各国のアマチュア無線関連機関が集う国際的な組織「IARU/International Amateur Radio Union(国際アマチュア無線連合)」は、1925(大正14)年4月18日にフランス・パリで設立され、今年(2025年)創立100周年を迎える。日本に目を向けるとIARU設立の翌年の1926(大正15)年6月12日に、日本アマチュア無線連盟(JARL)が37名の盟員で産声を上げ、1927(昭和2)年9月に私設無線電信無線電話実験局(アマチュア無線局)が許可された(それ以前は無許可状態)。つまり来年(2026年)はJARLが創立100周年を迎え、再来年(2027年)が日本におけるアマチュア無線局誕生100周年を迎えることとなる。
創設当時、「IARU(国際アマチュア無線連合)」に加盟したのは25の国と地域に過ぎなかったが、現在は世界の3つの地域に分けて、第1地域(Reg.1)はヨーロッパ、アフリカ、中東、北アジアが含まれ、第2地域(Reg.2)はアメリカ大陸をカバーし、第3地域(Reg.3)はオーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸島諸国、アジアの大部分で構成されている。ウィッキペディアによると、162か国の組織が現在参加しているということだ。
誕生から一世紀となるIARUを、ITU(国際電気通信連合)もアマチュア無線の利益代表と認識。また、結成80周年の2005(平成17)年には、創立日となる4月18日を「世界アマチュア無線の日」という記念日として制定している。
今回のIARU100周年を記念して「私たちは #hamradio の100周年を祝う小冊子を作っています。素敵な写真をお持ちですか?」と、第1地域(Reg.1)はX(旧Twitter)でポストがあった。
日本を含む第3地域(Reg.3)では、「40mバンドプランの改正案」を公表(2024年8月7日記事)、森田JARL会長(JA5SUD)も参加して昨年(2024年)11月4日にバンコクで開催された総会で議論を行うなど、周辺の国や地域がまとまりアマチュア無線バンドとして割り当てられた周波数の権利や活用方法を行っている。
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<2024年のテーマは「1世紀にわたるつながり:アマチュア無線の革新、コミュニティと支援の100年を祝う」>、4月18日(木)、国際アマチュア無線連合(IARU)制定の「世界アマチュア無線の日」
<8月15日(木)までに電子メールで受け付け>JARL、IARU第3地域 HFバンドプラン委員会の「40mバンドプラン改正案」に関する意見募集
●関連リンク:
・IARU/International Amateur Radio Union
・International Amateur Radio Union Region 1(IARU第1地域)
・International Amateur Radio Union Region 2(IARU第2地域)
・International Amateur Radio Union Region 3(IARU第3地域)
・IARU/国際アマチュア無線連合(ウィキペディア)
・アマチュア無線の歴史(ウィキペディア)
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