「ダイヤモンドアンテナ」のブランドで知られるアンテナメーカー、第一電波工業株式会社は2024年9月18日、144MHz帯モノバンドのモービル用ホイップアンテナ「EL2ER」を2024年9月末から限定生産で発売すると発表した。かつて同社が発売し “非常に良く飛ぶ” と好評だった7/8λホイップアンテナ（DP-EL2、DP-EL2E）の給電部と位相キャパシタをブラッシュアップした製品だ。全長約1.8mで利得（理論値）は3.6dBi、耐入力は150W（FM）。メーカー希望小売価格は11,000円（税込）。
写真左：第一電波工業から今回発売された「EL2ER」。写真右：1982年の雑誌広告より。当時144MHz帯用のモービル用ホイップはロングタイプが主流で、中には全長2.91mという製品も…。144/430MHz帯の2バンドをカバーするモービル機がまだなかった時代なので、ホイップアンテナもモノバンド用がほとんどだ
144MHz帯のモービルハムが全盛だった1980年代、ホイップアンテナは利得重視のロングタイプが人気を集めていた。第一電波工業は当時144MHz帯用の7/8λホイップとして「DP-EL2」「DP-EL2E」を発売し “非常に良く飛ぶ” と好評だったという。
今回発売された「EL2ER」は、その性能とコンセプトを受け継ぐ製品として企画されたもの。昨年開催された「ハムフェア2023」の会場で参考出品として初展示、今年の「ハムフェア2024」では今秋から限定生産で発売開始という予告があり、期待が集まっていた製品だ。以下、同社の新製品資料から概要を紹介する。
EL2ER
144MHz帯 高利得7/8λモービルアンテナ
~飛ばすためだけに生まれた伝説の7/8λアンテナ復活、秋のコンディションでDXを制覇する!!~
この度弊社では、144MHz帯高利得アンテナ「EL2ER」を発売致します。2mが全盛の時代、非常によく飛ぶアンテナの代名詞と知られた7/8λのアンテナが、さらに給電部及び位相キャパシタをブラッシュアップし限定生産で販売致します。
・型番：EL2ER
・価格：11,000円（税込）
・発売日：2024年9月末
◆仕様
同社はEL2ERについて、「このアンテナはノンラジアルタイプではありませんが、アースの工夫により、指向特性が変わる等、お客様の工夫で飛びを楽しめる醍醐味があります」と案内している。
●関連リンク：第一電波工業（9月19日現在、EL2ERの情報は掲載されていない）
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