choi,Hyeong Moonさん(HL4CFN)
昨年に続いてハムフェアを訪れるのは2回目だという、KARL/韓国アマチュア無線連盟会長のChoiさん(HL4CFN)。「今年は5名のKARLのスタッフときました」「先ほどの開会セレモニーを終えたばかりなので、会場の各ブースは見れてませんが、私はジャンク品に興味があるこれからゆっくり見たいと思います」と話してくれた。
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●Sung-Ki Leeさん(HL1IWD)
Leeさんは、名古屋大学医学部に留学経験があって、日本のハムフェアは1980年前後の東京・晴海で開催されていた時代から訪れているという経験者。日本にはたくさんの友人がいて、7MHz帯のCWをメインに毎日交信を楽しんでいるそうだ。「CWは脳トレにもいいですよ。皆さんCW楽しんでくださいね」。
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●オーラさん(9W6DO)
マレーシアのボルネオ島からハムフェアには初めてきたとうオーラさん。「この会場はとても綺麗で、日本は食べ物が美味しいですね」「アンテナの自作が趣味で、オールバンドで楽しんでいます」「馬も好きなので、茨城や長野に行って馬を見たいですね」とのことだった。
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●Keithさん(KG4DY)
ハムフェアには今回で3回目の来場となる、米国・バージニア州在住のKeithさん。自宅ではHF帯で毎日のようにオンエアーしているそうだ。「CW、SSB、それから最近はFT8が面白いね…」「日本の多くの友達との再会も楽しみにしてきたんだ」「今回は、9日間の日本に滞在する予定なので観光も楽しみにしているよ」と話してくれた。
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●Bunさん(E25KAE)、Muangamphunさんの奥さん(E20NKB)、Muangamphunさん(E21EIC)
※画像左から
2026年7月にイギリスで開催される「世界ラジオスポーツチーム選手権(WRTC)」の広報活動のためにハムフェアに参加したメンバー。
「WRTC」は、出場資格を得た50チーム/100人のオペレーターが母国を代表して世界の一箇所に集い、 同様のアンテナとオペレーティング条件のアマチュア無線局を使用して競うという、4年に一度開催されるアマチュア無線のコンテストだ。
「アマチュア無線に関係のない人たちにも興味を持ってもらい、個人、学校、クラブがライセンス取得を進めるための基礎構築にも力を注いで活動しています。日本の皆さん あと2年後です。楽しみにしていてください」と案内してくれた。
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●Aaronさん(JO3WWO)
日本に30年以上住んでいるという、ニュージーランド出身のAaronさん。JAのコールサインを取得して、430MHz帯や1200Mhz帯でよくオペレートしているそうだ。「最近は10GHz帯に興味を持ち始めたので、今日はこのバンドにオンエアーできる最新の無線機を見にきました」と話してくれた。
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●Edwardさん(AC9XE/JK1BIB)
「私はアメリカ人です。東京に22年間住んでいます。4年前に日本のコールサインを取得しました。今回、ハムフェアは初めてきましたが、とても盛り上がっていてビックリしました。新製品の無線機が見られるので楽しみです。とくにアイコムの無線機が気になりますね。普段はHF帯やVHF帯、それに最近はFT8の運用を楽しんでいます」とのことだった。
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●Michielさん(VE7AK)
カナダから息子さんと一緒い来日したというMichielさん。自身は、今回で2回目のハムフェア参加だが、息子さんは、初めてのハムフェアだそうで「今年の会場は、昨年のビッグサイトに比べてコンパクトで回りやすいと思います」「各メーカーの新しい無線機を見にきました。ハムフェア後の東京観光も楽しです」と嬉しそうに話してくれた。
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●Guyさん(VK3GUY)
オーストラリアからハムフェアに参加したGuyさん。今年で8回目の参加となるそうだ。「私の自慢は、名前とコールサインのサフックスが “GUY”で一緒なんです(笑)」「昨年のビックサイトの会場に比べて今年の会場は少し小さいけど、このくらいのサイズが丁度いいね。各ブースにも行きやすいし、コンパクトに収まっているのがとてもいい印象です」。
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●Ericさん(K9GY)
米国のシカゴから来日したというEricさん。「初めて日本のハムフェアにきました。私は世界のアマチュア無線のフェスティバル(米国、ドイツ)に行ったことがありますが、日本のハムフェアは、米国で開催されるハムベンションに引けを取りませんね。とても盛り上がっていて、ブースも活気があります」「今日はこのあと中国人の無線仲間と夕食をとることになっているので楽しみです」と語ってくれた。
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【ハムフェア2024】<海外からの来場者にプチインタビュー その2>総勢45人(21エンティティー)の来場者のみなさんに突撃取材
●関連リンク:
・ハムフェア2024特別ページhamfair.jp
・ハムフェア2024インフォメーション(JARL Web)
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