総務省は2025年1月6日午前10時、オンラインで無線局の開局や変更、履歴照会などの各種手続きができる新サイト「電波利用電子申請」をオープンした。従来、アマチュア局用の「電子申請・届出システムLite」のアカウントを持っていた免許人は、パスワードの設定と過去の申請情報のデータ引き継ぎが必要になる。

1月6日にオープンした総務省の「電波利用電子申請」トップページ
総務省はこのほど、アマチュア局向けの「電波利用 電子申請・届出システムLite」と、一般の無線局やデジタル簡易無線などの登録局などの免許・登録申請等に使用する「電波利用 電子申請・届出システム」を統合・リニューアルし、2025年1月6日10時から新システムによるホームページ「電波利用電子申請」をオープンした。

1月6日にオープンした総務省の「電波利用電子申請」トップページ
既報のとおり「電波利用 電子申請・届出システムLite」のアカウントを所持しており、2024年12月10日までに「登録している連絡用メールアドレスでメールの受信ができる」「複数のアカウントで1つのメールアドレスを重複使用していない」「現行システムのユーザID/パスワード」の確認を終えているアマチュア局の免許人は、リニューアルした「電波利用電子申請」のサイトを新規登録を行わずに利用可能だ。
さっそく「電波利用 電子申請・届出システムLite」のアカウントを所持するhamlife.jpスタッフが試してみたが、“Lite” のアカウント所持者も、まずはパスワードの新規設定が必要になる。

2024年12月10日までに「登録している連絡用メールアドレスでメールの受信ができる」「複数のアカウントで1つのメールアドレスを重複使用していない」「現行システムのユーザID/パスワード」の確認を終えているアマチュア局の免許人はここをクリック!
まず「リニューアル前の電子申請・届出システムLiteのアカウントをお持ちの方」のポップアップ画面にある「パスワードを再発行」(パスワードの新規設定をするのだが、なぜか “パスワードの再発行” という紛らわしい名前になっている)のリンクをクリックする。

「リニューアル前の電子申請・届出システムLiteのアカウントをお持ちの方」のポップアップ画面。「電波利用 電子申請・届出システムLite」のアカウントを所持者も、まずはパスワードの新規設定が必要になる。この画面内の「パスワードを再発行」のリンクをクリックしよう
画面が変わり「パスワードをお忘れの方」コーナーになる(※パスワードを忘れたわけではなく、これから初めて設定するのだから、このコーナー名は適切とは言えない。アマチュア無線家の間でも混乱を招いているようだ)。
ここで“Lite” で使用していたログインID(=登録していたメールアドレス)と自分自身の生年月日を入力して送信ボタンを押す。しばらくすると、URLアドレスが記載されたメールが届くので、そのURLアドレスにアクセス。自分が設定したいパスワード(条件:8文字以上64字以下、大文字英字・小文字英字・数字・記号のうちから3種類以上を使うこと)を入力後に「パスワードを再発行する」を押す。 条件に合うなら“Lite” で使っていたパスワードを再利用しても問題なさそうだ。

まず「パスワードをお忘れの方」コーナーから、“Lite” で使用していたログインID(=登録していたメールアドレス)と自分自身の生年月日を入力し、送信ボタンを押す

URLアドレスが記載されたメールが届くので、そのURLアドレスにアクセス

メールで届いたURLアドレスをクリックし、表示されたページでパスワードを設定する。条件に合うなら “Lite” で使っていたパスワードを再利用しても問題なさそうだ
続いてログインページでログイン方法を選択。「ログインID・パスワードでログイン」を選び、ログインID( “Lite” で登録していたメールアドレス)と、先ほど新規設定したパスワードを入力。さらにログインページ最下部まで進もう(途中に書いてあるスマホアプリの案内やQRコードはとりあえず無視して構わない)。
最下部にある「メールでワンタイムパスワードを受け取る」にチェックを入れ、「次へ進む」をクリックする。「ワンタイムパスワードの入力」画面へ移る。

ログインページでログイン方法を選択。「ログインID・パスワードでログイン」を選び、ログインID(“Lite”で登録していたメールアドレス)と、新規設定したパスワードを入力

ログインページ最下部まで進み「メールでワンタイムパスワードを受け取る」にチェックを入れて、「次へ進む」をクリック
しばらくするとメールでワンタイムパスワード(数字6桁)が届く。これを画面に入力後、「認証する」ボタンを押してから「次に進む」を押すと、ようやくログインが完了し「電波利用電子申請」のマイページ画面が表示される。

メールでワンタイムパスワード(数字6桁)が届くので、それを入力して「認証する」を押し、次へ進む

やっと「電波利用電子申請」へのログインが完了。作業メニューが選べるマイページ画面が表示される
だが、この状態では過去に “Lite” で申請を行った際の履歴が反映されていないのだ。そのためマイページの「アカウント管理」画面で、「データ引継ぎ」の手続きを行おう。

マイページの「アカウント管理」画面で、「データ引継ぎ」を選択
データ引継ぎには「電波利用 電子申請・届出システムLite」の時代に使っていたユーザIDとパスワードを入力して「認証する」をクリック。画面が変わったら「データを引継ぐ」をクリック。これでようやく、過去の申請履歴が反映され、この後の申請時に流用することが可能になる。

今度は「電波利用 電子申請・届出システムLite」の時代に使っていたユーザIDとパスワードを入力して認証を行う

画面が変わったら「データを引継ぐ」をクリック

データ引継ぎが完了。これで過去の申請履歴が反映され、今後の申請時にデータを流用することが可能になった
慣れていないこともあってか、こうした作業がやや面倒に感じた。またワンタイムパスワードの部分などページ遷移が洗練されていないところもあったが、申請画面自体はわかりやすくなっている。いざ再免許申請や変更手続きを行う段階になってから慌てないよう、一度早めに「電波利用電子申請」にアクセスし、パスワードの設定や申請データの引継ぎ作業を行っておくことをお勧めしたい。
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なお、総務省の電波利用ホームページも「電波利用ポータル」と名称を変更、一部のコンテンツはURLアドレスが変更になっているので注意が必要だ。hamlife.jpの画面右側に設けた「最強!無線関係リンク集」の “総務省” の項目はすべてURLアドレスを修正済みである。
こちらの記事も参考に↓
<12月10日(火)までに必ず確認を>総務省が「電子申請・届出システムLite」利用者に “リニューアルに伴う事前確認” を呼び掛け
●関連リンク:電波利用電子申請(総務省)
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