2024年8月24日(土)と25日(日)に開催された「第46回 アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2024)」の会場でお会いした、「海外からの来場者にプチインタビュー 」の2回目をお届けしよう。既報の1回目(2024年9月10日記事)とともに、総勢45人、21エンティティー(米国、カナダ、オーストラリア、韓国、フィリピン、インド、インドネシア、カンボジア、ドイツ、フランス、ノルウェー、アルゼンチン、ブラジルなど)にのぼる内容で、海外のアマチュア無線事情など興味深い話も聞けた。取材した何人かは日本のコールサインを取得するほどで、日本でアマチュア無線を思う存分楽しんでいる様子だった。
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●Naさん(DS2DAU)
ハムフェアに2回目の参加となる、韓国のNaさん。「前回は欲しかった無線機のジャンク品が購入できたので、そんなジャンク品を今回も見つけ出したい」と話してくれた。「今までの会場と比べ、今年の会場は回りやすい印象だよ」とのことだった。
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●Danさん(DL5SE)
ドイツから、初めてハムフェアにはるばるきたというDanさん。彼はドイツ海軍の通信士で「日本のハムフェアをとっても楽しみにしてきたんだ。日本のハムフェアは ドイツで開催される『HAM RADIO(国際アマチュア無線展示会)』と同じような規模感で、とても盛り上がっているね。2日間を楽しみたいと思っているよ」と話してくれた。
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●Jakubさん(HB3YEN)
父親と一緒にスイスから訪れたというJakubさん。ハムフェアは、今回で3回目の参加だそうだ。日本製の最新無線機はもちろん、多くのブースでジャンク品を見るのが楽しみだということだった。「ハムフェアには多くの無線仲間が訪れているので、とてもワクワクするね」と語ってくれた。
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●Martinさん(HB9EGA)
Jakubさんのお父さん。「息子と一緒にスイスからきました。昨年とは会場が違うけどこのぐらいの大きさの会場が歩きやすくていいよね。息子と一緒にハムフェアを思う存分楽しんで帰るよ」と笑顔で答えてくれた。
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●Leeさん(AB5IG)
米国・テキサス州からきたLeeさん。ハムフェアは7回目の参加だという。「ジャンクや珍しい物を見つけ出して買って帰りたいね。2日間かけてじっくり探すよ。ハムフェア最高!」と、とても気さくで陽気な彼は、会場内のブースを忙しそうに見てまわっていた。
その成果を確認するべく、ハムフェア2日目も本人を見つけて話を聞くと「今さっき、モービル機を見つけたんで買ったんだ。昨日と今日でスーツケース3つ分も買ったよ。まだまだ買おうと思っているんだ」「明日の月曜日は東京・秋葉原に行って、明後日の火曜日に帰る予定さ」と満足そうに話してくれた。
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●Peterさん(LA7QIA/JW7QIA)
Peterさんは、北欧のノルウェーから初めてハムフェアにきたそうだ。ノルウェーのほか「JW7QIA」のコールサインも所有していて、北極海に浮かぶSvalbard諸島からオペレートするときに使うということだ。「Svalbard諸島から6mバンドで日本とQSOしたこともあるよ」「日本の夏は暑いけど、ハムフェアは最高に盛り上がっていて楽しいね」。日本を満喫して帰りたい…と明るく答えてくれた。
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●Brettさん(WH6OH/JA1BDX)
Brettさんは米国・ハワイ州の出身だが、日本人の奥様と結婚して、東京に25年住んでいるそうだ。米国と日本の2つのコールサインを使い分け、休みのときはハワイに帰って日本とハワイでアクティブに活動しているという。
今回のハムフェアは久しぶりに訪れたということで、会場内のブースをくまなく見て回りたいと意気込んでいた。
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●Boydさん(NI3B/JR2TTS)
来日して30年以上にもなる、米国・メリーランド州出身のBoydさん。日本でコールサインも取得して、好きなドライブをしながらHF帯にモービル運用でオンエアーするのが楽しいと話してくれた。「ハムフェアには、過去に5回ぐらいきたことがあるんだ。毎回会場で無線仲間と会って、ブースを見て回るのが楽しみだよ」。
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●Suyogさん(VU2THF)
インドから初めてきたというSuyogさん。「ジャンク品が豊富ですね。あれもこれも欲しくなってしまいます。モービル機を見つけて買おうと思ったら、ブースでは電子決済ができず、“現金のみ”と言われてしまいました」「ATMで現金を下ろして、あとで来ますね…とブースの人と約束しました」。
インドでは電子決済が当たり前なので、現金は持ち歩かないそうで、「現金が手に入ったら、ほかの無線機も買うことができますね」と嬉しそうだった。
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●Israfilさん(9W6FIL)
マレーシアから、ハムフェア2回目の参加となるIsrafilさん。「マレーシアアマチュア無線連盟(MARTS)のメンバーたちときました。 昨年の東京ビッグサイトの会場と比べて、今年の会場はとてもよくまとまっていて、いろいろなブースにも行きやすくていいね」。会場内をくまなく見て回るんだと話してくれた。
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●Thomasさん(DJ1TF/JJ1QPB)、Kentoくん(DN9KEN)、Kaitoくん(DN9KAI)
※画像左から右上、右下
ドイツに暮らすThomasさん一家。息子さん2人とともにハムフェアを楽しんでいた。夏休みを利用して日本に長期休暇で遊びにくるそうで、お父さんのThomasさんは日本のコールサインも所有している。普段はHF帯でCWを楽しんでいて、日本にも多くの無線仲間がいるということだった。「クラブで出展している“A1 CLUB”のメンバーと会うのを楽しみにしてきたんだ」と話してくれた。
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●Choieunsukさん(6K2DFC)
韓国アマチュア無線連盟(KARL)のメンバーの一員として来日。ハムフェア開催中、韓国民族衣装のチマチョゴリを着て、KARLのブースを訪れたみなさんを笑顔で迎えていた。
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●Arieさん(KI6EWA/JE1RYS)
オランダ生まれで米国育ち、そして現在は日本在住数十年というArieさん。米国と日本の2つのコールサインを持っている。ハムフェアはジャンク品はもちろん、ハムショップや一部メーカーの掘出し物を目当てにきたそうで、「エーオーアールのループアンテナ『LA400』を手に入れたんだ。懐かしい無線機も買うことができてラッキーだったよ」と笑顔で答えてくれた。
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●Markさん(LU3DU)
アルゼンチンから初めての参加するのはMarkさん。アマチュア無線は20年来の趣味で、日本との交信をきっかけに、日本に興味が生まれたそうだ。ハムフェアの印象を尋ねると「日本メーカーの最新のトランシーバーを触れるし、クラブ出展やジャンク品がいっぱいあってとってもワクワクするよ。じっくり楽しむよ」と、熱心に会場を見て回っていた。
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●Rayさん(N9JA)
米国のアイコムUSA(ICOM AMERICA inc)営業担当のRayさん。今回のハムフェアで5回目の参加だという。「2日間ハムフェアを楽しみたいけど、2日目はアイコム本社がある大阪に行くんだ」と、来日中はハードスケジュールの様子だった。
現在の米国のアマチュア無線事情を尋ねると「HF帯の人気もあるけど、V/UHF帯で、とくにマイクロウエーブの人気が高まってきているんだ。IC-905の登場とともに、このモデルの人気が高くユーザーが増えているよ」。さらに「若い世代で、国立公園などからアマチュア無線を運用する『POTA(Parks On The Air)』 が盛り上がっているよ」と、生の声を聞かせてくれた。
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●Nouさん(XU7AMO)
Nouさんは、カンボジアの職業訓練校(NIPC) 電子工学科の3年生。カンボジアではアマチュア無線のライセンス制度がないそうで、米国のライセンスを取得するとのことで、アマチュア無線局の運用ができるということだった。「XU7AMO」はNIPCのクラブ局のコールサイン。クラブにはIC-7610を始めHF帯の無線機が数台と八木アンテナが設置されていて、主にHF帯でオペレートを楽しんでいるそうだ。
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●Bambangさん(YB0FNE)、Wisnuさん(YB0AZ)
※画像左から
インドネシア国務省に勤務するBambangさんは、2010年から2019年までと昨年(2023年)に続いてハムフェアに参加。今年の会場は少し小さく感じたけど、それでも十分楽しめたと話してくれた。
「昨年はもっと若い人たちを見かけたけど、今年は少なく感じたよ。日本もインドネシアも若い世代のアマチュア無線離れが進んでいるように思う。今の若い世代は、スマホやテレビゲームに小さいときから慣れ親しんでいるから、アマチュア無線に興味を持たないのだと思うんだ。日本も同じでしょ!?」と、日本とインドネシアのアマチュア無線界の状況を憂慮していた。
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●Keithさん(KB1SF/VA3KSF)
ハムフェアには3回目の参加だという、Keithさんは米国生まれで、現在は奥様とカナダに住んでいることから、米国とカナダの2つのコールサインも所有している。「今回、2024年5月に米国・デイトンで開催されたハムベンションの会場で知り合った日本人がハムフェアに招待してくれたんだ」。サテライト通信が大好きだそうで、ほかにもDXやFT8も興味があるということだった。会場で収録したFMぱるるんの「ビームアンテナ」「OMのラウンドQSO」の2番組にもゲスト出演した。
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●Chrisさん(VK5CP)
オーストラリアからハムフェアに2回目の参加となるChrisさん。「ジャンク品を見て回って、欲しいものがないか探すのを楽しみにきたんだ」「以前から欲しかった1200MHz帯のデルタループアンテナを見つけて速攻で買ったよ。とてもハッピーな気分さ」と嬉しそうに話してくれた。「ほかにも何かないかなぁ…」と、物欲をそそられている様子だった。
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●Martinさん(PT2ZDX/LU9EFO)
ブラジルからきたMartinさん。隣国アルゼンチンのコールサインも取得している。ハムフェアの各ブースで売っているものは、欲しいものだらけだそうだ。「気がついたら、スーツケース5個分も買ってしまったよ。どうやって持って帰ろうか…」と、困り果てた様子をパチリ。
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●関連リンク:
・ハムフェア2024特別ページhamfair.jp
・ハムフェア2024インフォメーション(JARL Web)
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