WSJT開発グループは日本時間で2025年1月7日早朝、FT8をはじめとするデジタルモードの通信用ソフトウェア「WSJT-X」のリリース候補版(RC版=Release Candidate)の最新バージョンとして「WSJT-X 2.7.0-rc8」の公開を開始した。使用期限は2025年9月30日までとなっている。
WSJT-Xには「正式版(GA版=general availability version)」と、開発途中のリリース候補版という位置づけの「RC版(Release Candidate)」がある。正式版は昨年(2024年)1月17日に公開された「WSJT-X 2.6.1」が最新のままだが、RC版は2024年もバージョンアップを重ね、DXペディションでF/H(Fox/Hound)よりも効率が良く、短時間に多数の局が捌けるとされる新モード「SuperFoxモード」を搭載しているのが大きな相違点だ。
しかしRC版には短めの “使用期限” が設定されており、昨年夏に公開された「WSJT-X 2.7.0-rc7」は2025年1月15日で使用できなくなる予定なので、多くのユーザーが新しいバージョンの公開を待ち望んでいた。
日本時間の1月7日早朝に公開された最新のRC版「WSJT-X 2.7.0-rc8」の使用期限は2025年9月30日まで。リリースノートには下記の修正点が掲載されている。
<参考:上記内容の日本語機械翻訳>
WSJT-X 2.7.0リリース候補8では、主にコンテスト向けの新しいメッセージシステムが導入されています。それ以外では、RC8は主に、正常に機能しているRC7のバグ修正リリースです。
– WSJT-Xメッセージシステムを使用すると、QSOパートナーを別の周波数またはモード (コンテスト中など) にQSYするように招待したり、一般的な短いメッセージを送信したりできます。メッセージクリエーターとQSYモニターで構成されます。受信したメッセージはポップアップとして表示されます。
– SuperFox/Houndモードのバグ修正と改善:
- ユーザーインターフェイスで、SuperFoxデコーダーでサブプロセスエラーを引き起こす可能性のあるパラメーターをユーザーが設定できないようになりました。
- 受信したOTP(ワンタイムパスワード)が000000の場合、SuperFoxパスワードサーバーは呼び出されなくなりました。
- 稀ではありますが、発生する可能性のあるいくつかの境界エラーに対する保護。
- SuperHoundモードから他のモードに切り替えるときに、Tx even(偶数)/1番目のチェックボックスの不一致を修正しました。
- SuperFoxでは、トランシーバーのTxダイヤル周波数が内部プログラム変数で適切に追跡されるようになりました。
– 天文データウィンドウ(Astronomical data Window)が開いていないときにプログラムがクラッシュする可能性を回避しました。
– WSJT-XをQMAPと一緒に使用すると、より直感的なナビゲーションが可能になります。アクティブステーションウィンドウで 1回クリックすると、呼び出すステーションが選択されます。ダブルクリックすると、Enable Txもアクティブになります。
– 一部のmacOSバージョンでオーディオの問題を修正しました。
詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・WSJT-Xホームページ
・WSJT-X 2.7.0-rc8 リリースノート
・WSJT-X 新旧各バージョンのファイル
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