実際のCWコンテストを想定して疑似体験できるフリーソフト「Morse Runner(モールス・ランナー)Community Edition」の最新版「Ver1.85」がリリースされた。本ソフトは、パターン化されコピーしやすい国内コールサイン、パターン化できずコピーしにくい海外コールサインなどを組み合わせて、CWでの聴き取り能力のアップ”を目指して開発されたもので、実践さながらにパイルアップ状態を作ったり、海外のコンテスト並みの超高速スピードでのナンバー交換が体験できる。今回のバージョンアップでは「交信リストにCorrection欄を追加(間違った場合は正しい内容が表示する)」「ARRL Sweepstakes Contestの追加」「ALL JAコンテストのコールサインファイル修正」などが行われている。
自局のコールサインなどを設定するだけで、あたかもCWコンテストに参戦しているかのように、次々とCQに応答する局のコールサインが流れてくる仕組みで、CWコンテストの擬似体験ができるとして、コンテスターや電信愛好家から“聴き取り能力のアップ”に役立つと好評を得ているCWコンテストのトレーニングソフト「Morse Runner(モールス・ランナー)」。
カナダのアマチュア無線家、Alex Shovkoplyas氏(VE3NEA)が開発し、その後はMichael G Brashler氏(W7SST)が中心となって改良が続けられ、定期的にバージョンアップを行い、無料でリリースされきた。
「Morse Runner Community Edition Ver1.85」の機能追加・改善点などは以下のとおり。
●交信リストにCorrection欄を追加。間違った場合は正しい内容が表示する
●コンテストの追加
・ARRL Sweepstakes Contest
●コンテスト固有の改善点
・JARL ALL JAコンテストのコールサインファイルを修正(JR8PPG)
・HST コンテスト – すべての実行モードのスコア列を表示 (W7SST)
・CQWW – カット番号の送信とログへの入力を許可 (W7SST)
・NCJ NAQP – コールサインファイルの更新
・ARRL FD – コールサインファイルの更新
・IARU HF – コールサインファイルの更新
●そのほか細かい改善と不具合修正
圧縮ファイルをダウンロードして解凍ののち、exeファイルを起動すればOK。実行ファイルだけで動くソフトなので容量も小さく、必要なければフォルダごと消去するだけという手軽さである。
●関連リンク:
・Morse Runner Community Edition Ver1.85
・CWを始めよう!(その10)「Morse Runner」でトレーニング!(Active Shack)
●いったん広告です: