先週のアクセスランキング1位は、電波法に定める“発射する電波が著しく微弱の基準内にある”として、ネット通販などで安価に市販されているトランシーバーなどの無線設備を総務省総合通信基盤局が定期的に購入し、実際の電波の強さを測定した結果を「令和6年度無線設備試買テスト中間報告(第3次)」として公表した話題。今回は合計41機種(1機種につき2台ずつ調査)が基準を超えることが判明。電波法令の手続きなくそのまま使用すると、電波法違反による罰則(1年以下の懲役又は100万円以下の罰金)の対象となる。

総務省総合通信基盤局が「令和6年度無線設備試買テスト中間結果報告(第3次)」を公表。ネット通販などを通じて安価で手に入る、トランシーバーやワイヤレスイヤホン、ワイヤレスマイクなど、41機種の無線設備で、そのまま使用すると電波法違反となることが判明した
続く2位は、一般社団法人 日本アマチュア連盟(JARL)が発行する既存の「AJAアワード」のルールを活用し、毎年、その年の4月1日から翌年3月31日までの1年間ごとに、2つ以上のアマチュアバンド(3.8MHz帯は3.5MHz帯に含まれる)を使って日本国内の異なる市・郡・区の100局以上のアマチュア無線局と交信(受信)するというルールの「年間AJAアワード(All Japan Award)」を、同連盟が新たに2025年4月1日からスタートしたニュース。アワードとは別に「年間交信数の上位10名に対して表彰状を発行する」としている。QSLカード取得は必要なく交信(受信)のみで申請は可能だ。申請できるのは来年の4月以降になる。手数料は1,500円(JARL会員でない場合は3,000円)。

JARLが新たに発行を開始する「年間AJAアワード(All Japan Award)」。毎年、その年の4月1日から翌年3月31日までの1年間ごと期間を区切って発行することから、画像のように対応する年号(年度)ごとに変わる仕様となる(年間AJAアワード見本)
3位は、アツデン株式会社が過去に同社が発売したアマチュア無線機の取扱説明書と一部機種の回路図を、公式サイトで無料公開(PDF版)を始めた話題。1981年に登場した28MHz帯FMモービル機「PCS-2800Z」から、1996年登場の50MHz帯FMモービル機「PCS-7501」まで20機種以上にのぼる。今回の取扱説明書と回路図の公開は、“アツデンの無線機が大好き”という10mFMファンが要望から社内で検討した結果、それに応えたものらしい。残念ながら第1号機(1978年)の「PCS-2000」、1980年の「PCS-2200」など、今回の公開から漏れている機種があるが、追加されることに期待しよう。
4位は「<特集は『アクティブハムに聞く 私のお気に入りアンテナ』>CQ出版社が月刊誌『CQ ham radio』2025年5月号を刊行」。アマチュア無線界で唯一の月刊誌、「CQ ham radio」の2025年5月号を4月18日(金)に発売される新刊情報。特集は「アクティブハムに聞く 私のお気に入りアンテナ」。さらに「IC-705とスマホで楽しむFT8ポータブル運用」「FTM-150 ASP、FTM-510D ASPのSuper-DX+ASP機能の魅力に迫る」「JIS C 0617(電気用図記号)の改正とその概要」「続 “FreeDV” の勧め」「通販サイトで探すアマチュア無線グッズ 100W 20dB(DC~4GHz)アッテネーターの実力」などを掲載している。価格は990円(税込)。
※タイトルをクリックすると該当記事にジャンプします。
1)<41機種が基準を満たさず、そのまま使うと電波法違反に>総務省、著しく微弱な電波の許容値測定「令和6年度無線設備試買テスト中間報告(第3次)」を公表
2)<JARL発行の新しいアワード誕生>1年間(毎年4月1日から翌年3月31日まで)に異なる100局以上の市・郡・区の局と交信(受信)すると得られる「年間AJAアワード」がスタート
3)<一部機種は回路図も>アツデン、過去に発売したアマチュア無線機(20機種)の取扱説明書を無料公開
4)<特集は「アクティブハムに聞く 私のお気に入りアンテナ」>CQ出版社が月刊誌「CQ ham radio」2025年5月号を刊行
5)南極・昭和基地のアマチュア無線局「8J1RL」が5月5日(月・祝)に “こどもの日の特別運用” を実施、JARL中央局から交信に挑戦したい小・中・高校生(無資格者も可)を募集中
6)<地元出身のやなせたかしさん夫妻がモデル、NHK連続テレビ小説「あんぱん」を応援>高知新聞、「8J5ANPAN」による子供たち対象のアマチュア無線体験会の様子を紹介
7)<音信不通だった“あの局のコールサイン”は見つかるか?>参加局は微減! 昨年より27局少ない8,644局を掲載、「2025(第78回)QSOパーティ ログ提出局一覧」発表
8)<2025年のテーマは「アマチュア無線通信とイノベーションの新世紀へ」>4月18日(金)は創設100周年を迎える国際アマチュア無線連合(IARU)制定の「世界アマチュア無線の日」
9)<「国際有人宇宙飛行の日」記念イベント、テーマは “宇宙の人類”>日本時間4月12日(土)深夜2時~5日間、国際宇宙ステーション(ISS)から145.80MHz(FM)でSSTV画像12種類を送信
10)<半年で700名以上がダウンロード、iPhoneなどで使える!>便利な機能満載、アマチュア無線の交信データ管理用iOS系アプリ「HAM交信サポート」紹介
●いったん広告です: